野良箱

同人漫画サークル

ウラジーミル・ナボコフ「ロリータ」訳・若島正

ロリータ (新潮文庫)ロリータ (新潮文庫)
(2006/10)
ウラジーミル ナボコフ

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ロリコン(ロリータコンプレックス)の語源になった小説です。

この作品にちなんだ一曲をご紹介します。
「僕はロリコン」

「CLICK TO START」を押すと開始します。
※開くと音が出るので注意

いい意味でとてもヒドイ歌詞です。
時々私の頭の中で流れるロリコンソングです。

小説「ロリータ」の話に戻ります。

私が読む前に想像していた内容は、「とある場所で、内気で冴えない中年男性が純真無垢な美少女ロリータに恋するも、一切近づけず、手出しも出来ず、ただ悶々としている話」だったのですが、全く違いました。
まず、一箇所に留まりません。あちこちを旅します。
「ロリータ」という名前の少女は出てきません。
ある少女のことを「ロリータ」と呼びますが、その子の事のみを指しているのではなく、昔好きだった女の子の名前などを混ぜた象徴的な名前だと感じました。
注釈によると「リリス」も「ロリータ」の由来の一つらしいです。
「ロリータ」と称される女の子は、ちょっと擦れていて若者言葉で話す今時の子で、清楚とはかけ離れています。
主人公のハンバート・ハンバートは、文中で自画自賛を繰り返す自信家・うぬぼれ屋で、実際女性にモテるようです。


この小説では、一人のキャラクターについて沢山の呼称があります。
ドロレス、小ヘイズ、ロー、ドリー。
途中まで、全部別の人だと思って読んでいましたが間違いでした。

主人公は、欲しいものを手中にしている時より、手に入らない時や失っている間の方が、情熱的だと思いました。

注釈を見ると、沢山の神話や小説、時事や流行歌などが引用されているようです。また、当時の風俗もふんだんに盛り込まれているそうです。
パロディ、アナグラム、からかいなども出てきます。
注釈を読まないと全く分けが分りません。

物語の最初の方で、ハンバートが何か事件を起こしたらしいことは分りますが、その事件がなんであるか判明するのは最後の方です。

冒頭に登場した人名が後半に出てきたりするのですが、私はすっかりその名前を忘れていたので読み返してしまいました。

作中の日付に矛盾がある為、文学界では論争になっていたようです。
「とある部分から先はハンバートの妄想説」も結構有力だそうな。

50年程前の小説ですが、すでに「日焼けの水着跡萌え」をしているところが凄いです。

テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

  1. 2007/09/16(日) 00:40:15|
  2. 読書感想文(小説)

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