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同人漫画サークル

モーリー·グリーン「海賊と商人の地中海 マルタ騎士団とギリシア商人の近世海洋史」

地中海海賊

リアルタイムで問題の起きている地域や勢力を扱っているため、検索避けのため/(スラッシュ)を多用しています。
急いでいる方は、

このような形式で書かれた引用の部分

だけ読めば、概要が分かるかと思います。

【概要】 
16世紀~17世紀の地中海では、自称/十/字/軍のカ/ト/リッ/ク私掠(しりゃく)団マ/ル/タ騎士団が、イ/ス/ラ/ー/ムやユ/ダ/ヤの船を襲撃し、積み荷を略奪、乗組員へ拷問し、身ぐるみを剥いで奴隷として売り飛ばしていた。当時、国家を持たなかったギリシア人の中には、イス//ラー/ム国たるオスマ/ン/ト/ル/コ帝国の臣民でありつつキ/リ/ス/ト/教/東/方/正/教/会教徒である者もいた。
海事裁判所、ロー/マ/教/皇、国家間通商協約….。新大陸争奪の時代から取り残されこれまで注目されてこなかった当時の地中海で、宗教対立とビジネスは、いかに結びついたのか。秋山晋吾 訳。  

【感想】
歴史本ですが、蔦屋書店では、「旅行」の棚にありました。

原題は、Cath/olic Pirates and Greek Marchants:A Maritime History of the Miditerraneanです。
カ/トリ/ック海/賊という言葉は、聖俗混ざっていて変に力強いですね。

この本は、既存の研究内容、定説に触れ、かつ、ある視点の欠けていることを指摘する書き方が多いので、予備知識のない私には、かなり難しかったのですが、同時に基本を押さえられそうでもありました。

ヴェネツィアとオスマン/ト/ル/コ帝国で通商協約を結んでいたため、地中海は、いかなる宗教、宗派、職業、国家の臣民でも大きな障害なく交易ができたようです。

ギリシア人の主な出身地の一つであったクレタ島は、ある時はヴェネチア領であり、またある時はオ/スマン/ト/ルコ帝国領でした。
ギリシア人は、両国にそれぞれ臣民として存在し、また行き来をする、独特な存在です。

境界を往来する曖昧な概念として論じられるギリシア人、一方、あまり説明のない、ユ/ダ/ヤ人。
後者は、専門の考察本を読まないと形が掴めなさそうです。

本書で論じられるより以前、ヴェネツィアの南にあるアンコーナの教皇は、ユ/ダ/ヤ人も含めた全ての自由な通行を保証していましたが、教皇が変わった途端に方向転換、ユ/ダ/ヤ人を火刑にしました。こういった不安定はどうして起こるのでしょうか。教皇一人の主義なのか、もっと大きな枠組みの力なのか。なお、数代後の教皇は、また、自由往来の許可をしました。

マ/ル/タ/騎士団の船は、海賊船(パイレート)ではなく私掠船(しりゃくせん・コルソ・コーサー)として扱われていました。
海賊は、法や国家の外で、自分達のために略奪をする者ですが、私掠は、戦時中、国家に許可を受けて戦闘に参加した船乗りが敵船を襲撃する行為だったようです。
しかし、別に地中海は戦争中ではありませんし、騎士団が、どこかの国家に許可証を発行してもらったわけでもありません。

もともと、聖/ヨ/ハ/ネ/騎士団はロードス島を拠点にしていたのですが、追い出され、マルタ島にて再起を図ります。資源に乏しいこの島の主産業は、伝統的に海賊行為でした。

騎士団の行為は、暴力的で残酷なものでしたが、本人達は、それを「イ/ス/ラ/ー/ム/教との永遠戦争における十/字/軍としての高貴な私掠行為」と自認しています。

一見、ヴェネツィアサイドに見える騎士団ですが、ヴェネツィアを敵視しています。なぜなら、他の国よりも、イ/ス/ラ/ー/ム/国であるオス/マン/トル/コ帝国との貿易を密にしているからです。

