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同人漫画サークル

PS3ゲーム「エルシャダイ」プレイ・クリア感想と考察(途中からネタバレあり)

↓原作小説の感想は、こちらのページです。
http://norabako8.blog93.fc2.com/blog-entry-1351.html

以下、ゲーム版の記事となります。

El Shaddai ASCENSION OF THE METATRONEl Shaddai ASCENSION OF THE METATRON
(2011/04/28)
PlayStation 3

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エルシャダイ 公式設定集 The Wonders of El Shaddaiエルシャダイ 公式設定集 The Wonders of El Shaddai
(2011/04/28)
スクウェア・エニックス

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【あらすじ】
人間ながら、めっちゃええ奴やったイーノックは、天界に召されてそこで書記官をしていた。
ある日、人間に憧れた天使達が堕天、天界の知恵を盗んだ。
その知恵で、歪んだ進化を招いたり、変なタワー背徳の塔を建設して賛同する人間と暮らしたり、望まれない命ネフィリムを生み出したりしてアレだから、神「大洪水で全部流しちゃおうぜ」ってなるんだけど、イーノックが、反対する。
「堕天使全員の捕縛したら、洪水撤回な!」という条件で、イーノック、堕天使討伐の為地上へ。
サポートには、神の寄越した大天使ルシフェルがついてくれる。ルシフェルは、時間を自由に行き来し、操れるので、イーノックが高所から落ちた際には、指パッチンで元に戻してくれる。

【途中まで、ネタバレなし感想】
※追記 原作小説を読んだら、勘違いしてた箇所多かったのですが、そのまま残してます。
熱中して、自分がイーノックになりきっていたため、「あーーー私がもう半裸じゃないか!」※1とリアルに口走ったり、イーノックが倒れた時は、「私は!諦めない!負けない!何度でも立ち上がる!」※2と言う気持ちに本気でなりました。

※1 半裸…1周目は、体力ゲージが出ない。鎧が壊れてだんだん裸になっていき、最後はEDWINのジーンズ一丁になる。天界の武器は、EDWIN以外を全て切り裂くらしく、他の鎧を着たイーノックや、敵は、最終的にほぼ全裸のパンツ一丁、もしくは、パンツ代わりの腰布一枚というあられもない姿になる。漢とじじいとばばあが服を脱がせ合うという画期的な脱衣ゲーである。

※2 諦めない…イーノックの体力がゼロになっても、L1・L2・□・×連打で復活できる。多分、回数には限りがある。あと、トロトロ連打してると復活できないし、連打開始が遅れてもやっぱりアウト。

本格的にステージが始まる直前には、道中長いな!何階あるんだこれ!…こんなテンポで大丈夫か!?と思っていましたが、その後は、目の覚めるような超展開の連続に、腹筋が持たないほど笑いましたし、驚きました。
私の、思ってた紀元前と違う…!これはもう別ゲーじゃないか!こんなゲーム画面見たことない!全力で真面目にフザケルとこうなるのか!!という状態でした。
途中、人間と堕天使調子こきすぎてるから、これじゃ、私達の暮らす2011年の世界には繋がらない…だからいっそ「ここらでちょっと一発大洪水しようよ!」と思ってしまったほどです。

もっとストーリーやキャラクター性の薄いゲームだと思って買ったのですが(アクションできりゃいいかと)、意外性のある変化をしましたよ。お話。
ただし、フライングフィーバー症候群により想像を逞しくしていた人には、物足りないかもしれませんね。

確かに、描きようによっては、もっと泣きゲーとかカタルシスダダ漏れゲーにもなったと思います。
しかしそこはアクションゲー。今までプレイしたいくつかのアクションゲー※4は、エルシャダイ以上に細かく世界のあらまし、バックボーン、主人公と他キャラクターとの関わりを描いていましたが、私がアホなせいもあり、話が二転三転している内に、自分の最終目的が分からなくなったりしたものです。とりあえず、目の前の課題を片付けるマッシーンと化し、しかも、その課題も何の為だか飲み込めない始末。ボス、倒した。エンドロールが流れた。やったーーー!!で、結局、何がしたかったんだっけ?まぁ、プレイ中楽しかったからいいや!!という状態でした。

※4 今までプレイしたアクションゲー…wii、PSP以降のアクションゲーなら、自力で最後までいけたのですが、ファミコン時代のゲームは、大抵、途中で詰みました。ストーリー性皆無なものが多かったです。

人間の持つ唯一絶対の力が「未来を選択すること」なんですけど(天使は、神の言ったとおりに動くものらしい)、このゲームでできる選択は「武器選択」「難易度選択」「ゲージ表示選択」「コスチューム選択」くらいですかね。
ストーリーを大きく左右する決断を、プレイヤーは下すことができないようです。私がしてみたかった選択は、以下のネタバレゾーンで。

武器選択は楽しかったです。敵の持っている武器をリアルタイムに奪って使うのですが、「真実の目」というリング型眼鏡スコープ(量産型ミサカのつけてるっぽいやつ)で、相手との相性が分かります。
でも、あえて相性の悪い武器で戦ったりもしました。
敵が接近戦に強いタイプだと、近くに寄りたくないんですよ。本当は、アーチ(↑上のパッケージでイーノックが持ってる武器)が向いているとしても、ガーレ(飛び道具)を使って、遠くから地味にちょこまか敵のパワーを削るなど、姑息な手を使いました。

雑魚敵は、もっととんでもない動きをする変な形のも見てみたかったです。地面から花咲かすやつと、うねうね飛ぶやつは面白かったです。
武器を持っている時と素手の時では攻撃方法が変わるのがいいですね。敵サイド。

