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PSPゲーム「ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生」プレイ感想

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
(2010/11/25)
Sony PSP

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【あらすじ】
様々な分野で超高校級の才能を持つ生徒だけをスカウトする「私立希望ヶ峰学園」。
そんな学園に、平凡で何の特技も無い少年、苗木誠が入学する事になる。
彼は、平均的な高校生の中から、抽選で選ばれた「超高校級の幸運」である。
はじめて学園に足を踏み入れた苗木は、視界が歪み眠り込んでしまう。
目を覚ますと学園の様子が変わっており、玄関も窓も封鎖されていた。
苗木は、他の14人の生徒と共に、学園に閉じ込められ、無期限の共同生活を送ることを要求される。
学園の外に出る条件は、他の生徒にバレないように誰かを殺すこと。
殺人が起きた一定時間後、学級裁判が開かれる。全員で話し合い、真犯人だと思う者に投票する。
犯人を当てられれば犯人だけがオシオキ(処刑)され、誤った人物を指名してしまえば犯人以外が全員オシオキ(処刑)、犯人だけが学園を出て行ける。

【おすすめ実況動画】(公式により、第一章丸ごと、プレイ動画の公開が許可されています。)


【途中まで、ネタバレなし感想】
事前に知っていた情報は、「この子気に入った、と思ったら、すぐに退場しちゃうゲーム」という口コミでした。
つまり、生徒が次々減っていくものらしい、という事しか分かっていなかったのです。

平面の立ち絵や背景を立体的に配置するという2.5D空間の表現が面白かったです。
音楽、シナリオ、システム、ストーリー、キャラクター、声、ムービーどれも良かったです。

CERO:Dで17歳以上推奨ゲームですが、絵的な意味では、血がピンクにしてあったり、オシオキ(処刑)がホラーの苦手な人でも平気なレベルに抑えてあるなどして、安全です。
シナリオと設定は、精神的にシンドイのですが、

それでもクリアできました。

ギャグ・パロ・下ネタが満載で、そのお陰で、いい具合に気が抜けリラックス、深刻な場面の中にもアホなやり取りがあって、大分救われました。笑いは大事だと再確認。

裁判のメインシステムは、キャラクターのオート会話で飛び交う文字の矛盾点を言葉の弾丸「コトダマ」で撃ち抜くというアクションです。

「サイコポップ」な世界観や、個性的過ぎるキャラクター、ネタとガチの絶妙なバランス等が相まって、かなり独特なゲームになっていると思われます。

シナリオ、セリフ、サブタイトルを通して、「絶望」と「希望」というのがキーワードになっています。
絶望という種を育てるのが希望なら、いっそ希望など抱かない方が良いのか、それとも、人間には、どんなに絶望的状況の中にも希望を見出し絶望に打ち勝つ力が備わっているのか。

キャラクターは、通常の会話時は、一部ボイスつき、学級裁判はフルボイスとなっています。
学園長モノクマの声は、大山のぶ代さんです。ドラえもんボイスで、とんでもないセリフを口走りますので、そのギャップがインパクトありました。
残酷なセリフはいかにもな悪役ボイスで言うより、のほほんとした能天気な声で言った方が破壊力あるもんですね。

学級裁判以外の場面は、一人称視点で3Dマップ上を移動しつつ、人に話しかけたり、気になる所を調べたりする、古典的な(?)アドベンチャーゲームとなっています。

全体的に音楽がすごくかっこいいです。場面にマッチしていて、いい具合に絶望感ややる気、わくわく感などを煽ってくれます。

他キャラクターとの好感度システムも導入されています。(クリアには必須でない為スキップが可能です)
各章の殺人が起きる前に、自由行動時間があるのですが、キャラクターに話しかけ、プレゼントを渡す事で親密度が上がるのです。
それにより、裁判や移動、探索にに有利な能力を手に入れられますし、メンバーのバックグラウンドを知る事ができるのです。
キャラクターについて知り得た裏設定は、「通信簿」に書き加えられていきますが、シナリオへは一切影響しません。
なぜなら、殺人の動機がキャラの個性や過去、人間関係に強く依存しているため、人だけ挿げ替えるというシナリオ分岐はかなり難しそうなのです。
通信簿を伸ばすと、キャラクターへの理解と愛着が増しますが、その反面、殺人や処刑で受けるプレイヤーの心理的ダメージが増すという諸刃の剣です。

