野良箱

同人漫画サークル

新編 宮沢賢治詩集 天沢退二郎編

新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫)新編宮沢賢治詩集 (新潮文庫)
(1991/07)
宮沢 賢治天沢 退二郎

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表紙や中身に見覚えがあったので、読むのは2度目のようです。

横文字・アルファベットが混じっています。
英語やドイツ語だそうです。

化学物質や星座、植物、鉱物、宇宙など、理科系の用語が多かったです。

妹さんが亡くなる時の詩は、TVでも放送されたことがあると思います。

伊坂幸太郎の「魔王」および、そのコミカライズ作品で引用されていた詩も収録されていました。
犬養の言っていた「新たな詩人よ (中略) 諸君はこの颯爽たる 諸君の未来圏から吹いて来る 透明な清潔な風を感じないのか」ですが、これは、もっと長い詩の一部なんですね。最後は、ちょん切れていて「以下空白」となっています。
未完成の詩だったのでしょうか。

「疾中」の冒頭「眼にて云ふ」は、何度読んでもインパクトがあります。
「だめでせう とまりませんな がぶがぶ湧いてゐるですからな ゆふべからねむらず血も出つづけなもんですから(中略)あなたの方からみたらずいぶんさんたんたるけしきでせうが わたくしから見えるのは やっぱりきれいな青ぞらと すきとほった風ばかりです。」

その次の詩もなんだか凄いです。
「丁丁丁丁丁」が沢山ですし、「尊々殺々殺」が繰り返されていますし。

以下の詩は数年前からやたら印象に残っていたものなのですが、再読するまで、宮沢賢治の詩だということを忘れていました。
意味は分りませんが、ロックです。

三八三 鬼言(幻聴)

三十六号!
左の眼は三!
右の眼は六!
斑石をつかってやれ

漢字とカタカナの組み合わせで書かれているのは「雨ニモ負ケズ」だけのようです。
代表作でありつつ、特殊な作品なんですね。

「蜂雀(ハニーバード)」が何度か出てきます。

モーターボートなど、カタカナ外来語も多用されています。

一人称が「わたくし」だったり「おれ」だったりします。
日本語ならではの美しい詩が沢山収録されていました。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/11/25(火) 23:14:58|
  2. 読書感想文(小説)

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