ボスや中ボス的な者たちは、デザインも戦法もかなり多彩でした。
大きい敵と戦う時は、メタル●アの要領でやってました。相手の攻撃パターンを把握して、その攻撃がくる前触れを見つけたら回避、ボディがガラ空きの所に回転ノコギリアーチをかましたり。モ●ハンやったことないけど、こんな感じかな?と思うような敵もいました。

ガーレ(飛ばせる奴)を使っている時は、Rlとジャンプの同時押しで高速移動できるんですよ。これが、かなり役に立ちました。一旦、普通にジャンプし、さらに空中から何発か攻撃した後にも移動できるので、突然、距離詰めてくるタイプのボス戦で重宝しました。

自分が大技を出すと、その分、隙が出来てしまうんですよね。これは、他の格闘ゲームや、実際の戦いでも同じだと思います。だから、ここぞという時に技を出さないと、すぐに身動きとれずカウンター食らってしまうんですね。

ストーリーの見せ方が変わっていて、ムービーが紙芝居や影絵のように挿入される中、プレイヤーはどうしているかというと、画面下で、ずっと雑魚敵と戦い続けます。コントローラーで操作して。
それと、普通にステージを進んだり、前に向かって歩いていても、あらかじめ決まった地点に達するとアークエンジェルズ※5の声や、セーブポイントとして突っ立っているルシフェルさんと神の通話で、今、何をすべきで、どういう状況なのか、ちょっと分かるようになっています。

※5 アークエンジェル…4人の天使。地上では、白鳥の姿をしているが、ウリエルだけは、炎の力かなんかで一時的に実体化して、チート級のサポートを見せてくれる。もう、イーノックじゃなくて、おまえが直接行けっていうレベル。でも、彼単体じゃ長いこと実体化できないからしかたない。いつも、イーノックを見守っている。

発売日当日の動画つきラジオ、シャダイ制作者の木村雅人さんと竹安佐和記を交えて体験版の実況※6と特集やってたんですよ。
その中で面白かったのは、木村さん達が世界観説明する際、堕天使に対する神のセリフとして「それ、あかんよ!何、考えてんねん。おまえらに選択の自由はねぇよ。」って言っていたことです。
そこにパーソナリティは「関西弁?」とツッコミましたが、別に天界の皆が関西弁なワケではなく、木村さんと竹安さんが関西の方だから、そういう言い回しになってしまったようです。
以前から、エルシャダイホームページのキャラクター紹介を見て、「…これ、堕天使の方が正しくない…?神、酷くない?…イーノックってひょっとして主人公だけど悪サイドなんじゃ…?」と思っていた気持ちが増しましたw
ゲーム序盤でも、それを感じていましたが、段々と、堕天使もやっぱおかしいわーこれー、って思うようになってきまして。

※6 動画つきWEBラジオ「Radio4Gamer」より、開発者による体験版実況と解説…ちゃんとラジオ公式チャンネルですので、紹介しても怒られないはず。なお、ラジオ本編はカットされていてもっと短かったです。これは、「おまけ」として公開されているもので、所謂ディレクターズカット版というやつです。(番組のパーソナリティは、声優の岡本信彦さんと、ゲームライターのマフィア梶田さんです。岡本さんは、「一通さん」や、「新妻師匠」の中の人です。)


「このゲームの中に登場する神と天使は、基本全員サイコパスっぽい(約1名を除く)」と思ったんですけどどうでしょうか。天界の住人を下界の尺度でいう人格障害に当てはめて考えること自体筋違いなんですけど。
そう思ったいくつかの理由につきましては、以下のネタバレゾーンで。

常に動き続ける独特なデザインのステージと背景とテクスチャが美しかったです。
鬼畜ジャンプコースでは、落下しまくって、その日は諦めて寝て、次の日に再チャレンジしたほどです。
横スクロールの2D画面では割と思い通り着地できるのですが、3Dは、距離感掴むの難しかったです。
でも、2周目はすんなりできてる所を考えると、慣れや、コツがあるみたいですね。例えば、しっかり、対象物の上に影が出来ていることを確認してから落ちるとか、動く石の上に跳ぶ時は、少し先読みしてジャンプするとか。
とあるステージでは、画面全体に荒いマティエールのようなエフェクトがかかっているので、余計見づらいのですが、それでも、クリアでききました。
あまりに落下しすぎて、幼女「ナンナ」ちゃんに「へたくそ!」といわれた時、私の中で何かが芽生えた気がします。
あと、サリエルステージで寵愛者の魂(サリエル大好き女達は、亡霊になってもサリエル命!イーノックの邪魔をしてくる。)による言葉責めも面白かったですwwあんなに軽く罵倒されながらアクションしたの初めてですよw楽しかったです。サリエル、避妊しろ!※7

※7 避妊…堕天使と人間が交わって生まれるのがネフィリムらしい。交わるっていうのがどういうことか分からないけど、もし、人間と同じようなメカニズムなら、避妊してください。ネフィリムが大量に誕生しちゃったじゃないですか。あと、サリエルの愛した女達は、どうも、清楚系ではなく、お水のプロっぽい見た目と性格の女性が多いような。

音楽が面白かったし、よかったです。
というのも、事前に、公式PVやプレイ動画で聞いた音楽、及び、サイトの入り口で流れているものは、どれも、神話を思わせる荘厳なコーラスだったのですよ。だから、全面的にそういう神々しいクラシック+民族声楽でくるのかなと思っていたものですから、いきなり、ジャジーな曲やら、テクノ、ロック、ダンスミュージック系、バイオリンが優雅なものなど色々ありすぎてビックリですよ!

