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お縫い子テルミー

お縫い子テルミー お縫い子テルミー
栗田 有起 (2006/06)
集英社

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本日読了。

表題作と「ABARE・DAICO」の二本立て小説。
二つの話に繋がりはありません。

「お縫い子テルミー」は、女装の歌手シナイちゃんに恋をし、彼の為にドレスを作ったことをきっかけに流しの仕立て屋になったテルミー(本名・照美)のお話。
印象に残った箇所を以下に引用します。

つねづね、人はだれしも、せめて一枚は美しい布を持ち歩くべきだと考えている。(中略)かわいがっていた小さな動物が死んでしまったときは、くるんで土に埋めてやることもあった。(中略)私が死んだら、彼らみたいに、大好きな布でおおわれて腐っていきたかった。


布に関してこういう意見を聞く(見る)のは初めてなので、なんだか新鮮でした。

「ABARE・DAICO」は、花粉症で背が低い小学生男子コマ(小松)が、ちょっと大人でかっこいい親友オッチン(水尾)と対等になりたいと思い、夏休みにアルバイトをする話です。
印象に残った箇所はここです。母と息子の会話。

「ひとまず、とーさんはいないものと思いなさい」
「死んじゃったってことにするの?」
「死んだと思うといとしくなるから、そうじゃなくって、いないのよ。存在しないの。記憶もないの」
「えー」
「しょうがないじゃない」
「むりだよ」


いとしく…なるんですかね。ものすごい嫌いな人でも?
あと、「うわ私と同類だ!!」と思った箇所があるのですが、心配されると困るので割愛。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2007/06/24(日) 10:40:47|
  2. 読書感想文(小説)

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