「学級裁判」は、全ての証言と証拠が揃わないと始まりません。つまり、「殺人の起った一定時間後に開廷される」という設定ですが、制限時間はないので、焦る必要なくマイペースにプレイできます。

おおまかに言うと、良く出来たゲームでお勧めです。おもしろいです。ゲームとプレイヤーの相性については、人に寄りけり過ぎて、実際やってみないと分からない、という所だと思います。

【以下、ネタバレあり感想】

オープニングムービーでオシオキ受けてたのは、生徒じゃなくて、希望ヶ峰学園の学園長(霧切さんのお父さん)なんですね。
最初の方から、モノクマは嘘偽りない真実を連発してたのです。(2未プレイの為本当の所は不明)
外の汚れた空気からオマエラを守るのがこの学園、学園の謎を全て解いた時心からこう思うだろうね「ここで一生暮らせて幸せだ」って。などなど。
時々、モノクマの語尾やキャラが変わるのも、黒幕の飽きっぽい性格を表していて、筋が通ってますし。

モノクマは、奇妙な地球外生物などではなく、遠隔操作のロボットで、どの部屋にも配置されている量産型でした。今の科学では難しいものの、超常的なものじゃない、というのは良かったです。SFっぽくて。
モノクマを操作し喋らせることは、誰でもできるんですね。
制御室にさえ入れれば。

監視カメラは、黒幕が生徒を見張る目的の他に、TV中継するためでもあったんですね。

バッドエンドでは、朝日奈葵ちゃんが、苗木くんと葉隠クン、白夜様の子供を産みます。

黒幕は江ノ島盾子。

最終的な生き残りは、苗木くん、霧切さん、白夜さま、腐川さん、朝日奈ちゃん、葉隠クン、の6人でした。

ダンガンロンパブログ用絵


1章
犯人は、ダイイングメッセージと状況証拠からすぐに桑田レオンだとわかったんですけど、動機までは推理できませんでした。
裁判の途中くらいで、アイドルの舞園サヤカが殺人を企てレオンを呼び出し返り討ちにあったのだと気づきました。つまり、サヤカは、自分の罪を部屋の交換相手である苗木くんになすりつけようとしていたのです。これは、プレイヤーと苗木にとってかなりしょんぼりな真相です。裁判後の、霧切さんによるフォロー推理が本当だったらいいのですが。(ダイニングメッセージは苗木を助けるために書いた)
サヤカちゃん、そんなに外に出たかったのか…。
サヤカちゃんは、モノクマによる説明受けた直後から既に精神状態ギリギリでしたからね。サヤカは、仲間と共に大変な苦労をし、時には汚いことをしてでもトップアイドルの座につきました。
平凡で夢すら見つかっていない苗木とは違い、既に夢を手に入れているサヤカは、それを失うことを恐れいています。おそらく、学園に閉じ込められなくても付きまとった不安でしょう。
それが、モノクマの卑劣なビデオ映像(他のメンバーがステージに倒れていて、グループは解散)で一気に突き動かされてしまったわけです。
レオンは、哀れでしたね。アホアホしかいえなくなってしまいました。「アポ…」は、ギャグやネタ的にも見えますが、同時に、狂気も感じさせますし、可哀相でもあります。
レオンは、一旦工具を取りに帰った時に、引き返すチャンスがあったんです。でも、「この期に乗じてバレないように殺人してこの学園を出て行こう」という魔が差したんでしょうね。
苗木くんの部屋だけ、バスルームドアの建て付けが悪かったのは、不運でしたが、そのお陰で容疑を晴らせたので、幸運とも言えます。
最初の章で、メインヒロインっぽいアイドルと華のある(しかも、見た目に反してかなり常識人の)ギャルが退場してしまうという容赦のないシナリオでした。
特に、ギャル江ノ島盾子(正体は、盾子の双子の姉の戦刃むくろちゃん。黒幕の一人。ここで殺されるのは、予定外だった。)の扱いが軽くてですねw
苗木のヒーローっぽい宣言、「(僕は、仲間の死を)乗り越えたりなんかしない、ずっと引きずっていく!」にも盾子の名前がなかったと思います。
あと、体育館に盾子放置もかわいそうです。wその際、血が苦手なはずの腐川冬子が倒れていないのですが、直視してないってことですかね。
レオン、焼却炉のフタが開いてて良かったですね。閉じてたら、血のついたシャツ投げ込めませんから。