キャラのモーションと、立ち居振る舞いにも個性がありました。
サリエルさんの立ちポーズと歩き方がモデルさんみたいでかっこよかったし気に入りました。
人によっては、そのかっこつけにイラwっとしたみたいですが、それをさらに凌駕するとんでもないポーズをいちいち決める奴が後々複数登場するので度肝を抜かれつつ大笑いしました。
サリエル戦のBGMも戦闘方法も、とても彼らしくて素敵でした。声も、サイトで声優さんのお名前拝見してから想像してた通りでした。

堕天使、見かけによらずパワーファイターだったり、ごり押し接近体術型だったり、素早かったりして意外性抜群でした。

章と章の間に、ナレーターモードのルシフェルさん解説が入ります。前回の章のあらすじと、これからしようとしていることの説明ですね。これは、ロード時間の有効活用なので、ある程度準備ができたら、スキップ可能です。
しかし、ここ、なぜかルシフェルさん止め絵なんですよ。謎のかっこいいポーズ満載でグラビアアイドルのようです。
動画じゃないのかよ!と最初は思いましたが、回を重ねるごとに、その静止画がツボに入ってきました。

ゲーム中、ルシフェルは、ほとんどイーノックと口を利いてくれません。ずっと、神と楽しそうに電話しているのです。切際の一言は、その声のトーンもすごく柔らかくてで、エラく神と親しいな…、という印象でした。
で、私ことイーノックとしては、もっとルシフェルさんとお話したいし、無視されてさみしかったので、想いをこめてルシフェルさんにガーレをぶっ放しました。しかし、すり抜けました。そう、ルシフェルもアークエンジェル同様、アストラル体という、肉体を持たない幽霊みたいな存在なのです。

なお、イーノック、全然喋りません。深刻な素材不足wでも、個人的には、かなり没入できて良かったです。主人公が喋くりまくると、他人のドラマや細切れの映画素材を傍観者として見せられているだけ、という状態になってしまいますからね。多分、ルシフェルにとっては、はじめから傍観なのでしょうけど。
このイーノックが無口というのが初期からのコンセプトならいいですけど、万が一PVが当たって「大丈夫だ、問題ない」がネット流行語になったから、セリフもこれだけに絞った、とかだったら、三木眞一郎ボイスがあまり聞けなかったという点ではもったいないですけどね。

エルシャダイの武器には、「浄化」という作業があります。敵から奪った直後の他、武器を使い続けて穢れてきた時にしなくてはいけません。穢れると武器の性能が落ちるのです。
この「浄化」中は、無防備かつその場から一歩も動けないので、敵に攻撃を喰らってしまうことがあります。ですから、タイミングが重要です。
開発者さんは、他のアクションゲームでいう「弾込め」のようなものとおしゃってます。
確かに、リロードのタイミングを誤ると、敵と対面中に弾切れになって、再装填の間やられる一方になってしまいますもんね。そこは、「浄化」と一緒です。
これによって、ゲームにリズムの起伏と戦略性、臨場感が付加されるわけです。気が抜けないので、集中力も切らせませんしね。
「浄化」の役割は、モン●ンでいう所の「砥石」、ノー・●ア・ヒー●ーズで言う所の「充電」に近い物なのかもしれません。

ボス戦では、空中に「武器ウィプス」と呼ばれる球体が浮かぶことがあります。ウィプスを壊すと中には「知恵の実」が入っており、その形状と色によって得られる武器が変わります。
例えば、「今ベイル(防御特化武器)を使っているけど、穢れてきた。ただ、浄化している間にボスに攻撃されてしまう。」という場合、手持ちのベイルを浄化するより、知恵の実を取った方が良いです。
なぜなら、通常の浄化では時間がノンストップで経過しますが、知恵の実から武器を獲得する場合は、敵も時間も止まってくれるからです。
雑魚的との戦闘中も、敵の武器が手持ちのものと同じなら、浄化するより敵から奪った方が安全かと思います。知恵の実と同じ原理で、「武器奪い→浄化」のモーション中は、時間が止まるので、隙を狙われる心配がありません。

【以下、ゲーム本編と、設定資料集のネタバレあり】








アルマロスについて。水のステージで、穏やかでもの静かな堕天使、というイメージだったので、彼が、初登場した時は、あまりのギャップに仰天しましたよ。
マイケル・ジャクソンオマージュ、かつ、イーノックから人間界の話を聞いて堕天したから、その姿がどこかイーノックに似ているのかなぁと思いました。(堕天使は、天界にいたときの姿と、地上に下りてからの姿は必ずしも一致しないらしい?その願いの反映された姿になるとかどこかのインタビューで読んだような。サリエルなら、女性にモテル見た目に。だから、アルマロスが偽イーノックっぽいのも、イーノックみたいになりたいから、なのかなと。)
アルマロスが画面全体を覆いながら踊りまくる中、奥でダンサー雑魚敵と戦うという画づらは、もう、MADやMMDシャダイを越えるシュールさと笑撃でした。

アルマロスが「フォォオオーーン」っていうのは、マイケルでいう「ポゥ!」みたいなもので、そういうキャラ付けかと思ったら、堕天時に言葉を失ったんですね。踊るのが好きなら、歌うことや喋ることも好きだったでしょうに。
設定資料集についた外伝小説では、アルマロスの天界時代一人称は「僕」でした。「俺様」っぽいと思っていたので意外です。
そして、アルマロスは、天界にいたころから、他者に対する思いやりや共感能力が高く、感情豊かだったようです。
残りの天使にはあまりそれがないようで。

天使、特に、ルシフェルさんには、「サイコパス」の特徴がかなり当てはまるなぁと思います。
以下、基本定義との比較。

・良心の異常な欠如
・他者に対する冷淡さや共感のなさ

 … ルシフェルは、アルマロスを利用してポイ捨てしたのに、悪いことしたと思ってないどころか、「イーノックだけでも助かってよかった、おまえも、嬉しいだろ?」とのたまいました。

・慢性的に平然と嘘をつく
 
… 嘘というほどではないのですが、イーノックに選択の余地をほとんど与えていない、神の意のままにうまく操っているという印象です。大洪水を止めろ、人類を救え、という名目で。