騎士団のマルタ船が、ヴェネツィア船であるトルニエッロ号を襲撃した際、商品を強奪しながらも、船長に(商品を失い荷主から貰い損ねる)運賃を支払っています。
この行為は、十四世紀の海事慣習法「バルセロナ法典」(コンソラート・デル・マーレ)に基づいています。

友好国の船に積まれた敵国の商品を奪った者は、その船が得たはずの運賃を支払う義務がある。

船の所属国と、積荷の所持国は分けて考えるしきたりが以前からあったのですね。
そのような法が出来るほど、微妙な事例が溢れていたということになりそうです。
しかし、バルセロナ法典の該当項目は、戦時中の決まりだったのです。
ここでまた、マルタ騎士団の永遠戦争中である十/字/軍意識が効いて来ます。
とはいえ、トルニエッロ号襲撃事件から10年後には、ヴェネチアの丸型帆船を、船ごと奪っていることが記録に残っています。
これは、バルセロナ法典からすら逸脱していました。にもかかわらず、積荷の内、キリ/スト教徒の所有物だった戦利品には運賃を支払っているから、海の法に適っているのだと主張。

国際的には非戦時中につき、法令自体が生きる状況でもないにもかかわらず、我々は法令順守しております、という態度をとりながら、しまいにはその法令外の行動をしているのに暴力行為を正当化しゴリ押す所が、単純な海賊よりやっかいですね。
本来なら、「海賊行為だから全部無効、強奪したものを返しなさい」と命令できる所、より細かいレベルで、法令に合致しているかチェックさせられるような、論点ずらしや詭弁が得意そうです。
そもそも、キ/リ/ス/ト教の船を襲ってはいけないが、ユ/ダ/ヤとイ/ス/ラ/ー/ムの船は襲って良いという偏った理論が前提にあることを忘れそうになります。

騎士団にとって、ギリシア人は敵だったのか味方だったのか。どうやら、オス/マ/ント/ル/コ臣民のギリシア人は、ト/ル/コ人とみなされていたようです。宗教と国家、どちらが優先されるのかは複雑そうでした。

ギシリア人は、キ/リ/ス/ト教徒ではありますが、カ/ト/リ/ッ/クではなく東/方/正/教/会/です。
でも、真の/カ/ト/リッ/ク/を自称してみたりします。カ/ト/リ/ッ/ク側も、自分達と同じもののラテン典礼としてギリシア人を扱ったことがあります。
国籍だけでなく宗派も迷子で、このあたりは何度読んでも理解できません。彼ら自身、その曖昧性を利用していたといいます。
賢いですね。立場をガチガチに決めてしまうと、ある側面で大変な損失を被りそうですから。

マ/ル/タ騎士団は、ギ/リシア人をト/ル/コ人だと思っている。オス/マ/ン/ト/ルコ帝国は、イ/ス/ラ/ー/ムの国だ。だから船は襲われる。しかし、ギリシア人は、キ/リ/ス/ト教徒である。
ややこしいです。
オスマ/ン/ト/ル/コ/帝国の東/方/正/教/徒コミュニティに属するギ/リ/シ/ア/人は、マルタ船の私掠で受けた被害の補償を求め、フランスなどのカ/ト/リ/ッ/ク/系キ/リ/ス/ト国領事館や教/皇に出向いて書類を書いてもらいました。
ここで強調するのは、自分達がオ/ス/マ/ン/ト/ル/コ臣民であることではなく、キ/リ/ス/ト/教徒であることです。
奪われた商品を取り戻したい、という当たり前な訴えをするために、自身の帰依する宗教を名言する必要があるというのが、根本からのずれを感じさせて面白いです。それが最善最短ルートである場合、誰でもそうするんでしょうね。ここで、キ/リ/ス/ト教徒以外だったら、ますますカ/ト/リ/ッ/ク機関を利用するのが不可能になりますし。

