野良箱

同人漫画サークル

長野まゆみ「天然理科少年」

天然理科少年 (文春文庫)天然理科少年 (文春文庫)
(2005/08/03)
長野 まゆみ

商品詳細を見る

【あらすじ】
主人公の澄々木 岬は放浪癖のある父と一緒に転校を繰り返している。
岬が中学二年生の時、小柄な少年白水賢彦と出会う。
クラスのリーダー格少年北浦梓は、岬に、賢彦と関わらない方が良いと忠告する。
賢彦は、神隠しにあい、最近戻ってきたのだとう言う。

表紙写真は、吉田美和子さん作の球体関節少年人形。

【ネタバレなし感想】
鬼胡桃の印鑑というのが、童話的でした。
文章が綺麗で、長野節みたいなものを感じました。

私は、最初に長野作品を読んだ時、作者を昔の作家だと思っていました。
国語の教科書に載ってるレベルのちょっと昔。
大正~昭和初期くらいのイメージ。
漢字や仮名遣いがそれっぽかったので。

おもしろいなーと思いつつ、一発で話が理解できずに混乱し、ネットで感想を見て回り、それでも解釈に自信が持てなかったので、もう一度ざっと読み返しました。

【以下、ネタバレあり感想】というか、内容の整理。
間違っている箇所がありまくりそうです。






・北浦梓=少年時代の澄々木梓(岬の父)?
・中学校と役所は、現在は取り壊されている
・岬が通った学校と手続きに行った役所は過去のもの=部分的タイムスリップ?
・岬は霧を抜けて過去から現在に戻ってきた?
・父が冒頭で言った死に別れた友達=白水賢彦=最後に登場した祖母のものではない墓?
・父が冒頭で吹いた笛=檸檬水の瓶を溶かして作った硝子の笛=最後に墓に添えたガラスの破片?
・途中に入ってる一人称ぼくの文章=北浦梓(父の少年時代)が療養所の白水賢彦に宛てた手紙?
・写真の下に書いてある説明文=澄々木梓(岬の父・現在)が仕事で書いている原稿??
・父は、神隠しの話や湖の話を聞いて、自分の少年時代に関わる話だと思わなかったのだろうか?
・学校に来ていた女性=岬の祖母、梓の母、北浦須磨子=祖母の墓?
・岬が飲んでいる檸檬水は、父が笛を作った檸檬水と同じ銘柄?
・父は昔北浦梓だったころに「さまよえる湖」を読んで知っていた?
・過去から現在にやってきた白水賢彦(ネットで幽霊説も見かけた)が会いたかった相手=北浦梓=父? 結局会えた相手は岬
・「さまよえる湖」の流れ 刈谷先生→北浦梓(少年時代の父)→白水賢彦→時空を越えて→岬→父(大人になった北浦梓)→岬(父から息子へ)?
・「岬」という名の由来 白水賢彦からの葉書に「岬」について書かれているから?
・その葉書はちゃんと北浦梓時代に受けとったもので、それを本に挟んだまま、白水賢彦に貸していた?消印が押してあるからちゃんと投函されたものと思われる
・その葉書は、息子岬の手によって、初めて父に渡ったわけではなく、一度は手にしていた葉書?
・「さまよえる湖」をずっと持っていたけど無くして探してたんだと、父が本気で思っているという解釈も成り立つ?
・それとも不思議なタイムスリップを分った上で認め、とぼけてる?
・冒頭で白水賢彦から貰った鬼胡桃の片割れ=ラストで父の手にすべりこませた鬼胡桃?

以上、話を整理してみました。
自信がないため「?」だらけ。
「そこ!違う!」という所がありましたら、ブログ右サイドバーにございますメールフォームまでご指摘下さい。

おおざっぱに言うと、父と亡き親友の友情を、息子が時を越えて繋いだって話…ということでよろしいでしょうか。

テーマ:この本買いました - ジャンル:本・雑誌

  1. 2008/01/30(水) 00:11:57|
  2. 読書感想文(小説)

FC2Ad