・ 行動に対する責任が全く取れない

 … 「浄化」についての説明をうっかり忘れるけど、それに対する埋め合わせなど一切なし。

・ 罪悪感が全く無い

 …他者を傷つけても、自分がミスをしても、無反省。

・ 過大な自尊心で自己中心的

 …「私は大天使だし、人間は下等生物だし、堕天使は神への反逆者で人間の真似すらできない出来損ない。」という考え方に聞こえる口ぶりです。
  ルシフェルの「また、君(神)に間違われたよ。」というセリフも、まんざらでもなさそうです。しょっちゅう、神と人違いされるくらい態度が尊大なんですかね。
  私はプレイ中、「ルシフェルの通話先、本当に【神】か?地獄の【悪魔】なんじゃないか?」と疑いましたw

・口達者で浅薄な魅力
 
 …これぞまさにルシフェル!!イケメンで多弁で人を凄く惹き付けるんだけど、よくよく聞くと中身のあることを喋っていない。これは、発売以前のPVから、わかっていたことですね。肝心なことには興味がない、アークエンジェルに聞いてくれ、とはぐらかすんです。
ゲーム中でも、様々なものに対する執着が本当に薄そうで、こりゃ、堕天は、しなそうだな…と思いました。ただし、冥界に落ちたイーノックの事は、わざわざ助けようとしてましたね。アルマロスを利用して。イーノックは、神のお気に入りというか、この計画の主人公なわけですから、退場されると困るわけです。ルシフェルも、個人的にイーノックの事を気に入っているそうですし。

で、ルシフェルだけじゃなくて、アークエンジェルの発言にも、応援してくれいているようでどこか他人事のような部分があります。イーノック(プレイヤー)は、捕縛作戦を成功させるための歯車に過ぎないのかもしれません。アークエンジェルは、イーノックが倒れても、戦い続けることを要求します。優しい声で。

彼ら、人間じゃないから、そういう性格がデフォルトなのかもしれません。眠らないし、夢を見ないし、人の苦しみを知らないし、泣くことも殆どないのですから。(感性的に、アルマロスは、人間に近い。)
ウリエルは、力を貸してくれますし、天界でイーノックに体術を教えた天使らしいので、面倒見よさそうです。ただ、イーノックが大事だから助けてくれるのか、自分が力を使いたくてうずうずしているだけなのかは、よく分かりません。

イーノックは、地上に降りてから背徳の塔にたどり着くまで365年間、出会いと別れを繰り返してきました。だから、新しく知り合った人にも、心を閉ざすように、より、無口になったんじゃないですかね。(天界時代から無口だけど)
せっかく、仲良くなっても、愛し合っても、イーノックだけが年をとらず、仲間や友達は次々死んでいくのですから、他者と必要以上に親しくすると、イーノックの心にダメージが蓄積してしまうのです。
だもんで、ナンナ、自由の民、誰とも打ち解けようとしませんでしたね。それでも、ナンナが冥界に落ちたら、考えるより先に体が動いて助けにいっちゃったあたり、本当に美しい魂を持っているんだなぁと思いました。

設定資料集によりますと、このゲームがはじまる前に、堕天は、999996回失敗しています。
堕天していく天使達が実体化した直後にアークエンジェルが攻撃し、浄化させました。なまじ、肉体を持ったため、堕天使達は苦痛を感じたことでしょう。そこで、ルシフェルが指パッチンし、堕天する前に時間を戻していたのです。それが、100万回近く繰り返されていたんですね。おっそろしいーーー。
堕天は、大気圏突入並の多大な負荷が掛かるそうなので、どうせなら、実行する前に指パッチンしたげてーーー!!
何度時間を戻しても堕天を決行してしまう天使達。彼らの意思はとても固く、変更がきかないようなのです。
で、それを神はずっと見ていました。神を飽きさせないため、ルシフェルは、毎回ちょっとは違うセリフを言うように心がけていたようですが、神が、「もうすこし進めてみよう」とか言い出します。「進める」と堕天が完成してしまうかもしれないのに、そういうことを言い出す神。暇つぶしのオモシロ半分じゃないですかー!
アルマロスは、イーノックに話を聞くうちに、人間と戯れることに憧れ、肉体を持ちたがってはいました。しかし、神には逆らえないと、堕天には反対していたのです。
ところが、アルマロス、9999997回目には、新たに堕天メンバーに加わっています。それについてルシフェルは「アルマロスを寄越すなんて…」と神に言っています。神が堕天をそそのかしたようです。
ルシフェルがいつものように指パッチンしようとした瞬間、ルシフェルに向かってアルマロスの突進攻撃。
これにて、初めて、堕天が完了したのでした。
そこで、ルシフェルは神に何か言われて怒っています。そして、「お断りだよ」「こうなったら、楽しみにしていよう、お前たちの未来を」と言い、あえて、指パッチンしませんでした。
神が「わー、ちょっと進めようとイタズラしたら、進みすぎて思いっきり堕天しちゃったよー。ちょっと、ルッシー、時間戻してくれないー?」とか言ったのかもしれません。でも、ルシフェル的には、「なんかアルマロス来てドーンされたんだけどーーーー神がやったんでしょー、むかつくー、神の言うことなんて聞いてあげないー」ってプチ仕返しでもしたのかもしれません。基本、神の言うことは絶対なんですけど。で、神も、半ば、堕天をワザと成功させて、ちょっと見守ったら、イーノックに捕縛させるエンターテイメントショーを楽しもうー♪みたいな気持ちがあったのではないでしょうか。神も、刺激に飢えているでしょうし。どっちにしろ、洪水で流しちゃっていいくらい、神の意にそぐわない人間などどうでもいい存在なんですから。
なお、アルマロスが天界にいる間に、イーノックの教育係がルシフェルに決定しています。
つまり、元々、堕天使捕縛の計画の為に、時間を遡り、召し上げたのかもしれませんね。堕天が成功した後で。
だから、そこら辺の過去周回は、イーノックの夢の中の話として描かれているわけです。本来、人間であり、時間を超越できないイーノックには、その全てを見聞きし記憶できないのですから。(神とルシフェルにだけ可能)
しかし、この堕天、そして、捕縛計画へと前に進めなければ、神とルシフェルは、この先も永遠に、堕天と時間戻しというループを繰り返すことになってたでしょうから、今回エルシャダイで描かれた部分も、必要な箇所だったんじゃないですかね。ループしているうちは、天界も人類も進化できませんから。