永久戦争というレトリックを用いたのはマ/ル/タ騎/士団/だけではありませんでした。それは、トスカーナの海洋勢力を復活させようというメディチ家直属、聖/ス/テ/ー/フ/ァ/ノ/騎/士/団です。マ/ル/タ騎士団を参考に作られたようですが、こちらも強力な私掠団になったようです。
(メディチ家は、同時に直属の海軍も作りました。軍事勢力所持の目的がマル/タとは異なっているためか、ユ/ダ/ヤに寛容でした。また、ギ/リシ/ア人をカ/ト/リ/ックの異端審問から守るなど、マ/ル/タよりも広く、自由に人を集めていたようです。)
そんな聖/ス/テ/ー/フ/ァ/ノ騎士団ですが、教/皇が許可を与え、厳粛な儀式ではじまったのに、やっていることは海賊です。キ/リ/ス/ト教や聖/書では、有効とされているのでしょうか。
各宗教の教義というのも、それにのっとっていれば誰に対してでも、どの時代においても、正しいというわけでは、決してないという点で、バルセロナ法典に近いものがあります。君らの教えではそうかもしれないけどウチじゃ違う、という状況が多発する上、教義自体をいくらでも解釈変更できそうですし。
便利ですね永久戦争。戦争状態にしておく利点があるのです。特に経済面で。

商人たちが申立てを行ったマルタの海事裁判所(トリブナーレ)は、ある国家の裁判所ではなかった。あるいは、普通の国家の裁判所ではなかった。この法廷は、教/皇に直属する国際的な軍事/修/道/会、聖/ヨ/ハ/ネ/騎/士/団が設置したものだった。

自分達で私掠をし、自分達で裁く。

マルタ島に人を集めるのは、経済のためではなく、イ/ス/ラ/ー/ムとの戦争のため、というのが建前でしたが、実際には、ヨーロッパ全域からの支援を途切れさせないためでした。また、食糧供給を完全に島外に依存していたため、食糧難の危機だったそうです。
人間、金がないのと食えないのは死にますから、シビアな理由です。

マルタ島で私掠を行うのは、騎士団だけではありません。騎士団の目を盗んで私掠を行う者もいますが、基本として、マルタの船は、私掠業務を始める前に海事裁判所で許可を受けています。そして、裁判所総長は、登録船から私掠利益10%の関税を徴収しているのです。
国家じゃないのに税まで取る騎士団。政治をしています。でもそうしないと島の暮らしが成り立たないのだとしたら、法整備やその運営などよくがんばったということなのかもしれません。
「修/道/会/組織に管理された秩序ある海賊」というのは、「生臭坊主」の対義語にして、同義語、みたいに感じられます。

「異教徒の船であっても、その船が総長や他のキ/リ/ス/ト教君主が発行した真正の通行証を携えていれば」襲撃しないこと(中略)が定められている。

異教徒でも、キ/リ/ス/ト教発行の通行証をもらえることあるのですね。ただし、オ/ス/マ/ント/ルコ帝国のスルタンが発行した通行証では襲撃を逃れられなかったそうです。帝国自体がイ/ス/ラ/ー/ムと見なされており。

裁判所には、ギリ/シ/ア人がよく申立てに現れますが、ユ/ダ/ヤ人とイ/ス/ラ/ー/ム教徒は来ません。マルタの海事法上、最初から襲撃強奪されても何一つ文句の言えない人であるからなのでしょう。キ/リ/ス/ト教からの一方的な合法なのです。

東/方/正/教会には、高位聖職者まで含めて、隠れカ/ト/リ/ックがいました。本当は、ローマに忠誠を誓っていたのだといいます。ポーランドで、東西教会の合同に成功したことを念頭に置き、カ/ト/リ/ッ/ク側から改宗を秘密にするよう要請していました。なんという駆け引き。
カト/リックに同化させることも、分化することもできる存在、東/方/正/教/会。状況や政治によって立場の変わるギリシア人にそっくりです。

東/方/正/教/会の聖/職/者一団が、ギリシア人の船から略奪を働くマルタ船を、現場で目撃したくだりがあります。マルタの船は、ギリシア船の乗員も積荷も全てキ/リ/スト教徒(東方正教会)のものだと分かっていながら奪ったのですが、聖/職/者達がやってきたので逃げたのです。

