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同人漫画サークル

こうの史代「夕凪の街 桜の国」

夕凪の街桜の国夕凪の街桜の国
(2004/10)
こうの 史代

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【あらすじ】
「夕凪の街」…原爆投下から10年後の広島が舞台。
「桜の国」…原爆投下から42年後から52年後の東京と広島が舞台。
       原爆2世が主人公の物語。

【感想】
広島弁がかわいかったです。

女性が作務衣のようなものを着てくつろいでいる様子がよかったです。

生き残った原爆被害者が、過去に囚われたり、罪悪感を持ってしまうような心理が描かれていました。

幸せになって、ようやく体の力を抜いて生きていけると思ったのに…。

「桜の国」で、2ページ連続1コマ断ち切りが続いた箇所が良かったです。

グロが苦手な私ですが、原爆を表現した箇所が少なく、割とソフトな描写だったので、ちゃんと直視できました。(それでも十分インパクトがありました。)

重いテーマを扱いつつも、軽妙なやりとりや、ギャグ、小ネタがあって、和みました。

一人一人の人間が、ちゃんとそこに生きているように描けていたと思います。

回想シーンの絵が優しかったです。

目が見えないという描写は、真っ白のコマに文字だけだったのですが、それが印象的でした。
その場面は、何かの本でも紹介されていました。

原爆に関する話を描くくらいだから、作者さんはよほど原爆に強い思い入れを持っているのかと思っていましたが、あとがきを読むとそうでもありませんでした。
むしろ、原爆というものを避けていたそうです。
それでも、広島出身ということで、体験談などは学校で聞かされていたとのことです。
作者さんは、この作品の執筆にあたり、色々調べたようです。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/05/20(火) 19:49:55|
  2. 読書感想文(漫画)

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