野良箱

同人漫画サークル

監修・糸井重里 編・ほぼ日刊イトイ新聞「オトナ語の謎。」

オトナ語の謎。 (新潮文庫)オトナ語の謎。 (新潮文庫)
(2005/03/29)
糸井 重里ほぼ日刊イトイ新聞

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【オトナ語の使用例】
「きんきんにとんとんにしたいのですがゴタゴタ続きでバタバタしておりましてカツカツだというのがいまの状態です。」

さくっと一日足らずで読めました。

サイト「ほぼ日」上でやっていた「オトナ語」企画をまとめた本のようです。
この企画には、多くの読者がメールで参加しています。

「オトナ語」とは、主に社会人が使う言葉で、業界用語やビジネス用語とかぶっている部分もありますが、もっと微妙なニュアンスのものです。

日本では、上司や目上の人に対して「あなた」と呼びかけてはいけません。ただの二人称なのに。
これが、オトナ語です。
また、この記事の始めの方で使った「さくっと」もオトナ語です。

各語に対する説明が、ユーモアに溢れていて面白かったです。

「午後イチ」「中長期的」「営業日」等、仕事上よく使われる用語が網羅されています。
また、「デフォルト」「世界」「にんげん」「ごめんなさい」「次元」など、もともと辞書にある普通の言葉だけれど、転じて別の使われ方になっているものがあります。

単語ではなく、話し言葉みたいな項目も数多くありました。
「その節はどうも」「すでにご存知でしょうけど」「それとなく」「そういった意味とは」「ボク的にはオッケーなんですけどね」「いいっちゃ、いいんですけどね」など。
用例もあります。

用例にしょっちゅう出来てくる「渡辺本部長」は、仕事ができなくて、態度もよろしくなく、部下に疎まれる上司として描かれているようです。

オトナ語成立の裏には、へりくだるべし精神や、責任回避、皮肉、妥協、その他様々な思惑があるようです。
含みが感じられる言葉が多いです。

「社会人あるある」として読むこともできます。

カタカナ語も多数収録されています。
カタカナ語の意味を今更人に聞けないという方にお勧めします。

名作や普段の会話や昔話をオトナ語に置き換える「オトナ語でアレンジコーナー」があります。
例【港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ】
元歌「アンタ、あの子のなんなのさ」
           ↓
オトナ語「失礼ですが、あなた様はあの方とどういったご関係で?」

こういうネタやる芸人いてもおかしくないですね。

2003年に出た本ということで、現在では、さらに新たなオトナ語が生まれているのでしょう。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/03/05(木) 23:09:02|
  2. 読書感想文(小説)

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