野良箱

同人漫画サークル

アーロン・J・クライン「ミュンヘン 黒い九月事件の真実」

ミュンヘン―黒い九月事件の真実 (角川文庫)ミュンヘン―黒い九月事件の真実 (角川文庫)
(2006/02)
アーロン・J. クライン

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【あらすじ】
一九七二年ミュンヘンオリンピックで、イスラエルの選手団が、パレスチナ人テロリストに殺された。
「タイム」誌のイスラエル特派員が取材した、ノンフィクション。

【感想】
ミュンヘンでの虐殺については、本の前半部分で書かれています。
残りの部分は、さらなるテロを防止するための報復行為・暗殺について書かれていました。

PLO、ファタハ、モサドなどの組織が出てきました。
ニュースでその名称を聞いたことはありましたが、どちらがイスラエルで、どちらがパレスチナなのかは、この本を読んで知りました。

日本赤軍の話が何度か出てきました。
日本赤軍がイスラエルの空港で一般旅行者を大量殺害したらしく、パレスチナ側には仲間だと思われているようなのです。

ミュンヘンの悲劇は、未然に防げた可能性があったんですね。
人為的なケアレスミスの積み重ねで、この惨事になってしまったようです。
武器の運び屋が、空港を通れてしまったところは、かなりずさんだと感じました。
トランク4個中、1個が下着類で、係員はそれしか確認しなかったのです。
残り3個のトランクには、武器が入っていました。

AK-47という銃が何度も登場しました。

暗殺方法って色々あるんですね。
好物にウィルス仕込むとか、手紙爆弾とか、遠隔操作で爆殺とか。

自分のボディガードに殺されてしまった人がいました。
仲間だからと油断できないのですね。

暗殺対象と間違われて殺されてしまったモロッコ人が可哀想でした。
人違い殺人をしてしまった側にもダメージが残ったようです。

パレスチナ人がもともと住んでいた所に、「この土地は、二千前に先祖が約束の地として暮らしていたんだ」とユダヤ人が先住権を主張して流入してきたというのが、パレスチナ・イスラエル問題ならしいです。
そして、そのユダヤ人は、ナチスに迫害されてやってきたらしいのです。
誰が正義で誰が悪なのか、誰が加害者で誰が被害者なのか、大変複雑です。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/07/13(日) 23:58:28|
  2. 読書感想文(小説)

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