野良箱

同人漫画サークル

安部公房「笑う月」

笑う月 (新潮文庫)笑う月 (新潮文庫)
(2000)
安部 公房

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夢やカメラ、創作メモ、登場人物の名前にまつわるエッセイや、見た夢をモチーフにしたらしい短編小説などが入った一冊。

【感想】
最初、作り話の小説だと思っていたのですが、途中で「ぼく」=「作者」の話らしいと気付きました。
しかし、現実的なエッセイにしては、夢の部分が混じってるようです。

いくつかの話は、完全に創作小説に見えます。
「ぼくは、次のような夢を見た。」という導入部分が全くないからです。

作者が書いた小説に登場する、キャラクターやエピソードにモデルがあったり、創作の芽は確かにあったのに、作品が完成してしまうと、その要素は原型を留めていなかったり、削除されたりしているというのが面白かったです。

内容が不可解だったりシュールだったりする割りに、読みやすくて魅力的な文章でした。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/01/03(木) 15:05:42|
  2. 読書感想文(小説)

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