で、ここで、私が欲しかった選択肢タイム。
1.プレイヤーが、「自分のしている捕縛作戦は間違えている」「こんな人間達は滅んでまえ」と考えた時点で押せる「大洪水」ボタン。
 これを押すとどの時点でもゲームが強制終了され人類がほとんと滅ぶという自爆スイッチみたいなもの。押すタイミングで、エンディングムービーがちょっと派生。→バッドエンド数種

2.ナンナを救いに冥界に行くか決める選択肢
 ここで、ナンナを助けにいかなければ、ダークイーノックになることはないが、ナンナがイシュタールとして覚醒しないので、鍵※8がなくて、詰む。→目の前の少女を救わなかったからこんなことになったのだというバッドエンド 

※8本編では、鍵のナンナがいても中身がからっぽだったようであんま意味なかったような。中身の人(セムヤザ)の本当の堕天理由は、人間の女性に恋したからという甘酸っぱいものだが、他の天使には恥ずかしくて言えなかったらしい。その初恋女性が寿命で死んじゃったから、生きている意味なくなったかな?そもそも「最初から、堕天に失敗していた(?)」ってどういうこと!?

3.アルマロスを冥界に救いに行くかという選択肢
 アルマロスはダーク化せず、そうなるとラスボスいなくなるけど、まあいいやってことで、みんなで踊り狂う→サタデーナイトフィーバーエンド。
 もしくは、ラスボスじゃなくなったダークアルマロスのかわりに、セムヤザがちゃんとエヴァのラミエルみたいなアレの中に入っているとか、ダンスが楽しくてノッてる内に、思わず堕天しちゃうルシフェル※9がラスボスとか。

※9 堕天使ルシフェル…私、本気で、イーノックを見続けてきて「人間っていいなぁ」と思ったルシフェルが堕天して、イーノックがそれを浄化討伐、「今度はルシフェルを含む全てを救おう」とイーノックは大天使「メタトロン」になりましたとさ、というストーリーになると思い込んでいました。で、ルシフェルが会話してる電話の先の神っていうのもメタトロン(元イーノック)かなぁって。全然、違ったーーーーーーーー!!!だって、ルシフェル=ルシファーって堕天使の代名詞じゃないですかー。)
開発者さんが上記のラジオで仰ってたのですが、元ネタの「エノク書」が当時「聖書の偽書扱い」された理由は、時の権力者や王様が、自国に都合の良い書物だけ残したいのに、「エノク書、これ、人間のエノクが、大天使になっとるやないかい!そんなのあかん!」と偽認定したようです。人が天使になることや、ただの市民が王様より偉い存在になる話とかは、アウトなんでしょうね。
ゲームスタート時のイーノックについては「人間です」と断言してました。イーノックは、背徳の塔を潰した後、メタトロンになったのでしょうか?それとも、「アセンションオブメタトロン」というのは、「イノク書由来だ」というのを示すサブタイトルというだけなのでしょうか。 ←原作小説読めば、メタトロンの意味分かる。

4・神に反逆ボタン
 ルシフェルとも神とももうやっとれんわ!とイーノックが堕天する。と言っても、現状イーノックはまだ天使じゃないっぽいので普通に地上人に戻るということ。→イーノックも老化する体になるけど、まぁまぁ幸せエンド、もしくは、大洪水に巻き込まれてバッドエンド。
 
5.いっそ「冥界堕ち」ボタン
 完全に悪魔的なものになって神を討伐に行く。そんなことしたらシナリオ・フラグ管理が滅茶苦茶になりますけどね!→神がすっげー強くて瞬殺されてバッドエンド。
【追記】「冥界END」なる文字を何度か見かけたんですが、私はそれを見てないです。そんな終わり方が実在するのかどうか、ネタバレがこわくて検索できてません。さらに、PS3本体とテレビは今の住居にはないので、いつか、実家に帰った際にプレイし直して確認してみます。

設定集によると、「セムヤザの言いたかった事は、ほぼ、アザゼルが代弁している」と解説されています。でも、さすがに、初恋のことは伏せていたようですね。セムヤザ「なぁなぁ、お前好きな子おるん?」アザゼル「好きってどういうことやねん」セムヤザ「わからへんけど、胸のここらへんがモヤモヤシクシクして、これが恋ってもんなん?」とかいう、フランクな仲ではなかったのでしょう。