黒ローブを着こんだ正/教/聖職者の一団が海岸をこちらに向かって押し寄せてくる様子を見て、マル/タの私掠者たちは明らかに焦ったであろう。

「高位聖職者と修/道/士達の会衆」の名のもとに宣言し、船と商品が返還されるよう求めた。

文書の冒頭には「アレクサンドリア総主/教キル/リス」の文字が標題のように記され、高度に様式化された派手な署名が頁の末尾に付されている。この人物は、のちにイ/スタンブルに移ってオスマ/ン期で最も有名な総主教となる、キリロス・ルカリスである。

ここでは、彼がイスタンブルで世界総主教の冠を戴く四年前にすでに、カト/リッ/ク私掠の被害の問題に取り組んでいたこと、教皇/庁と教皇の東/方キ/リスト教/徒政策に対する最もてごわい敵対者の一人だったことを記すにとどめておこう。

派手な署名、ぜひ見たいです。この本においては、ロ/ー/マやカ/ト/リ/ックが最強に見え、次いで裁判所の権力といった感じでしたが、それより上位か互角の強キャラが、水戸黄門の印籠持って現れたようで面白かったです。本人達は大変でしょうが、映画にしたら画面映えしそうです。

オ/スマ/ント/ルコ帝国に置かれたフ/ランス領事は、ギリシア人が裁判で勝利するため助けを求めてやってきた時に、手数料を取っていました。フランスには、ギリ/シア/人を補助する命令は出されていなかったようで、ギ/リシア人に協力するのは、同じキ/リス/ト教徒だったからでもありませんでした。(イ/スラー/ム教徒も助けていた。)
また、奴隷買い戻しのために金銭を前貸ししていたのです。
フ/ラン/ス商人は、イ/スラ/ー/ム商人やユ/ダヤ商人に、有料で名義貸しをしていました。
どんな所にでもビジネスの種があるものですね。少しずる賢くも感じますが、それで、非キ/リス/ト教徒が地中海で貿易できたのも事実です。なんの見返りもなしに全ての商人を助ける義理はありませんからね。

キリスト教/徒であることを証明する文書なしに、キ/リ/ス/ト教徒である証拠を提出しなければならない時、以下の質問に答え宣誓しなければなりませんでした。

一、両親の身分、職業、慣習
二、出生地、キ/リス/ト教の教会の有無、教区司祭の名前
三、両親が洗礼を受けていたか、その子供たちに洗礼を受けさせたか
四、キリスト教からトルコ人の宗教への棄教は、その出身地で行われたのか
五、自分がキ/リ/スト教徒の両親から生まれたと証明できるキリ/ス/ト教徒が故郷にいるか
六、教区司祭からキ/リ/スト教の教義を授かったか

この頃、カ/トリ/ックと正教徒を判別することはできなかったそうです。
上記の質問の内、教区や司教を特定できれば宗派がわかりそうなものですが、偽証が可能でした。
記録に残っている史実にも関わらず、フィクション世界の架空ルールに見えます。

マルタ島には、ギリシア語の話せるだろう代理人がおり、ギリシア人を支援するたび、2%の手数料をもらえることになっていました。
騎士団の理論が圧倒的に有利である裁判に挑むため、ギリシア人にもマルタ在住の仲間がいたことになります。
対する裁判所は、マル/タ側の証人としてイ/ス/ラ/ーム教徒奴隷まで登場させています。本来は、訴訟の情報源としての利用が禁止されていました。

ギリシア人の中には、マ/ル/タ私掠者を積極的に偵察し、賠償裁判をローマで請け負うことで成功報酬100%を得ていたと自慢する者がいました。騎士団側からすると、ギ/リ/シ/ア人の姿は、不誠実なペテン師に映ったようです。

