ショーグン(オッチョ=豊川悦司)と漫画家(森山未來)が2年ぶりに東京にやってきた。
東京は、高い壁で囲まれ、内部には昔の町並みが再現された地区がある。
萌えサザエさん(磯野サナエ)とカツオ兄弟の家でTVを見るショーグン。
映りの悪いテレビの中では昔っぽいプロレスが放送されていた。
そして放送終了後のテレビからは、電波ジャックした「氷の女王」が、民衆へ武力蜂起を呼びかけるメッセージが流れるのだった。
【途中まで、ネタバレなし感想】
原作コミックは途中まで既読ですが、ラストは知りませんでした。
ただ、「ともだち」の正体は、その名を聞いていました。
ネットの噂だと、漫画版は後に行くにしたがってちょっとアレ…的な様子が伺えたのですが、映画で見る限りとても面白かったです。
すごく良い終わり方でした。
色々な点で、漫画版とは異なるそうです。
ARATAさんは、どんなかっこしててもかっこいいですね。
YMOの高橋幸宏さんが出演されてました。渋いです。
カンナは美人です。
小池栄子さんと黒木瞳さんと常盤貴子さんは胸が大きかったです。
昭和30年系眼鏡っ娘のサナエさん(福田麻由子ちゃん)がかわいかったです。
ともだちが、悪夢から目覚める後ろ姿や、部屋で一人むせび泣いているのに萌えました。(あのマスク着用)
【以下、ネタバレあり感想と絵】
神木隆之介くんが美しすぎます。
少年時代のともだち、えらい美少年じゃないですか。
あんなに顔が良かったら、性格がどんなにアレでも何とかなりそうなものです。
お面取った瞬間、あまりの美しさにふおおおおってなりました。
エンディングテロップ見てて神木くんの名前を発見し、どこに出てたか思いだせなかったのですが、それもそのはず。
神木君は、エンディング後にしか出演していないのです。
正確には、劇中にも神木君の後姿のカットがあったと思いますけど。たしか、ともだち(大人、佐々木蔵之介)の回想がフラッシュバックするシーン。
13番こと田村マサオを演じているのは、ARATAさんだったのですね。
第2章を見ていて、13番は、スキンヘッドにダブルブリッジの眼鏡(だったと思う)という個性的ないでたちで、かつ、原作の印象にも似ているのに、なぜかすごく綺麗な顔だなと感じたのですが、演者が彼だったとは。納得です。
マサオは、「宇宙と一つになるってこういうことだろ」と言い残して散っていきました。
ともだちは微妙に裏切るけど、信仰は失っていないという状態でしょうか。
声と目が優しいですね。
指を立てるのが良かったです。
小池栄子さんは、ハマリ役でした。
原作と似てないのに、役としては不気味なハツラツさが似合ってました。
ともだちことカツマタくんは、どんだけケンヂと遊びたかったんだよ!ケンヂを好き過ぎます。
ともだちの中には、ケンヂに憧れる気持ちと憎む気持ちが同居しているようでした。
ともだちのやらかしたことは、全人類を巻き込んでの壮絶なヤンデレ行為です。
ともだちを作り出したのが、秘密基地で遊んだ幼馴染全員ではなく、ケンヂ一人というのが面白かったです。
カツマタくんは、活発な人気者ケンヂに憧れていました。
万博に行くことになってケンヂの興味が惹けた時、脳内で「あのケンヂが!万博万歳!」のシュプレヒコールが湧き上がったほどです。
しかし、カツマタくんは万博には行けなかったようです。これが、後のともだちの、万博への異常な執着へと繋がったのでしょう。
ある日、ケンヂは万引きしました。
が、カツマタくんが罪を着せられる形になり、その日からカツマタくんは、「泥棒」「勝俣君は死にました」などとイジメられるようになったのです。
中学生のカツマタ君が、校舎から飛び降りようとした瞬間、T・レックスの「トゥエンティー・センチュリー・ボーイ(20世紀少年)」が流れ、カツマタ君は自殺をやめました。
その曲を流したのは放送室を占拠したケンヂでした。
カツマタ君は、ケンヂのせいでいじめられ死のうとしましたが、ケンヂに命を救われたのでした。
大人カツマタのセリフで「ケンヂくんを良い者にしておいたのに」みたいなのがありました。
「良い者」「悪い者」というのは大事な概念です。第二章でサダキヨも言ってましたし。「僕は、イイモノか?ワルイモノか?」と。
ともだちが「よげんの書」に基づき行った一連の出来事は、すべて、「良い者悪い者ごっこ」だったものと思われます。
世間的には、ケンヂが「血の大晦日」首謀者でともだちが救世主です。
つまり、ケンヂが悪い者で、ともだちが良い者です。
しかし、実際にはケンヂがヒーロー(良い者)で、ともだちが悪(悪い者)です。
自分が悪役であることは、ともだちも自覚していたようです。
万引きの件では、本当は、ケンヂが悪い者だったのに、その罪をカツマタくん(ともだち)が被ったことで、ケンヂは良い者でいられたのです。
この子供のごっこ遊びで、世界は滅亡寸前までいったのです。
