野良箱

同人漫画サークル

映画「僕の大事なコレクション」

僕の大事なコレクション 特別版僕の大事なコレクション 特別版
(2006/11/03)
イライジャ・ウッド、ユージン・ハッツ 他

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【あらすじ】
収集癖のあるユダヤ系アメリカ人の青年、ジョナサン。
彼の祖母は亡くなる際、彼に一枚の写真をくれた。
そこには、若かりし頃の祖父とアウグスチーネという女性が写っていた。
ジョナサンは、祖父の故郷を訪ねるため、ウクライナに行く。
ウクライナ人の通訳アレックスとその祖父、そして犬のサミー・ディビス・ジュニア・ジュニアとともにジョナサンが目指すのは、地図にない町トラキムブロド。
映画の原題および原作名は、「エブリシング・イズ・イルミネイテッド(Everything is illuminated)」
原作者名は、物語の主人公と同じジョナサン・サフラン・フォア。

【ネタバレなし感想】
まったくあらすじを知らずにレンタルしたDVDですが、見てみたらロードムービーでした。
ジョナサンのでかい眼鏡と、8・2分けの髪がインパクトありました。
アレックスの祖父は、「自分は盲目だ」と言い張っているのに、思いっきり車を運転しているのが面白かったです。
盲導犬として旅に連れて行ったのに、まったくそういう仕事をしていない、吠えまくる犬サミーが可愛かったです。シャツを着ているのが良いです。
アレックスが、黒人を尊敬しているのに、思いっきり蔑称で呼んで、それの何が悪いの?って気付かないのも面白かったです。
エンディングの歌がかっこよかったです。

【以下、ネタバレあり感想】
ジョナサンが家族の物を収集するのは、忘れないためでした。
トラキムブロドに住む女性リスタは、村人の遺品を収集することで、彼らと共に暮らしているのだと言いました。
最後に、ジョナサンは祖父の形見をアレックスに渡します。
また、ブロド川で採取した土を祖父の墓の前に撒きます。
ジョナサンは収集するだけでなく、リリースするようになりました。
物に対する考え方が、少しだけ変わったのかもしれません。
ちなみに、最初ジョナサンとリスタを血縁かと思っていたので、収集癖のある家系なんだなぁとか勘違いしてました。

アレックスの祖父の自殺にはびっくりです。
私はこの映画を二回見ました。
一回目は吹き替えで、二回目は字幕で。
一回目の時は、絵を描きながらテキトーに見ていたので、ふとテレビ画面を見たらいきなり祖父が死んでいたので混乱しました。
その少し前のストーリーを全然追えていなかったのです。
同じくテキトーに見ていた家族に、「なんでじいさん死んだの?」って聞いたら、「なんか、じいさんが、この村の人を迫害して、ジョナサンの祖父の恋人を殺しちゃったらしいよ。だから、自責の念にかられたんじゃね?」と言っていたので、そうかそうかと納得していました。

しかし、二回目見たら全然違うストーリーでした。
アレックスの祖父は、実はトラキムブロドの元住人で、ユダヤ人だったのです。(という解釈でいいんですよね?自信なし。)
リスタも写真とともに彼を覚えていたっぽいです。
どうやら、ナチスの迫害を受けつつも生き延びたアレックス祖父は、その後村を後にし、ユダヤ人であることを隠して生きてきたらしいのです。
目が見えているのに盲目だと言い張るのは、そういった人生のその暗喩だったのかもしれません。
見て見ぬふり。
ひょっとして、彼もユダヤ人を迫害する側のウクライナ人に成りすましたのかもしれません。
そういったことから、自殺したのではないでしょうか。

最初、旅に乗り気でなかったアレックス祖父は、目的地を聞いて考えを変えたようでした。

ユダヤマークのバッジをつけた人が銃殺されるシーンを最初見た時は、撃った方がアレックスの祖父だと思ってました。
撃った人の目が怖いんですよ。鋭くて。半分銃にピントがあってるシーンでした。

シャツが表裏、ということが、この物語の重要なキーワードになっていました。

よそ様のブログで見たのですが、ウクライナ人として登場するモブキャラと、ラストの空港でアメリカ人として登場するモブキャラは、同キャストならしいです。
気付かなかったー。(自分では確認していない)
まさに、表裏の人生。

アレックスも、ユダヤ人の血をひいていることになるのでしょうね。

「第一章」などと、文字を書いていたのはアレックスでした。
アレックスのナレーションも入っていましたし、ほとんど主役状態です。

アレックスの頭は、帽子なのか髪の毛なのか判別しかねていましたが、途中で帽子を脱いだので、ああ、帽子だったんだと分りました。

英語が分ったら、もっとアレックスのインチキヘンテコ英語の変さが理解できたのになー、とちょっと残念です。(発音がどうおかしいかとか、訛りがどうだとか分らなかった。)

未公開映像は、おふざけが多かったです。
ヒトラーやキリストその他歴史上の偉人達がいました。
ミュージカル要素が強いです。
これが本編に入っていたら、大分印象が違う映画になっていたでしょう。
サングラスかけたサミーとか、何映像だよ!という妄想シーンがあったり。
祖母の葬式の時に、ジョナサンが墓に撒くべき土(焼香に使うアレみたいなもの?)を袋に入れるシーンがありました。
あれは、最後に墓の前にブロド川の土を撒くシーンで、「どっちの土?」と視聴者が混乱するからカットになったのでしょうか。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2007/12/29(土) 23:59:48|
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