2章
千尋が男の娘なのは、かなり初期から気づいていました。
声質的に、普段少年の声をやられている声優さんなのかと(アイマスDSの涼ちん的な意味で、三瓶/由/布子さんや、竹内/順子さんとかだと思い込んでいた)。プレイ後、千尋の声を当てているのが宮田幸季さん(男性)だと知りました。宮田さんの名前とお声は、以前から存じておりましたが、千尋に声当てているとは思いもよらず。
「女は弱くて当然」「弱いものいじめ」と言われた時の反応や、「男の約束」を喜んでいた所、着替えが苦手な件、女子と距離を置いているという点も、女装男子だというヒントになっていましたね。男子だと分かっていても、小さくてかわいいです。
彼の、例え皆に女装だと知れてからも、強い男の子であろうとした結果があの悲劇です。
犯人である、大和田(暴走族)くんには、千尋のように、自分の弱さを認め、克服しようとする勇気がなく、千尋の眩しさは、弱さを隠して強がっている自分への当てつけのように感じてしまったんですね。それでも、男の約束を守ろうと、千尋の遺体を女子更衣室に移動してあげたのです。
これまた犯人当てても嬉しくないお話です。
なお、私まんまとブラフ(?)に引っかかって、十神白夜が犯人だと思ってしまいました。
白夜様が、この学園にはいない【殺人鬼ジェノサイダー翔】に罪を被せて殺人をし、自分だけ卒業する気なのかと…!(ジェノサイダー翔=腐川さんの別人格というのも意外でした。本当に学園内に連続殺人犯が居たのかよ!と。しかも、腐川さん単体でキャラ濃いのに、さらに属性足してくるとは思いもよらず。)
大和田くんは、犯人候補として完全に眼中に入ってませんでした。
まさか、「ゲーム」を盛り上げる為に、仲間の死体に細工する奴がいるなんて思わないじゃないですか。
あのお間抜けで楽しい「サウナ対決」が、トリック解明と犯行のヒントだったなんて…。
サウナイベントのお陰で大和田くんと風紀委員・石丸くんは、「兄弟」と呼び合う仲になりました。
翌日の朝食では二人の暑苦しい会話を聞かされて苗木ウンザリ、など、笑えるエピソードでした。
…その「兄弟」の絆も裁判後裏目に…。
石丸くんは、兄弟が殺人をし、処刑されたことがショックすぎて廃人みたいになってしまいました。

3章
アルターエゴは、3章から登場でしたっけ?
千尋がノートPC上で構築した人工知能で、千尋そっくりのデザインです。千尋は学習したデータを元に、大和田くんの声や顔も合成できます。思考パターンもトレスして再現してます。
そのことで、石丸君と山田君はアルターエゴを取り合う形となります。
石丸君的には蘇った兄弟、山田君的にはお母さん以外ではじめてちゃんとお話してくれる、自分のオタ話に興味を持って聞いてくれる女の子(データ元の千尋が男だと、頭では分かってる)なのです。
山田くんは、アルターエゴに恋をしました。
それらの気持ちを利用した殺人計画を立てたのが、セレスティア・ルーデンベルグなのです。椎名へきるさんの声がとても良く合ってます。
石丸君を殺したのが山田君で、山田君を殺したのがセレスなんですね。つまり、一人の犯人による連続した殺人ではなく、別々の殺人事件だったのです。
セレスは、山田君に交換殺人を持ちかけていましたが、実は一人勝ちを狙っていたのです。
保健室で死んだはずの山田くんが3Fまで移動した件について考えたら、すぐに、ああ、山田くんが自分で歩いて上がったんだ、って分かりました。
山田君の忌の際のセリフや、謎の写真が、16人のメンバーが既に同級生として学園生活を送っていた事のヒントになってたんですね。
この時点では、まだ確信を持てず、「このゲームの全てが仮想現実内のシミュレートで、学園内で死んだらむしろ、本当の世界に戻れるのか?」とか甘い勘違いをしました。
娯楽室を調べていて雑誌の最新刊が補充されるという話が出た時に、モノクマが、雑誌自体がもう…みたいに言っていたので、外の世界は天災か戦争で、出版印刷などできる状態ではないのかな?と思いました。
セレスの処刑は、セレスにピッタリの中世っぽい火あぶりと思いきや、消防車が突っ込んできてEND。セレスの夢も世界観もぶち壊しですね。これはひどい。
セレスの抱いた夢は、バカバカしくも乙女らしくてかわいいですけどね。お城に住んでイケメン集めて執事にするっていう。

