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太田尚樹「ヨーロッパに消えたサムライたち」

ヨーロッパに消えたサムライたち (ちくま文庫 お 51-1)ヨーロッパに消えたサムライたち (ちくま文庫 お 51-1)
(2007/01)
太田 尚樹

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【あらすじ】
1613年、伊達政宗がヨーロッパに派遣した支倉常長使節団の足取りを追う、歴史ノンフィクション。

ネタバレあり感想】
膨大な資料をもとに書かれていますが、まだ未発見の資料もあるらしく、憶測で書かれている箇所が多いです。

「~に他ならない」を多用するのが、この著者の特徴のようです。

支倉は、相当人柄が良かったようです。

支倉の通訳が、勝手に言葉を付け加えて翻訳していたらしく、そのことを揶揄する文書が残っているそうです。
(通訳の言葉は、支倉の言葉より、明らかに長い。)

当時のヨーロッパの人達は、「ジパングからサムライが来たよ!」と物珍しかったでしょうね。
「侍達がチリ紙で鼻をかんでいた」ということが記録に残っているのが面白いです。
ティッシュではなくハンカチで鼻をかむ欧州人にとって、印象的だったようです。

現在、スペインの小さな町に「ハポン(スペイン語で「日本」の意)」姓の人が数百人おり、彼らは「自分達は日本の侍の子孫だと、親に聞かされたことがある」と言っているそうです。
使節団の内、5人~8人がスペインに残ったという説が有力なので、この本では、使節団の子孫が、今日の「ハポン」達なのではないかと述べています。

イスパニア海軍、宗教団体、植民地に設置された情報機関を統括していたのが、インド顧問会議という組織なんだそうです。
フィクションみたいな存在ですね。

イスパニアは、宣教師を情報活動につかい、まず、布教活動をしてから軍隊を送り、新大陸を征服していったそうです。
十字架の後には、兵隊さんがおでまし。
フランシスコ・ザビエルがスパイだった説なんて初めて聞きました。

テーマ:ノンフィクション - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/03/15(土) 02:41:36|
  2. 読書感想文(小説)

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