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同人漫画サークル

米原万里「魔女の1ダース」

魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)
(1999/12)
米原 万里

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【概要】
元ロシア語同時通訳による、異文化エッセイ。
タイトルは、魔女にとっての1ダースは、12ではなく13であることから。
講談社エッセイ賞受賞作。

【感想】
主に、見慣れた風景に異分子が混じることで見えてくるものを描いています。
「●●(国名、地域名)の■■人(国籍)」(●●と■■は異なるもの)といった形で、常識が反転したり、相対化されたりするエピソードが紹介されていました。

もっと柔らかい感じのエッセイだと思って読み始めたのですが、戦争、紛争、国際問題などが扱われ、結構硬派でした。
作者さんは、通訳として世界中に行き、色々な国の人と交流を持った経験からか、割と公平な視点に立って物事を考えているように思いました。
が、全ての事柄について中立というわけではありませんでした。
ご自分の意見を持ってらっしゃるようです。

以下の文章から考えて、どうやら捕鯨賛成派(反・反捕鯨派)なようです。
「自国政府がベトナムに一平米に一つの割合で爆弾を投下するような絨毯爆撃を結構しようと、少しも動揺しなかった御婦人が、鯨を食べるのは可哀想とさめざめと涙を流すことがある。」
「それでも毎日朝昼晩と肉食し、狩猟をことのほか好むくせに『鯨を捕るのは可哀想』とヒステリックに反捕鯨キャンペーンを展開する国の人々に較べると、同じ自己経験則絶対化病でも、かなり軽度で可愛い気があると思うのは、身びいきだろうか。」

柔らかいと言いますか、くだけた部分は結構ありました。
下ネタやう●こネタが多かった印象があります。
ウ●コは、「陽気な物質」らしいです。

ロシアの小噺が書かれていましたが、それにも下ネタが…。
  1. 2008/04/27(日) 07:53:25|
  2. 読書感想文(小説)

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