葉隠と十神の背比べブログ


4章
大神さくらさんが女神過ぎます。
結論としては、さくらの自殺でした。
最初から、さくらちゃん…ひょっとして死ぬ気…?自害する…?という予感があったので、さくらの死体発見時はやっぱり自殺だ…。と思ったのですが、捜査と裁判を進める内に、親友の朝日奈葵ちゃんを疑うようになりました。
というのも、さくらは優しいから、朝日奈ちゃんだけ卒業できるように、わざと自分を殺させたのかなと考えたのです。
実際、裁判でも、朝日奈ちゃんが怪しいという論調になっていきます。
しかし、実はそれは、朝日奈ちゃんが自分に疑惑を向けるようにわざと工作していたのです。これは、意外でした。
皆がモノクマの内通者であるさくらちゃんを疑い出したから、さくらちゃんは絶望して死んじゃったんだ、だから、だからわざと犯人を分からなくする。それで、みんなして処刑されたらいいよ!というやけっぱちのヤンデレにも近い状態になってました。
朝日奈さんみたいな、健康的なおバカちゃんが、追い詰められてこんな行動に出るとは…!
さくらと朝日奈は、本当に親友だったのですね。
なお、朝日奈ちゃんが見たさくらの遺書は、モノクマによる偽者でした。本当は、さくらは絶望をしたり皆を恨んだりしていなかったのです。自分の道場を人質に取られた上で、皆を守る為に黒幕の内通者になった。本当は、最初に殺人をするという取引だったが、できなかった。そして、様々な責任をとって、かつ、黒幕との誰かを殺せという契約を守りつつ黒幕に一糸報いてやろうと、自害したのです。
彼女のあまりの強さがこの自死を招きました。
結局、犯人は居ないということで…学園の謎に切り込みすぎたアルターエゴがオシオキされます。ファンブックのスタッフインタビューでも「プレイヤーが最も怒りを感じる処刑でしょう」と述べられている通り、かなりむかつきます。悲しいです。健気で頑張りやのアルターエゴが!実際には、単にノートPCを破壊してるだけなんですけど、それでは済まない何かが有ります。

5章
ここでは、真犯人が登場しないので、苗木か霧切さんが誤認処刑されるルートに分岐します。
なお、霧切さん処刑後は、みんなが学園での暮らしを受け入れ、幸せ(?)に暮らすというバッドエンドになります。白夜様の子供を産んだのも朝日奈さんですかね?それとも腐川さん?(←【追記】ラジオによると、朝日奈さんらしいです)白夜様は、腐川さんの遺影を持っています。元・妻、という扱いなのでしょうか。
苗木処刑執行時に、アルターエゴが助けてくれます。(なぜ、霧切さんは助けなかった…!?)
そして、苗木は地下のゴミ溜めへ。
私、5章の犯人は、白夜様だと思っていたんですよ。共犯者にメリットがないとは言え、腐川という信奉者と結託すれば、犯行が可能なのではないかと。
腐川さんがモノクマ爆弾でふっとんだのも、遺体の顔を分からなくするためにわざとやったと思ってました。白夜様の指示で。

