野良箱

同人漫画サークル

伊坂幸太郎「チルドレン」

チルドレン (講談社文庫 (い111-1))チルドレン (講談社文庫 (い111-1))
(2007/05/15)
伊坂 幸太郎

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【あらすじ】
マイペースでやかましい男、陣内を中心とした5つの連作短編。
「バンク」…銀行強盗に遭遇する。
「チルドレン」…家庭裁判所の調査官と非行少年。
「レトリーバー」…陣内が失恋したから世界の時間が止まった?
「チルドレンⅡ」…離婚調停と非行少年。
「イン」…陣内のバイト。

【以下、ネタバレあり感想】
時間軸と語り手(視点)を変えた幾つかの短編を繋いで長編になるという連作短編。
こういった手法をとった小説は結構多いらしいです。
私が読んだ中だと、劇団ひとりの「陰日向に咲く」がそうでした。

盲目の青年永瀬の推理力はすごいですね。
銀行強盗が実は10人いるんじゃないか、というのにえっと驚きました。
犯人と銀行員がグル。
確かに、人質がさらに2人いると犯人が主張していることもつじつまがあいます。
面白い。

芥川龍之介の「侏儒の言葉」は読んだ事ないので気になります。
「トイレの落書き編」は、そういう本があったら読みたいといった感じです。
「大バカの壁」(ラジオ伊集院光「深夜の馬鹿力」の1コーナー。公共物に落書きをする奴はどうしようもない馬鹿だ、という前提で落書き写真を募集するもの。だからなんなんだ!という魂の叫びや威嚇、卑猥な言葉など頭の悪い落書き写真が寄せられていた。)的なものでしょうか。

【追記】
「侏儒の言葉」読みました。感想はこちらのページです。
【追記終わり】

家からジャズが流れるシーンは、ちょうどジャズ喫茶(っていうんですかね?ジャズが大音量でかかっている喫茶店)で読んでいたので臨場感がありました。

脅迫事件の身代金受け渡し現場、黒幕は女子高生。
なるほどーーーー、謎が解けたーーー!って感じでした。

カッコワルイ親父のカッコイイ所を見ましたね、息子。
ちょっとは更正しますかね。

陣内が自分の正体を知らせずに親父を殴った方法が最終話で判明しました。
なるほどーーー。

ベスの反応などで、陣内が偽者なの?と一瞬思った後、ああ、着ぐるみ着てるんだ、と気付きました。
盲目の永瀬が語り手だからこそ成立するプチミステリーでしたね。

「なるほど!」となる箇所が多くて面白かったです。

陣内の生き方や強烈なキャラクター、良い事言ったかと思うとあっさり逆のテキトーな事を言うところなどが魅力的でした。
最初は、なんてはた迷惑な奴なんだと思いましたが。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2007/12/03(月) 07:59:47|
  2. 読書感想文(小説)

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