野良箱

同人漫画サークル

高野秀行「ワセダ三畳青春記」

ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)ワセダ三畳青春記 (集英社文庫)
(2003/10)
高野 秀行

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【あらすじ】
早稲田大学正門から徒歩5分のボロアパート「野々村荘」(仮名)。
ワセダの探検部員「高野」が野々村荘で暮らした11年間を描いた、自伝的小説。
野々村荘は、主人公の高野を筆頭に、奇人変人の巣窟だった。
物語は、UFO探索から始まる。

第1回酒飲み書店員大賞受賞作。

【感想】(ラスト・各話のオチについては、ネタバレなし)
大学の探検部が、こんなに本格的に探検しているとは思いませんでした。

大家の長男の、大根切りエピソードが笑えました。
ロック過ぎる。

「ケンゾウさん」や「守銭奴」など、キャラの濃い人達が多数登場するお話です。
その中の一人、探検部幹事長(主将)「ラジカル加藤」が「精神世界の探検」に凝りだすのがアブナイです。
未知なるドラッグを試そうというのです。
主人公(というか筆者)の高野は、人体実験と称し、合法ドラッグを食べました。
そして、本人は全く覚えていないものの、記録係が高野の行動を書き留めていました。
その内容が面白かったです。
【「もくせいのじゅうりょく…」とか意味不明のことを言って横に倒れて寝る。

高野、急に起き上がる。近くにあった本を重ね、加藤さんに「これ安くしとくよ」と言って売りつけようとする。加藤さんが「いらない」と断ると、「秘密の地図、どこにあるんだろう?」と遠い目をする。】

プール通いにハマり「河童団」を結成、水泳大会に出た話は、落語のようなオチがつきました。
なにそのふしぎ現象。

外国で流しの三味線弾きになりたいと、三味線をはじめ、やがて、三味線占いの屋台で儲けようとしたり、ちょくちょく外国に行ったり、フリーダムな暮らしを続ける高野ですが、同世代の人達は、立派な大人になっていました。

高野は野々村荘を出る決意をします。
その理由は、それまでのバカ騒ぎからは想像できないものでした。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/03/20(木) 16:31:33|
  2. 読書感想文(小説)

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