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映画「崖の上のポニョ」感想【9/5追記】

宮崎駿監督のジブリアニメ映画「崖の上のポニョ」を見てきました。(2008/07/21)
午前中映画館に行ったら満員だったので、チケットだけ買って、夕方見ました。

伊集院光さんのポニョ感想と2chレス抜粋のポニョ解説記事について追記しました。(2008/09/05)

【あらすじ】
崖の上に住む5歳の少年宗介は、さかなの子ポニョ(本名・ブリュンヒルデ)を拾う。
ポニョは、父親のフジモト(人間であることをやめた男)によって連れ戻される。
宗介のことが好きなポニョは、再び陸を目指す。

【途中まで、ネタバレなし感想】
所々客席の子供達が笑っていました。
上映後「面白かったー」と言っていた女の子がいました。
子供向け映画としては成功なのではないでしょうか。

一緒に見た人も面白かったと言っていました。

宗介の家では、親をリサとか耕一とか名前で呼ぶようです。

モールス信号のシーンで、パソコンの入力画面のような字幕が出るのが面白かったです。
通信内容も笑えました。

ポニョの妹達が大量すぎてかわいかったです。

北欧神話を知っていると、深読みできまくりらしいです。
私は、神話知らないのですが。

背景が、いままでのジブリ作品と違いデフォルメされていました。
線がフリーハンドでぐにゃぐにゃに曲がり、色はパステルかコンテかしりませんが、画材のタッチがそのまま出ていますし、パースはあえて狂わせてあります。
ネットで、これは子供の目から見た世界を表現しているのではないか、という意見がありました。

(2008/09/05追記)
伊集院光さんが、自身のラジオ「深夜の馬鹿力」で、ポニョを全否定というくらい痛烈批判してました。
が、その中で「所々あっちに行きかけてる所があった。」「これから宮崎さんが完全にあっちに行っちゃうのか、戻ってこられるのか気になります。俺をしてはこのまま行ききった方が、和製デヴィッド・リンチになれると思うんだけどなー。」というようなことをおっしゃってました。
境界を越える、境界の向こうに行く、一線を越える、というイメージは、ポニョを絶賛している人と似たような解釈ですね。
アンチとファンが、同じ作品を同じように捉えているという現象は面白いと思います。
まぁ、伊集院さんの場合は、ポニョという作品の世界観が、というよりは、宮崎監督自身がマトモとアレの境界をさまよってる、という風に言ってるんだと思いますが。
伊集院さんの見た劇場では、子供に不評だったようです。
上演前、トイレでポニョの歌をソウルフルに熱唱していた子供がいたのに、閉幕後誰も歌っていなかったという。
周りの子供の反応で、ポニョを見た大人の感想や印象も変わってきそうです。

ポニョ絶賛&解説記事(リンク先ネタバレあり
崖の上のポニョが神過ぎた件:ハムスター速報 2ろぐ
(追記終わり)

【以下、ネタバレあり感想】





まさか、ポニョが人間の姿になるとは思いませんでした。
鳥のような手足が生えた時は驚きました。

人間版ポニョが津波の上を走るシーンが良かったです。
絵がよく動いていました。

おもちゃの船を大きくして実際に乗るとか、子供が喜びそうなネタです。

デイケアセンターのおばあちゃんたちの車椅子が並んでいるシーンを見て、おばあちゃんたちは皆流されてしまったのかと心配しました。
が、皆、元気に自分の足で歩いていました。
魔法の液体が満ちているせいでしょうか、それとも、フジモトやポニョの母グランマンマーレの魔法によるものでしょうか。
…あの世?

荒れ狂う海のイメージがちょっと暗く怖い以外は、明るい映画だなーという印象だったのですが、ネット上では、不気味という意見が結構ありました。

ポニョが眠くなる所に狂気を感じるとか、トンネルのシーンなどが死をイメージさせるのだそうです。
トンネルが産道を表していて、転生を意味している説など、トンネルは、様々なイメージを喚起させるみたいです。

あと、津波以降は全員死亡している説も多いです。船に乗った人達も皆死人という。
私は、まったくそう思いませんでしたが、死んでると思った人からすると「見た人全員がそう感じただろうし、そう思わせるように作ってあった」というのです。
他に、津波以降からポニョが人間になるまでは、生と死が曖昧になり、この世とあの世両方が存在する世界になっていた説などがありました。

単純に、「住人は皆無事に避難できたのだな、よかった」とほのぼのしてたのですが…そうやらそうではないようですね。

どこかで、避難中の舟にのった女性は、大正時代の人 というのを読んだんですよね。ソースは確かじゃないんですが。
やっぱり、世界が正常じゃない感じがします。
ポニョと宗介が、淡々と古代魚の名前を言っている所がちょっと怖かったです。なんで知ってるの?っって言う。

ポニョの本名ブリュンヒルデは、北欧神話に登場する神と同じ名前だそうです。
ブリュンヒルデとなんとかという男の神が結ばれた後、神々の黄昏というのが訪れて、世界がやばいことになるらしいです。
なので、この映画の結末以降に不安が残るのだとか。

確かに、宗介が今後浮気したらどうなるんだろうとか、津波の被害状況はどうだったんだろうとか、心配な点はありますね。

ポニョが魔法の液体を飲んだんだか、撒き散らしたんだかのせいで、月が落ちてきて(近づいてきて)、月の引力で潮が満ちて、太古の魚が溢れました。
このままいけば、より月が近づき、多分世界は水没し、人類は滅びてしまいます。
フジモトは、もともとそれを望んでいたようですが、グランマンマーレとの話し合いで、ポニョを人間にすることにしました。
ポニョは、人間になると魔力を失うのです。
そうすると、世界は元の姿に戻るらしいです。
あれ?ポニョが人間になる前に、世界の綻びは閉じましたってフジモトが言っていたような…。どうだったっけ…。

人間になる試練は、ポニョがさかなだと知っていても、それでもかまわないという男の子がいることです。
失敗したら、ポニョは泡になります。
ポニョはさかな状態でもかわいいし、宗介とポニョが出会った時点でほとんど相思相愛だったので、試練はクリアできました。
これで、ポニョの真の姿が奇怪な化け物だったとしたらどうなっていたのでしょうか。

世界の命運が、一組の少年と少女にかかっているという感じは、セカイ系ってやつでしょうか。

ポニョとエヴァンゲリオンとの共通性を指摘し、ポニョは宮崎版人類保管補完計画だったんだよ!と言っている方もいます。

が、一方で、宮崎監督は計算して作ってるんじゃなくて、こういうシーンが描きたいなっていうのを繋げたらたまたまこういう物語になったんだよ、単純にポニョは宗介が好きで、宗介はポニョを守りたいというただそれだけの話を作りたかったんだよ、もっとシンプルに見ようよという意見もあります。

宗介のお母さんリサは、車を運転してるシーンが多かったですね。
運転荒いなぁ。
宗助が「リサ」って呼ぶから、母親じゃないと思ってましたよ。
避難命令出てるのに、波突っ切って家帰るなんて、デンジャーですよお母さん。

深読みしないまでも、どこか一筋縄ではいかないアニメでした。
それでいて、子供が見て喜んだのですから、子供が見ても大人が見ても、それぞれ別の感覚で楽しめる作品だったのでしょう。

私が一番気に入ったシーンは、モールス信号のBAKA BAKA BAKAです。
単純に楽しかったです。面白夫婦ですね。

テーマ:2008年映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2008/09/05(金) 22:49:37|
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