野良箱

同人漫画サークル

映画「天井桟敷の人々」

天井桟敷の人々天井桟敷の人々
(2002/09/26)
アルレッティ、ジャン=ルイ・バロー 他

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【あらすじ】
パリの大通りには、大道芸人が沢山いる。
俳優志望の男フレデリック・ルメートルは女芸人ガランスをナンパするがあしらわれる。
ガランスは、知り合いの男、自称詩人・代筆屋のラスネールの元を訪ねる。
無言劇(パントマイム)俳優のバチストは、ひょんなことからガランスと出会う。
バチストは、同じヒュナンビュール座の劇団員であるナタリーから好意を持たれている。
物語は、ヒュナンビュール座を中心に展開する。
天井桟敷とは、劇場の上部に設けられた天井に近い席で、現在のホールで言うと、アリーナではなく3階席みたいなものである。

【途中までネタバレなし感想】
おそらくこの物語の主役であるバチストの登場シーンを見た時は、彼をほんの脇役なのかと思っていました。
全く動かないし、彼以外にも、パントマイマーやジャグラーなどの大道芸人が沢山画面に登場していましたから。

バチストは、決して美形ではありませんが、魅力的な顔をしていると思いました。

ガランスはとにかくモテます。

登場するキャラクターは、皆ストレートに愛を語り、何度でも想いを告白します。
日本人とは違います。

冒頭から群集が登場します。
エキストラが相当多い映画だと思います。

町並みや服装が大変おしゃれです。

フレデリックは、ナンパ野郎ですが、以外と博識なようです。
演劇に関しては、座長よりよっぽど詳しいです。

人生の哲学や、愛や恋、死についての名言が満載でした。
【以下、ネタバレあり感想】
全然動かないバチストが、時計盗難の目撃者として名乗り出て、突然パントマイムを始めたのには驚きました。
最初、バチストを人形かと思ってました。

モントレー伯爵がガランスに惚れたのは、舞台上でガランスが銅像状態で突っ立っていたシーンだと思います。確か。
惚れるの早っ。

ガランスに惚れた男4人とバチストに惚れた女1人の六角関係が、実に複雑な人間模様を描いていました。

フレデリックの性格から言って、確かにセリフ有りの芝居の方が向いていると思いました。
彼は、劇団を移動して看板俳優になりました。
アドリブが得意で客には絶賛されましたが、作家を怒らせてしまいました。

舞台化粧をしたバチストは、笑っているような悲しいような表情に見えるので、無言劇にピッタリです。

物語のいたるところに登場した古着屋のジェリコ(ラッパ吹き)は、ラストシーンにも出てきました。
手相占いって、フランスにもあるんですね。

ガランスは、カーニバルの中去っていきましたが、あの後夫(結婚はしてない?)モントレー伯爵の死を知ったのでしょうか。

ラスネールは、モントレー伯爵に侮辱されたから彼を殺したのでしょうか。
ラスネールは、自分以外のガランスに惚れている男全員(フレデリック・バチスト・モントレー伯爵)を殺そうとしてました。
盗み・強盗・殺人など、犯罪連発の親分さんです。

なんと言ってもかわいそうなのはナタリーです。
バチストを愛し続け、ガランスの出現にも関わらずバチストと結婚し子ももうけたのに、バチストの心を自分の物にすることはできなかった事を悟ったのです。
エンディング後のバチスト家は、どうなってしまったのでしょうか。

フレデリックは、モントレー伯爵が死んだことで決闘を免れたので(1回しか見ていないのでストーリーうろ覚え)、今後も役者を続けられそうです。ラスネールに殺されなければ。
上手く行けば、ガランスともくっつけるのでは?
ガランスの心は、ずっとバチストのものであり続けるのだと思いますが。

冒頭の犯罪通り、劇場内、天井桟敷、赤い咽喉、ラストのカーニバルと、とても沢山の人々が生き生きと描かれていました。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2007/12/31(月) 17:49:52|
  2. 映画感想

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