6章
全ての真相が分かる最後の章です。
戦刃むくろ殺しの裁判がやりなおされます。
安置されている死体の数と犠牲者の数が一致しない、手の甲のイレズミ、マニキュア、最新ではない傷、などから、1章で死んだギャル江ノ島盾子の遺体が使いまわされていたことが判明します。
むくろの身長と3サイズが判明した時点で、試しに通信簿を覗いたら、盾子と一致したので、ああ、つまりあの盾子はむくろだったのか、と分かりました。
双子というのは思いつきませんでしたが。
むくろちゃんは、学園生活時代の写真を見ると、非常にテンションの低そうな少女です。ギャルを演じていた時は、相当無理してたんでしょうね。なお、二周目で、武器の類をプレゼントしたらとても喜んでいました。ギャルに武器あげて喜ぶなんて、一周目じゃわからないですもんね。通信簿イベントでは、戦場を渡り歩いてきた事をほのめかしていました。
裁判席が16個あるのは、伏線だったのですね。生徒は16人いたのです。
モノクマも席に座り、最終的には正体である黒幕・盾子が姿を現しました。
私、ずっと白夜様を黒幕だと思ってました。次点で、自覚がないけど苗木。
白夜様なら、資産がたくさんあるから、学園ごと改造してこんなゲームを仕組むことが可能だと。主人公、苗木と相対するキャラクターに見えましたし。
「人類史上最悪の絶望的事件」の概要やきっかけ、方法は謎ですが、とにかく、盾子・むくろの超高校級の絶望姉妹が引き金を引いた、全世界的な事件みたいです。暴動戦争天災人災で空気汚染、壊滅状態、といった所でしょうか。2年分の記憶喪失を含め、そこらへんのギミックは、特に追及する気ないです。とにかく、外の世界がほとんど終わってて、この学園が希望のシェルターだということは分かりました。←※これも嘘かもしれませんが。
ジェノサイダー翔は「人類史上最悪の絶望的事件」を覚えてたんですね。腐川→翔で、わざわざ人格交代したくない、と言っていたのに、白夜様の甘い言葉であっさり交代したのが笑えたしかわいかったです。どちらの人格も白夜ラブでよかったですね。
黒幕の盾子は、外の世界で、まだ希望を捨てきれない生存者達にトドメを指すべく、このコロシアイ学園を主宰し、テレビ放映していたのです。
希望の象徴である、しかも、2年間クラスメイトだった生徒同士での絶望的殺し合いを見せつけ、人々の希望の芽を摘むつもりでした。
学園の皆を助けようと駆けつけた人達は、ガトリング銃などでやられたようです。夜中に工事現場みたいな音してましたもんね。なんという卑劣な。
盾子は、絶望フェチでした。ジェノサイダー翔を上回るド変態です。
そして、自分自身が、計画完遂直前に失敗し処刑されるというシチュエーションにまで萌えていました。
生き残った6人が学園を出て行くところで終幕となります。
世界は本当に壊滅しているのか?それはモノクマの嘘なのではないか?という希望も残るラストです。
真相を知り、学園に留まろうか…?と弱気になっている皆の心を鼓舞したのが、苗木君の「希望」という弾丸でした。
「超高校級の希望」となった苗木が、文字通り絶望を打ち砕くというのは、テーマとタイトルが視覚的にも分かりやすく表現されていてかっこよかったし、勇気が出ました。
一般的には影が薄くなりがちな「平凡主人公」ですが、苗木は、まさに「主人公」に相応しい存在感ある男の子でした。
絶望を打ち負かすには、ちょっとの前向きさと、優しさ、強さだけが必要なのであって、超高校級などの特別優れた特技がなくてもいいんですね。つまり、私達プレイヤーでも、希望そのものになることが出来るのです。
いやー、全編悪趣味と悪ノリで塗り固めたような、ドギツイゲームでありながら、その伝えようとしているメッセージはとてもシンプルで暖かいです。
面白いです。