ゲームを手に入れる前に、上述の開発者インタビュー動画つきラジオ見たんですけど、「●ーチ姫が捕まったから助けに行くスーパー・マ●オブラ●ーズ」や「魔●村」みたいなもの、つまり「堕天使が7人逃げたので捕まえにいく。それだけの話。」と説明されていたので、第一の階層→ボス戦→ボスをミカエルの手(牢獄)に閉じ込める→第二の階層→ボス戦→ミカエ~(以下略)で、7人捕まえるシンプルなゲームかなぁと思っていたんですよ。
そしたら、堕天使、まともにお会いできたのは、アザゼル、アルマロス、エゼキエル、サリエルの4人だけでした。
あとの、3人はーーーーー!!??
バラケルは、なんか、火のネフィリムに食われてたっぽいし、セムヤザは、ひし形の中にいないし、アラキエルは、チャプター名からして「墓標」てなってて、もう消滅してたしー。どうして彼は死んでしまったのですか。一体なにが。
7人全員と戦いたかったです。
ボス、サブボス的には、7回以上戦えましたけどね。
エゼキエルのとこのブタ2匹と、デカイブタ、アザゼルの作ったロボット、火のネフィリム、各堕天使の第二形態(もはやヒトの形をとどめていない)、ダークイーノック、ダークアルマロス、ネザー空間における堕天使戦×複数回。
つまり、想定したより多くの、多彩なボスと戦えたので、かえって楽しめたのかもしれません。堕天使戦×7→おわり。だと、寂しいですもんね。堕天使が地上で生きる為の保護スーツは、大まかには同じデザインですし。

話の流れは、意外と複雑で単純ではありませんでしたね。
まず、塔に入る直前の花火が上がってお祭りしているステージからして、超科学の謎動力使われまくりでえええーーっ、なにこれすごい、ってなっていたわけですが、アザゼルステージの未来っぷりには笑って吹き出しましたよ。現代(2011年)の科学力を完全に超えてるじゃないですか。しかも、まさのバイク登場。これ、何ゲームですか。突然、バイク専用の操作方法が画面に表示された時は、笑いすぎて大変でした。
あの、バケツみたいな頭のアメリカンヒーローみたいなアーマーもすごいですし、はじめてとは思えないスタイリッシュバイクアクションを見せるイーノックにも、おまえどこでそんなの覚えたんだよ!!とツッコミが追いつかなかったです。
そのステージの敵は、メ●ルギア+トラ●スフォーマー+第9●区+アイ●ンマンのような何かでしたよw

で、もうこれ以上の驚きはないと思っていたら、アルマロス登場ですよ。
見えない!!私の操作するイーノックがアルマロスの踊りで見えない…!!こんなに真面目に馬鹿やって突き抜けたゲームは初めて見ましたよ。しかも、画面的にはすごく美しいからいよいよカオス。
私、アルマロスの名前をずっと覚えられなくて「イーノックの友達の人」と呼び続けてました。
ひょっとしたら、イーノック本人よりも、アルマロスに友情を感じていたかもしれません、私が。
イーノックは、アルマロスと久方ぶりの再会で記憶も朧(おぼろ)でしょう。一方プレイヤーである私は、「イーノックの友達」という肩書きと共に、鮮烈な初対面を果たしたばかりなのですから。

プレイ後、設定資料集見たときは、天界の回想入れたらいいんじゃない?と思ってましたが、いっそこのゲームのように「友達」という「属性」だけを提示することで、結果、プレイヤーが必要以上に、アルマロスに入れ込む事が可能になったのではないでしょうか。

冥界編、アルマロスがプレイヤーキャラ※10として動かせたのはビックりでした。
イーノックしか操作できないと思ってたので。アルマロスは、ジャンプ力がイーノックのアーチ装備時くらいあるらしくて、飛びすぎたりして落っこちました。武器なしでも十分強いです。

※10 プレイヤーキャラ…他のゲームでも、一時的な主人公交代は、結構ある。

冥界は、画面に質感が覆いかぶさっている上に、難易度の高いジャンプコースなんですよね。
一回、バグみたいになりましたよ。冥界編。
アルマロスが下に落ちていったのに、パッチンされず、無人の背景が延々大写しになリ続けるというものです。
カメラ位置は、少しずつ画面下方向に移動したようですが、オートセーブポイントからも再開されないという、謎の状態に。結局、一旦ゲームを終了させて、データロードからやり直しました。
ある一定の落ち方とタイミングで、再現できるバグなのですかね?

一時「自キャラ」としてプレイしたことで「イーノックの友達の人」ことアルマロスに、すごく愛着が沸いた直後に、悪魔なルシフェルさんの登場ですよ。イーノックとナンナさえ助ければ、神の意思には沿っているんですもんね。
プラス、堕天時にルシフェルさんに攻撃かまして指パッチンを阻止したのはアルマロスだし、ルシフェルは、「昨日の出来事」感覚で根に持って、恨んでいるのかもしれません。
神がこの計画を進める為(?)に堕天メンバーに加えたのもアルマロスでした。彼、もの凄く利用されています。天界では、珍しくお人良しで優しい天使ですから、そこにつけこまれたんですかね。
イーノックが「駒」だとしたら、アルマロスは「捨て駒」という位置付けのようです。

ダークイーノックが面白すぎるんですけど。多分、あの角の向きで、効く武器が変わるとかだと思うのですが、腰に手を当てエッヘンとした仁王立ちで、角がシャキーンと動くすごい決めポーズに、笑いを堪えることができませんでした。
とても大事で、真面目な場面なのに!旧友視点で、闇に堕ちた主人公を倒すなんて、すごく燃える場面なのに!!「面白(おもしろ)」の方が勝ってしまうという珍事。

全身タイツで気絶したままルシフェルさんに抱えられて地上に戻り、さらに天界で引きこもるイーノック。
イーノック喋らんからあくまでも想像ですが、これまで送ってきた長い旅と出会いと別れ、刹那的な人間という生き物、時間という概念、堕天使を倒すことの意義に迷いが生じてると思うんですよ。