地中海を行き来する船には、書記が乗っており、帳簿や積載証明書がありました。
特に積荷の量を示した積載証明書は、私掠者にとって脅威だったため、なんとしてでも奪わなければならないものでした。
紙切れ一枚で立場が危うくなるのですから、限りなく騎士団寄りの組織である裁判所にも、正しく機能する部分があり、存在する意義があったようです。
なぜ裁判で証明書が力を持ったか。それは、略奪品と捕虜の分け前をもらえる支援者達(船に私掠用の艤装を施す業者など)に対し、私掠団が過少申告をして騙す詐欺が横行していると、バレてしまうからです。

騎/士団は、相手が明らかにキ/リス/ト教徒であり、積荷もまたキ/リス/ト教徒のものである時、乗組員へ無理やり、ユ/ダ/ヤ人だとか、イ/ス/ラ/ーム/教の積荷だなどと白状させようとしました。同胞討ちは許されないのなら、同胞じゃないという事にしてしまえという逆転の発想。
ギ/シリ/ア人は、なぜか、マ/ルタ騎士団たちが、バルセロナ法典に基づいた理論で動いていることを理解しており、自分達もキ/リ/スト教徒としてなんらかの地位をもらえるはずだと知っていましたし、騎士団が、私掠の分配でピン跳ねをしているため被襲撃船から積載証明書を提出されたくないことも把握した上で、本来、裁判に協力する役職でもないフランス領事などへ、的確に助けを求め、マル/タ島の裁判所までやってきました。
どうやらこれは、ギリ/シア人が地中海全域へ人脈を持ち、複数の土地や価値観についての知識が豊富であるからこそ出来たやり口だったようです。

ロー/マやヴ/ァティカ/ンを中心としたカ/ト/リ/ック世界において、イン/グラ/ンドやオランダは「異端」国家でした。そんなプ/ロ/テ/ス/タントと東/方/正/教会が手を組むのではないか、と恐れています。もう、ユ/ダ/ヤ教やイ/ス/ラ/ー/ム教関係ないです。

キ/リ/ス/ト教諸都市で交易するギ/リシ/ア商人に、以下のことが告げられるべきである。彼らは、異端の宗主教であるキリル[キリロス]を総主教の座から放逐するために行動すべきであり、西方の異端[プロ/テス/タント]を忌み嫌う人物がとってかわるよう手を尽くすべきである。さもなければ、彼ら[商人たち]の船と商品はキ/リス/ト教徒の戦士達によって破壊されるであろう。これまで彼らは安全であった。しかし、今後は[戦士たちの]捕虜となるだろう。

…すごい。まず、もう信仰心などなさそうな荒くれ海賊の、なんとしてでも絶対積荷と捕虜を奪うマンであるマ/ル/タ騎士団を、ちゃんとキ/リ/ス/ト教の戦士と認めている所が意外です。しかも、戦士の破壊行為を脅しにつかって異端に圧力をかけています。ヤクザというかマフィアというか。神様に関連した聖職者感がかなり薄いです。また、ギリシア人に対しては、君たちはどちらにつくのだ。もし異端ならつぶすぞ。と睨みを利かせつつ、我々カ/ト/リ/ックのために働くのなら、正/教/会の総主教を辞任に追い込んで、反プ/ロ/テ/ス/タントの新総主教を就つかせろよ、と尖兵としての工作まで扇動しています。
ギリ/シア商人もずいぶんカ/ト/リ/ックに買われていますね。その実力がありそうに見えるのでしょう。オ/スマン/トル/コ帝国にも所属している場合が多いわけですし。

以上、本編の感想でした。
同じ神から派生しただろう諸宗教、宗派で複雑なことになっていた地中海でしたが、唯一分かりやすくグローバルだった指標が、貨幣経済だったように思えます。民族、地域、国家、言語、宗教を横断しながら、同じ尺度で数値化された価値を共有しているのですから、宗教よりも早く世界を統一する単位に見えました。そのせいで更なる争いや格差などの問題を多数生み、形があってないようなものであるため、楽園の主には程遠いのですが。

この本を「旅行」の棚に置いている蔦屋書店が、改めて面白いです。「地中海」の部分で分類されたのでしょう。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2015/11/26(木) 06:56:18|
  2. 読書感想文(小説)

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