悪趣味の最たるものが、各章の終わりにもらえる記念プレゼントだと思います。
アルターエゴの成れの果てであるアルターボールとか、いらねぇえええええええええええ!!
一章の絶望バットもひどいですけどね。レオンくんは、野球の才能があるのにそれに囚われることも縛られる事もなく、自分のやりたいことを夢にしていた強くていい奴なんですよ。それを、野球場を模したステージで、千本ノックになぞらえた処刑をして、さらに、プレイヤーへのプレゼントが絶望バットて!
投票結果発表のポップで明るいスロットや、「○○さんがクロにきまりました GAME OVER」というかわいいドット絵も、かえって、なんて酷いことを!感が増しますね。これは、モノクマの声が大山さんで逆にこわい現象と似ていますね。
全編真面目にやられても気が重いので、これくらいフザケタ演出の方がこちらとしても助かるし、しかも、心理的エグさ、嫌悪感が増す、ということで、とても効果的な演出だと思います。

モノクマの与える「動機」が本当に卑劣でしたね。人間関係(外の世界との繋がり)、思い出(人には言えない秘密)、多額の金。確かに、ミステリや現実の殺人でも非常にありがちでベタな動機です。
苗木のように大して変わった人間関係も持たず、絶対に知られたくない恥ずかしい秘密もなく(小学生までオネショしてたレベルなら笑い話にできる)、金を必要としていない人間には、そんなくだらないことで殺人が起きるなんてとても思えません。
しかし、これは、白夜様の言うとおりで、自分にとって大したことなくても、他の人にはそうでないことがあるんですね。
一人一人の人間は、まったく違う生き物で、成育過程も、感情経験も千差万別ですから、完全一致する価値観なんてないのでしょう。
他人を、自分を基準に、同じ物差しで測ることはできないのです。
第2章だと、千尋は、「本当は男で女装していること」を、大和田君は「兄貴を殺した事(正確には、初代ヘッドの兄貴とバイクレース中に大和田が対向車に出て事故りそうになった時に、兄が大和田をかばって死んだ事)」をバラされそうになりました。苗木とは、ヘビーさが段違いです。
大和田は、秘密がバレると、もう、二代目総長として暴走族をまとめることはできないでしょう。
ただ、大和田の兄貴殺しの件も、セレスの金の件もそうですが、もし、オシオキを逃れていざ卒業した所で、終わってしまった世界では何の意味も成さないことに気づいて、絶望するでしょうね。
人を殺してまで手に入れ、守ったものって何だったのか…。自分は、こんなことで人を殺めてしまったんだな…。と大後悔するでしょう。(プレイヤーが推理や操作をミスってゲームオーバー、苗木が処刑された時、実は、クロである彼らは、卒業できているんですよね。描かれていないだけで。)

「夜時間は食堂が立ち入り禁止になる」「常に新鮮な食材が補給されている」ということを考えれば、食堂内に外との出入り口があるんですかね?モノクマこと盾子だけが扉の開閉をできるとか。
あれだけの肉や野菜は、学園内では栽培生産できないと思うので、外の世界でも、まだ食料作れるような施設や畑があるんでしょうね。

霧切さんが「超高校級の探偵」ということがわかって、すごく納得しました。
死体を見ても動じない所や、直に触れて詳しく調べる所、鋭い洞察力、弁論力、推理力、など、言われて見れば探偵らしいです。
裁判でも、霧切さんが話を引っ張り、苗木は「名探偵の助手」に近い立場になっていました。

裁判の、リズムゲーになったり、文字打ち落とすアナグラムになったりする仕様は、「おお、この章の裁判も大分進んできたなー」という実感に繋がっていたし、飽きずに済むので、良い変化の付け方でした。
「クライマックス推理」の漫画形式も、全体の流れを整理しやすくてよかったです。ただ、選んで嵌めるコマが小さい丸だったので、状況がよく分からなかった部分があります。
空白のコマは、クリックするとヒントが出るのですが、気づかずにクリアしてしまいました。
多分、第1章のクライマックス推理は、作画ミスがありますかね?サヤカがナイフを落とした後の場面、犯人のレオンは、模造刀より、ナイフを持っている方がしっくりくるような…。そしたら、サヤカが追い詰められている意味も分かりやすいかと。それとも、本当に模造刀で襲おうとしてましたっけ?

