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映画「ヒッチャー(’86)」

ヒッチャー 【ザ・ベスト・ライブラリー1500円:2009第1弾】 [DVD]ヒッチャー 【ザ・ベスト・ライブラリー1500円:2009第1弾】 [DVD]
(2009/08/05)
ジェニファー・ジェイソン・リー、C・トマス・ハウエル 他

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【あらすじ】
ジムが車を運転中、一人のヒッチハイカーを拾った。彼は、ジョン・ライダーと名乗った。
ライダーは、ジムをナイフで脅し「僕は死にたいと言え」と要求する。ジムはそれを拒否し、車から突き落とした。
命拾いしたと喜ぶジムだったが、その後、ライダーに追い回される事になる。
ライダーは、連続殺人犯だが、その罪をジムに着せる。警察も味方をしてくれない。

【途中までネタバレなし感想】
ライダーがかっこよくて怖くて可愛くて変態でセクシーでお茶目で気持ち悪いので好きです。
けれど、絶対に車に乗せてあげません。

ライダーは、凶悪な攻撃性を持っていますが、地面に転がされる所をはじめとして、やられっぷりの方が魅力的でした。

強面が、かわいいぬいぐるみを持っているギャップが可愛さと不気味さを増幅させてました。
本人は、「ディズニーランド」出身だと述べていますけど、昔みていたディズニーのアニメビデオ、かなりキてましたから、ライダーに合ってます。
「ディズニー」というのは、悪い冗談だったようです。連続殺人犯と最も遠いイメージの言葉として。健全と不健全の振り幅が大きいほど、インパクトありますものね。

ジムは、最初の遭遇から、何度かライダーと接触を持っているのですが、ライダー、ジムを殺そうとしないんですよね。
ジムではなく、ヒロインを狙うのです。
その際ライダーは、「俺を止めてくれ」と言います。
もう自分では終わらせられないくらい遠くまで来てしまったのでしょうか。

【以下、ネタバレあり感想】






ジョン・ライダーこそ、「僕は死にたい」のではないでしょうか。
数々の残虐行為は、「殺されたい願望」の裏返しに思えます。マゾヒストの反転型サディストといった印象。
ジムにツバ吐きつけられたライダーは、怒っていないどころか、喜んでいるようにすら見えました。

ライダーは、ジムに自分を殺させる為に、つけ回し、追い詰めていたんじゃないですかね。
若くて生にしがみついているこいつになら、俺の始末を任せられる。と。
だから、ラストシーンも、ライダーの望んだ形に思えます。

ジョン・ライダーは、戸籍なし、犯罪歴なし、出身地不明、の社会的には実態の無い存在です。
ひょっとしてジムと同一人物で、多重人格、または「いない人が存在するように見える幻覚」ものなのかな、とも考えました。
つまり、ジム自身が、知らない内に殺戮行為を繰り返しており、殺人鬼部分だけどジムの人格から切り離したものがライダーで。ライダーの方が上位人格だとすれば、ジムがライダーの記憶を共有できず、恐れるのも自然ではないでしょうか。
殺人は、ジムのそばで起こります。拘留先の所内、近くを走る車。
ヒロインまっ二つの刑だって、同じトラックに、ジムとライダーが乗り合わせた状態で行われました。モーテル(?)のベッドで、ヒロインと添い寝するのだって、ジムのポジションにライダーが侵入しただけですし。
ライダーの犯行は、ジムでも遂行可能なのです。
暴走する殺人鬼の人格を終わらせて本当の自分を取り戻す、という物語にも見えました。

ただ、警察官の言動から言って、ジムとライダーは、同時に存在しているようだったので、二重人格説は却下ですかね。
ヒロインの様子だけだと、ジムが豹変して怖がっている、とも取れそうなんですけど。

警察は、ジムを犯人扱いし、それでもジムはヒッチハイカーが犯人だ、と告げます。でも、なかなか事態は好転しないのです。これも、同一人物なら納得なんですけどね。
ジムはライダーであるから、警察に追われても然るべき存在ということで。
別々ならば、映画で見た通りの濡れ衣です。

多重人格にしては、年齢が違いすぎるじゃないか、と思われるかもしれませんが、他のいくつかの映画であったんですよ。
自分よりかなり年上の男性がいるように見えるお話。実際は、実在しないか、自分の別人格をなすりつけたものですが、幻覚見てる本人からしたら、恐怖の対象だったりしました。

完全に、赤の他人として、ライダーが、ジムに目を付けた理由が知りたいです。
ナイフにビビリながらも絶対に「死にたい」とは言わなかったジムの意思の強さ、生命力、命根性の汚さが、自分と正反対だから惹かれた、とかでしょうか。

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/10/24(月) 11:34:14|
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