野良箱

同人漫画サークル

堂場瞬一「雪虫」

雪虫 (中公文庫)雪虫 (中公文庫)
(2004/11)
堂場 瞬一

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【あらすじ】
新潟県湯沢で、老女が殺された。
被害者は、かつて宗教団体の教祖だった。
主人公の刑事・鳴沢了は、新米刑事・大西海と共に事件を追う。
鳴沢の家は、祖父、父と、三代続いて警察官である。

【途中まで、ネタバレなし感想】
目次を見ると第十一章まであることから、「十一個の事件を解決するのか?」と思って読み始めましたが、違いました。
全章通して、同じ事件を扱っていました。

事件の捜査がメインですが、再会した同級生女子との関係、親子間の溝なども描かれていました。

鳴沢は、まだ20代の割りに渋いです。が、一方で青臭いところもあるような気がします。

鳴沢とコンビを組んだ大西は、最初、鳴沢に説教を食らってばかりいましたが、大分成長したようです。

【以下、ネタバレあり感想】






犯人と目されていた男が、ストレートに犯人でした。

なので、推理小説というよりは、警察小説と言った方がしっくりきます。

「天啓会」の元メンバー達の証言に食い違いがないことが、逆に怪しい、口裏を合わせてるんじゃないのか?と気づいた所が面白かったです。
確かに、50年も昔のことなんて、記憶が曖昧になりそうですもんね。

鳴沢のジイサンは、初めての殺しの現場で、とんでもないことをしたようですね。
部下に慕われ、近所の人にも人気があり、一点の曇りもない人生を歩んできたかに見えたジイサンですが、彼にも後ろ暗い過去があったのです。

鳴沢父は、刑事としての正義より親への情を優先したのでしょうか。

喜美恵、積極的ですね。
世の中には、警察官の妻が沢山いるのですから、刑事として生まれたような人でも余裕で結婚できると思うのですが、喜美恵的には無理だったようです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2008/05/29(木) 19:24:02|
  2. 読書感想文(小説)

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