このゲーム、結構死亡フラグガンガン立ててる割りにへし折りますよね。
例えば、噛ませメガネこと白夜様なんて、パニックムービーやホラー・ミステリ映画なんかだと、真っ先に死にそうな言動ばかりしているんですよ。
「一緒になんていられるか、俺は出て行く、一人でいる」とか「これは蹴落としあうゲームなんだ、仲良しごっこしている場合じゃない」とか「オレの代で十神財閥はさらに大きくなるだろう(この学園を出た後の展望を語っている)」「殺人を実行する時は、(ミステリ小説のトリックを)アレンジしてやる」宣言など。
最後まで生き残るとは、思ってませんでした。かませメガネ君。

学園の入学式、と言うから、中学卒業してすぐ、というイメージだったんですけど、それだと、レオンが高校野球で天下を取ったという説明がおかしいことになるので、ある程度、普通の高校で優れた活躍をした人が、編入する、というスタイルなんですかね。少なくとも、中学卒業→即、学園入学っていうのは無理そうです。
超高校級、絶望の高校生、という所から、学園=高校だと思い込んでいましたが、大学に近い何かの可能性もありそうです。
と言っても、スカウト条件が「現役高校生である」なので、やっぱり、「高校1年の途中、もしくは、2年生から編入」というのが自然ですかね。
確か、「1-A」という教室があったと思うので、1年はあるみたいですけど。
葉隠クンが、3ダブで(ファンブックでは2年留年とあった)20歳となると、他の新入生は、17歳?18歳くらいということですかね。じゃあ、やっぱり大学に近い学園…!?それとも、高専みたいな5年制とか…?
実際には、登場人物全員が成人してたりするんですかね。
入学時とコロシアイ学園開始の間に、2年間授業を受けてともに過ごしたクラスメイトなわけですから。
戦刃むくろと江ノ島盾子は、みんなとの2年間の思い出を知っているんですよね。その仲良しがコロシアイをしているというのは絶望的シチュエーション過ぎてさぞかし萌えたでしょうね。
盾子は、クラスメイトに忘れられた上に、実の姉を殺して、平気だったのでしょうか?割と本気で傷つき悲しんでいて、だからこそ、その悲劇と絶望に酔い痴れていたのではないでしょうか。

「史上最悪の絶望的事件」のことを、てっきり学園内で起こった無差別殺人かなんかだと思っていました。さらに、それを引き起こした張本人が苗木だったりして…とも疑ってました。全然違いました。
まず絶望的事件の規模が想像を絶していましたし、苗木はそんなことする子じゃなかったです。

ダンガン女子ブログ


【以下、通信簿ネタバレ】
何人かの通信簿を埋めてってます。今の所石丸とむくろがかわいくて面白いです。
唯一コンプリートした葉隠クンについてネタバレするので、まだ通信簿埋めてない人は見ないで下さい。