「ケンヂくんを良い者にしておいてあげたのに」というセリフからは、「貸しを作ってやった」という若干の上から目線や、「君のせいで僕や世界はこうなったんだよ?」という責任転嫁、戒め、復讐心のようなものを感じました。
ともだちは「正義のヒーローは、悪役を助けてはくれないのか?」と言いました。
確かに、通常のヒーローは、悪役を倒すものであって、救うものではありません。
ともだちは、自分の悪行をケンヂに止めて欲しかったのか?咎めて欲しかったのか?と思いましたが、そういうわけでもない気がしてきました。
ともだちは、「ケンヂ君」と良い者になり悪い者になりしながら、ずっと遊んでいたかったのではないでしょうか。
それで、ケンヂが謝ろうとしたら、ともだちが「それじゃ終わっちゃうじゃないか!」と言ったのでは。
佐々木蔵之介さん演じる大人ともだちは、リモコンの持ち方や表情、喋り方がすごく子供っぽかったです。いい具合に壊れてる感じでよかったです。
ラスト、ケンヂがともだちランドのヴァーチャルワールド(?)に入り、子供のケンヂに万引きを謝らせ、次に、中学生のともだちにお面を取るように言いました。
ケンヂとカツマタくんは友達になりまりた。
ケンヂの作った曲に、カツマタ君が詩をつけました。
それは、現在のケンヂが歌っている曲そのものでした。
「学校にロックが鳴り響いた日、ぼくに、ともだちができた」
という、中学生のともだち=カツマタ=神木くんのナレーションで締めというのは、大変見事だったと思います。(もしかしたら、少年ケンヂの声かも)
たしか、漫画第1話の冒頭で、ケンヂが放送室占拠してロック(パンク?)を流したんですよね。
あの裏では、ともだちが自殺しようとしていたのです。
冒頭とラストがほぼ同時というのは、まとまりが良くて好きです。
ケンヂとともだちは、ホントいっぺんあの頃に戻ってやり直したらいいと思いますよ。できないけど。
ほんのちょっと選択肢間違っただけなんですよね。現在の、ともだちに支配された世界というのは。
ケンヂの行動次第で、カツマタくんが「ともだち」として覚醒しなかった可能性はいくらでもあるんです。
また、バッドエンドではありますが、ケンヂがロックを流さなかったら、ともだちが中学の時点で亡くなってしまうので、人類が沢山死ぬことはなかったでしょう。
映画を見てすぐの時は、「ケンヂが諸悪の根源だったのか、なんてことしてくれたんだケンヂ…」という印象でしたが、よく考えたら、ケンヂの少年期に行った所業くらい、誰でもしたことありそうなレベルですし、それをあそこまで大事にしてしまった「ともだち」=カツマタくんというのが、やはり超異常だったんですね。
映画では、フクベエは小学生の時に急死していたことになってました。
どうやら、原作では違うようです。なんでも、作中フクベエだった人は、本当に大人になったフクベエだったとか。
映画版のフクベエこと佐々木蔵之介さんは、登場時からずっとカツマタくんだったのです。
同窓会で、彼をフクベエ扱いしてから、なんとなしに、皆フクベエだと思い込んでいただけで。
皆が、死んだ子供をフクベエではなくカツマタくんだと勘違いしたきっかけは、イジメでカツマタくんが死人扱いされていた記憶が残っていたせいみたいです。これまたケンヂのせいです。
あと、「理科室には、フナの解剖の前日に死んじゃったカツマタくんの幽霊が出る」という言葉だけ頭に残ってた為、というのもあるでしょう。
「実際問題、小学校の時に死んだクラスメートの名前忘れるか?」という問いに対して、ネット上で、「実際死んだ子いたけど忘れた」と答えている人がいました。
原作だと、カンナはフクベエの子供らしいですが、映画だとカツマタくんの子供なので(?)、カツマタくんはケンヂの姉の夫、つまり、ケンヂの義兄ということになるんでしょうか。
森山未來くん演じる「漫画家」は、冒頭以降でてきませんでした。
生き残っていそうなので、その後ショーグン(オッチョ)がモデルの漫画を描いたんでしょうね。
二足歩行ロボットを転倒させるやり方が、少年時代のケンヂとオッチョがヤン坊・マー坊を倒した時と同じというのが上手かったです。
ケンヂがバランスを崩し、オッチョが体当たりという所まで同じですし。
ともだちことカツマタ君のイラストを描きました。
神木龍之介と佐々木蔵之介って名前が似てますね。

原作でも映画では、ともだちの正体は「カツマタくん」でしたが、他キャラとの関わりや思い出の共有具合が異なるようです。
漫画「ハヤテのごとく!」の中で「カツマタくんって誰だよ!」というセリフがあったと思います。
原作でともだちの正体が判明した当時、そういった反応が多かったようです。
フィクションには「謎の人物の正体は、既に作中に登場していて、皆がよく知っている人でなければならない」というセオリーが、なくもないですからね。(あ、それ、推理物の犯人だっけか…。)その中でできるだけ意外性のある人が望ましいわけです。
映画版を見て、正体がカツマタくんでもがっかりしませんでしたよ。事前に名前を知っていたせいもあると思いますが。