プレイヤー目線で言うと、悪い堕天使だっていうから倒したけど、サリエルさんは、皆に愛されるヒーロー的な位置で、さらにサリエル倒したら、ネフィリムが皆消えてしまいました。
背徳の塔の中の人間は、死んでも天国にいけないらしいですけど、それでも、サリエルさんを慕っていた多くの人間達をイーノックは悲しませた事になります。なんか悪い事した気がする!!自分達の行いは本当に正しいの!?ってなりました。イーノックの中でも相当な葛藤があったんでしょうね。
イーノックがダークモードのあんな見た目になったのは、冥界でベリアルとかいう変質的な奴(おまえをもっと近くで見たい)に引き込まれたせいですけど、心も侵食されてそうです。
イーノックは、アルマロスに倒されたことも、冥界まで助けに来てくれたアルマロスを置き去りにしたことも記憶にないのかもしれませんが、もし覚えていたら、罪悪感と無力感に苛まれるでしょうね。

イーノックVS闇イーノック。心理的な空間で、内なる自分と戦うというのは王道ですね。
でも、何がすごいかというと、闇イーノックがやっぱり、仁王立ちシャキーンするので、ちょっと笑っちゃうってことです。

イーノックが天界でヒッキーしている間に、地上では10年が経過しました。
ナンナのお供のネフィリムは、なぜ巨大化しないし共食いしないのでしょうか。同じネフィリムに見えて、別のネフィリムが代わる代わる付いてくれているのでしょうか?
ナンナ自体ネフィリムと人間(自由の民の長、シン)の相の子※11というか、クォーター天使なんですかね。

※11 ネフィリムと人間のハーフ…どうやって子供作るんだろう…考えてはいけない気がする。そもそも、堕天使と交わった人間の女性がネフィリムを産む光景も相当シュールだと思う。もっとファンタスティックな生まれ方をするのかな?産婦人科的な工程を経ないでコウノトリさんが運んできてくれるのかもしれない。

ナンナが伝え聞いていたイシュタール伝説のイシュタールっていうのがイーノックなのかと思っていましたが、それは違ったようです。
倒れたナンナに入り込んだ(?)白い人影がイシュタールで、イシュタールっていうのは、素質のある人間に憑依しつつ伝説を作ってきたのかもしれません。
そして、神は、ナンナが覚醒する事を知っていました。やはり、神には全てお見通し。この計画の行く先を知っているのです。それどころか、自分で筋書きを作っていて、それが予定通りうまく進行しているか、ルシフェルに電話で確認してるって感じがしますね。
ただ、イーノックが冥界に落ちたのは予定外だったぽくて、神も心配していたようです。

ナンナがなぜ、成人する必要があったか。これは、イシュタールとして覚醒するため、というのもあるでしょうが、もう一つ大きそうな要因は、国内だけでなく、海外向けにも作っているゲームであるため、ではないでしょうか。
設定資料の初期イーノックは、細身の中性的な青年だったのですが、海外本社に「女に見える」と却下されたそうです。
海外の映画やゲームを見ると、戦う男は筋肉ムキムキでいかにも男性らしく、女性は、守られるだけじゃない、自立し、強い意志を持ったセクシーな大人という事が多いようです。迫力満点過ぎて萌えられないヒロイン達…。
さらに、成人男性と未成年少女が、カップルに見える描写は、ご法度、禁忌なようなのです。(元々そういうテーマの映画だったり、匂わせる程度ならアリ)
というわけで、最終的に、イーノックがナンナの穢れを浄化して、姫抱っこ、ハッピーエンド、というのは、ナンナが成人じゃないと、ギリギリアウトだったのではないでしょうか。外国の倫理感だと。
これではまるで、イーノックと幼女のカップルが誕生したようではないか!児童ポルノだ!!ロリコンだ!!と。

エンディングロールが流れた時は、え!?さっきの魚っぽいダークアルマロスがラスボスだったの!!!?
鍵って何!?鍵として使われたらナンナ死んじゃうと思ったけどそんなこともなかったぜ。中には誰もいませんよだったから、鍵を使う必要すらなかったのかもしれない、そうか!!きっと1周目は、7人全員が堕天に成功しなかった世界、イーノックにとっての予行練習、もしくは、夢、仮想シミュレーションだったんだ!!2周目からが本番で、真エンディング※12くるな!と思ったのですが、どうやら、そういうのはないらしいです。

※12 真エンディング…2周目クリア時だけ、もしくは2周目以降は、1周目と違うエンディングが見られる、というゲームを過去にいくつかプレイしていた事から、この発想をした。
それと、アドベンチャーやノベルゲーだと、特定の条件を満たした時だけ見られるエンディングに分岐する事がある。

堕天使達を捕縛し、洪水計画も阻止できた、ということで、当初の目的は達成です。しかも、その「成すべき事」を最後まで、一時も忘れずにプレイできたのは、私のニワトリ頭では奇跡です。
さらに、幼女のナンナたんが、美人女性に成長、「背徳の塔・倒壊ショー」も行われ、計画全体を通して、神とプレイヤーの目を十分に楽しませたわけですから、ハッピーエンドなんでしょう。

もっと「次倒したら、エンディングだぞ!ラスボスだぞ!!!!」感が欲しかったですね。「倒し終わってからラスボスだったと気づいた」のは初めてです。新感覚すぎるw

後に、堕天使の首謀者、セムヤザ、というのが控えていなかったら、何度も戦ってきたアザゼルが一見ラスボスっぽかったんですよね。でも、アザゼルは、セムヤザの右腕っていう設定だから、じゃあ、本体のセムヤザもいるだろうって思っちゃいますよね。したら、いなかったからたまげましたよ。
アザゼルは、アリみたいなのに変身したあと、さらに変身を残していたようですが、横から飛んできたダークアルマロスに…えーと、どうされましたっけ、捕食でもされましたか?