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葉隠くんは、通信簿を進めれば進めるほどアレな奴であるということが分かるシナリオになっていますw
オカルト否定派でありながらオカルトにガッツリはまっており、騙されて高い買い物をしている、ということは、本編でも描かれていますが、それがシャレにならない事態になっているのが彼の正体なんですね。
3ダブしてハタチ(実際には、プラス2年で22歳なのかな?)の真相が驚愕ものでした。
金持ちの娘をちーとばかし脅して金を引き出させたら、訴訟を起こされ、怖いヤクザのお兄さんに追われるハメになった。稼ぎや、令嬢から巻き上げた金は、ほとんど(全部?)、ネットオークションや通販で買ったオーパーツにつぎ込んでしまった。
怖いお兄さんが賠償金だか借金だかを取ろうと追いかけてきて、内臓とられそう…。
「だから、苗木っちの内臓ちょうだい!」「一個でいいから!」「それが駄目なら国籍頂戴!」「なんだよ、くれないなら出て行ってくれ!!」
…なんという腐れ外道wwwww
葉隠くんと仲良くなり、部屋に呼ばれ、実は、葉隠くんには今まで友達が一人もいないというボッチキャラであることが判明し、「苗木っちだけが自分の悩みを話せる友達」だと言われた時は、キュンとしたのに…!いや、その顛末を含めて私は葉隠くんが好きですよ。
属性多すぎですよね。髭、最年長、バカ、ヘタレ、騙されやすい、他人をセミナー勧誘と占いのカモとしか思っていない、ぼっち、恐喝犯罪者、怖いお兄さんに追われている、オカルトマニア…。
ほぼ全部、マイナス方向の属性じゃないですかw
令嬢に金を引き落とさせた件については、暴力紛いの脅しというよりは、占いでわざと悪い結果を出して、「それを回避するには穢れた金を俺に預けて浄化するしかない」とかそういう口車に乗せたのかなぁと思います。現実でも、新興宗教やオカルト商法、お布施集めの常套手段っぽいですし。
どっちにしろ大変、悪質ですねwサイテーで、好きです。
なお、葉隠くんの占い結果「オレと苗木っちの子供は、同じ母親から生まれる。」は、第5章で選択肢ミスると見られるバッドエンドで実現します。その場合、共通の母親は、朝日奈葵になります。

生き残った6人の内、3人は人として善良ではないですよね。
腐川はジェノサイダー翔として、リアルに連続殺人鬼ですし、白夜様はゲーム感覚でちーたんの死体に細工したり他人を愚民とか庶民といって見下しているし、葉隠くんは、前述の通り外道犯罪者ですし。(外道とヘタレが両立するというのは、新しい発見でした)

私は、葉隠くんと集中的に仲良くしたのは、葉隠くんが好きだからです。彼が気になり出したきっかけは、盾子(こと戦刃むくろ)が殺害された時に、このコロシアイ学園がドッキリや余興ではないと(今更)知り、とたんにヘタレて命乞いを始めた箇所です。
てっきり、最年長の大人の余裕で、どんな時にも頼れる明るい兄貴だと思っていたのに、実は、単に事態を信じていなかったから楽観的だっただけ、ということが判明し、その馬鹿さとギャップに惹かれたのでした。
苗木と葉隠くんが最大限親密度を上げた結果、苗木くんの下した結論はあまりに寂しく悲しいものでした。
「葉隠くんには、絶対に、心を許してはいけない。それが、彼と、仲間になるということなんだろう。」
うわーーーーーーーーあああ!!確かにね!葉隠くんホント駄目だよね!そりゃぼっちだよ!せっかく出来た友達の、臓器を安く売って貰って転売しようとするなような男ですからね!
占いの客とセミナー勧誘に関する態度を見ても分かる通り、葉隠くんは、とても利己的で命根性汚くて、彼にとって、他人とは、利用するためにのみ存在しているんですね。
そう考えると、さみしい人間なのですが、こういう人に限って、性格の良い千尋たんや石丸くんやさくらちゃんが死んだ後も生き残っちゃうっていうのは、リアリティありますね。
すっかり忘れてましたが、ファンブック見て思い出しました。葉隠くんは、オーガ(さくらちゃん)に殺されるかもしれないべ!と思って、酒瓶でさくらちゃんの頭殴ったんですよね。なんてやつだ…!よくもさくらちゃんを…!(これは、さくらにとっては致命傷じゃない)。でも、ビビリすぎて他者に危害加えるようなそんな葉隠クンも好きですよ。ただし、二次元から三次元に出てこないで下さい。二次元に居る限り大好きです。

そんな葉隠くんですが、やっぱり、外の世界に出た後、怖いお兄さんに捕まってリアルオシオキされるべきだと思うんですよ。お兄さん達も生命力強そうなんで、まだ生きてるんじゃないかと。
それと、ファンブックの初期デザイン葉隠クンがイケメンすぎて驚きました。さくらちゃんの中学時代にも驚愕です。めっちゃ美少女!どうしてこうなった!

以上、ダンガンロンパネタバレ感想でした。

テーマ:ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2011/03/30(水) 22:07:51|
  2. ゲーム

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