これは、少年漫画で良く見られる技法ですね。「今までこんなに強くて苦戦した相手を一発で倒すんだから、新キャラの強さは計り知れないのだろう!」と分かりやすく視聴者に示せるわけです。
ダークアロマロスは、別にイーノックを救う為にアザゼルを殺したわけじゃないですよね。正気じゃないし我を忘れているわけですから、イーノックにだって襲い掛かってくるわけです。
堕天使としての初戦時だって、普通にイーノックと戦ってましたしね。(音楽に合わせて歩いているのが笑えたw)
イーノックを通して人間に憧れ、神の都合で堕天させられ、イーノックに似た肉体を手に入れ、イーノックを救う為ルシフェルに利用され、ダーク化してイーノックに倒され、最後には「ありがとう」と感謝をしている。
アルマロスは、この堕天使捕縛計画の一番の被害者ですが、同時に、イーノックによるアルマロス救済の友情物語にも見えますね。
「神に歯向かい、ネフィリムを生み出し、あまつさえ冥界で闇に引き込まれた馬鹿な僕を、君の手で止めてくれ。」という。 

堕天使達の言い分は、最初はもっともらしく聞こえるのですが、どれも行き過ぎているんですよね。
エゼキエルの子供たちは、豚を一旦溶かして創り出した異形のモンスター(←あくまでのプロデューサー個人の意見?)だそうで、全然、自然と動物に優しくありませんし、母性的でもありません。
愛を謳うサリエルは、無計画に大量のネフィリムを生み出し、結果、ネフィリムの共食い、巨大化を招き、混沌に陥れています。
堕天使のバラケルが、火のネフィリムに食われていたのも、サリエルのせいかもしれません。他の堕天使も子供をもうけていたのかもしれませんが、ネフィリムという忌まわしき存在自体を堕天使は塔の中に隠し、堕天使だけの秘密にしていたらしいです。神に知らたら怒られるからでしょうか。多分、バレバレでしょうけど。
火のネフィリムがいる、バラケルのステージでは、度々「まだ本当の力が使えないんだね。だから僕が呼ばれたのか」という声がします。これ、誰ですか。
イーノックが地上にいた頃の息子説とか見かけましたけど。 ←惜しい(原作) 
あと、元祖イシュタールは、伝説上火のネフィリムに焼かれて死んだことになっているので、それかもしれません。後にナンナの元に表れた白い人影と同一人物ってことはないですかね。

堕天使の捕縛シーンって、一度も描かれてない気がするのですが。
堕天使を捕まえて、「ミカエルの手」というあの牢獄に、肉体と引き剥がした魂を繋ぐという手筈になってますよね。実際のムービーありましたっけ。本当に、投獄したのですか?
天界には連れ戻したけど、もっと別の役割や罰を与えられたり奴隷にされているとか、あるいは、最初から全て神様に命じられてやった365年に渡る演技だったので、仮捕縛後、神に「よく演じきった!上演お疲れ様!なかなか楽しめたよ!」と労われ、皆で手を繋いでカーテンコールした後、打ち上げパーティーでもしてるとか。
人間は全てエキストラで、堕天使も台本通り、ただし、イーノックだけはガチ。だからこそ、神様は愉しかった、とかそういう事はないですか?トゥ●ーマン・ショー的な意味で。
メタ視点だと、全ての舞台とキャラクターは、ゲーム制作者が作り、皆、プログラム通り動いているわけです。
しかし、プレイヤーキャラクターであるイーノックやアルマロスだけは、ユーザーが自由に操作した。
だから、制作者も購入者も楽しい。…そんなことを言い出したら、全てのゲームがそうなりますけど。 ←そんなレベルのスケールじゃなかった。(原作)
ラスト、水のネフィリム、つまり、アルマロスの子供が消えずに悠然と泳いでるんですよ。←これ、アルマロスの子供じゃなかった。(原作)
サリエルが倒された時は、周りのネフィリムが消えたのに、アルマロスのネフィリムは消えない。という事は、アルマロスは生存している可能性が高いですね。
もしくは、本当の親はアルマロスではなく、今回姿を現さなかった3人のうちの一人で、密かに生きて地上に残り、捕縛を逃れたのかもしれません。 ←こっちが微妙に正解。(原作)

色々考察、深読み解釈できるし、プレイ中は間違いなく楽かったしので、良いゲームでした。
それと、総プレイ時間の短いシナリオが好きなので、丁度良いボリュームでした。

衣装チェンジしたら、防御力弱すぎて笑いました。1発でほぼ全裸、もう1発でダウン、という脆さで、ちょっとした縛りプレイができますね。ノーダメージで行かないと進めないのです。
ただ、せっかく衣装を変えていても、ムービー中は、全て「一番いい装備」(ノーマル)になっているのが気になります。
できれば、ほぼ全裸状態でムービーに入ったら、動画中のイーノックもほぼ全裸でいて欲しかったです。あいつ、ムービー入るといきなりEDWIN履いてるんだものー。いつの間に履いたんだよー。

パワーゲージがあると、グっとゲームっぽくなりますね。一周目にあれがなかったので、自分と敵の残り体力が把握できず、リアルバトルしている気分でした。
そして、2周目で、ゲージが視覚化され、また、イクラ(力の焔)やコンボが、スコア化されることで、敵にどんな攻撃をするか効果的なのかが分かるようになりました。
なお、2周目以降のパワーゲージは、表示、非表示、どちらでも選べます。お好みでどうぞ。
私、イクラを取れば取るほどイーノックの体力最大値が上がるとか、攻撃力が上がるとか、出せる技が増えるだとか思い込んでいましたが、基本、スコアアタックの為のものだったのですね。
それと、イクラを沢山集めているほど、ウリエルの実体化できるオーバーブーストの時間が長くなるということでした。

設定集では、ルシフェルのことを「ストーリーテラー」と称してますから、彼は「世に●奇妙な物語」でいうタモリポジションなのでしょう。だから、そこまで本編には干渉しない立ち位置なんですね。←当事者にもなる。(小説。)
感想、おわり。

テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム

  1. 2011/05/06(金) 14:05:36|
  2. ゲーム

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