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PSP「メタルギアソリッド ピースウォーカー」

メタルギア ソリッド ピースウォーカーメタルギア ソリッド ピースウォーカー
(2010/04/29)
Sony PSP

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【あらすじ】
スネークが、コスタリカの少女パスの依頼を受け、平和を取り戻すために頑張る的な。
核がアレに搭載されたり、二人の女性の話し声を録音した謎のテープが存在したり、AI兵器が出てきたり、国境なき軍隊(MSF)を組織したりする。
CIAやKGBも絡む。

【途中まで、ネタバレなし感想】
上のあらすじ、なんか適当ですいません。プレイしている間すごく面白かったのですが、細かいことはうろ覚えでして。

メタルギアシリーズは初プレイなのですが、どうやら、前作までの盛大なネタバレが含まれているようです。
舞台は、1970年代、スネークが、売国奴であるザ・ボスを殺害し、全面核戦争を回避、英雄となりBIG BOSSの称号を手にしてからすぐ後くらいのコスタリカです。

今までフィクションを楽しむ時は、裏設定などほとんど無視で、見えている部分だけ面白きゃいいと考えていましたが、このゲームをプレイして、奥深く徹底的に創り込まれた物語も魅力的だと思うようになりました。
おまけテープだけで、ゲーム一本作れるんじゃないか、というくらい、各人の性格や内面、過去を作りこんでいます。
また、現実の歴史とリンクしている為、二足歩行ロボットの出てくるような荒唐無稽な物語なのに、真実味が付加されています。

アニメーションムービは、アメコミ入ったようなスタイリッシュなもので、演出も面白かったです。
デモムービー中も気が抜けません。画面に表示される文字にあわせてボタンを素早く押さなければ物語が進まなかったりします。さらには、腕が攣りそうになるほどの連打も要求されます。

操作方法が、いままでやったゲームにはなかったものだったので、最初は戸惑いましたが、すぐに慣れました。
終盤は、武器や回復アイテムの持ち替えも大分スムーズになったと思います。

世界の命運をかけた重いストーリーながら、メタフィクション的なギャグも多く、シリアスと笑いのバランスがよかったです。

ミッション中は、敵兵を殺してしまうと英雄度が下がるので、できるだけノーキルでいきましたが、どうしても進めない箇所があり、やむを得ず大量殺戮してしまいました。
戦場において人間は、こうして良心を失っていくのですね。

何度も、もうこれ以上先に進めない。絶対に勝てない。とくじけそうになりましたが。奇跡的にギリで突破できました。諦めなかったのは、どうしても物語の終わりまで見たかったからです。

核抑止論というものについて考えさせられました。
日本の憲法9条や自衛隊についても触れられています。

武器の種類が多くて楽しかったです。実際に使うのは、いつも同じものになってしまいますが。

コラボ商品としてマウンテンデューやドリトス、ボンカレー、電撃プレイステーション、週刊ファミ通などが実名で登場するのもワクワクでした。
それらは、自分達で開発できます。武器や回復アイテムとして。

ザ・ボスの死の真相については、このゲームで初出なのでしょうか。今回、ザ・ボス役の井上喜久子さんは、チコという男の子の役もやられています。
かっこよくてやんちゃな超少年声で、いつものお姉さんボイスとは全く違います。声優さんというのは本当にすごいものだと感心しました。

フルトンという風船で人を飛ばしヘリで回収するシステムが面白かったです。
これにより、敵を味方につけ、MSFのマザーベース(海上基地)を大きくしたり、武器を開発したりすることができるのです。
ただし、フルトンを装備中は回復アイテムもレーダーも使えませんので、敵兵にフルトンをつけている間は無防備です。
フルトン回収した兵士は、能力に応じて各部署に人員配置します。定員があるので、時には解雇することもあります。

ホールドアップと言って、敵の背後から銃(又はバナナ)を突きつけて降伏させる方法もあり、大変平和的です。

人により主戦術が大きく異なるようですが、私の場合は、次の三つでした。(対歩兵)
1.麻酔銃や麻酔スナイパーライフルで眠らせてから近づいてフルトン回収
2.スモークグレネード(煙の出る非殺傷手榴弾)を投げつけ、CQC(近接戦闘術)で気絶させフルトン回収
3.ホールドアップさせてフルトン回収

兵士の他、戦車やヘリ、巨大AI兵器(人工知能で無人で動く)とも戦います。
その場合は、主にミサイル類をつかってました。最後ら辺でようやく、カール・グスタフを使い出しました。こんなに着弾が早いとは知りませんでした。

【以下、ネタバレあり感想】

機械が判断して、核攻撃に対し、絶対核報復するというシステムがピースウォーカーなのだと知り、「それって、映画『博士の異常な愛情』の『皆殺し装置』じゃん!」と思ったら、まさにその映画の主人公「ドクター・ストレンジラブ」と同じ名を持つ博士が登場しました。
着想や元ネタがその映画ということでしょうか。

人間ならば決断できないかもしれない報復、それを絶対にしてくれる機械に任せることで、誰も一発目の核を打てない。だから、完全なる抑止力となるっていう理論でした。これも映画とほぼ同じです。そっちの機械は、AIが考えるまでも無く全自動発射でしたが。
『博士の異常な愛情』のラストはああなりましたが、MGSPWではどうなる!?とプレイしました。

途中、何度もピースウォーカーに核を発射されてしまいましたよ。

ストレンジ・ラブは、同性であるザ・ボスを愛し、ボスの愛弟子スネークに嫉妬していたんですね。
ボスは、どういうつもりで、弟子に殺されるというミッションを受け、最期に何を思ったのか、それをAIで再現しようとしていたのです。
もちろんIA兵器に搭載する頭脳としてザ・ボスの思考パターンが優秀で偉大だったというのもあるでしょうが。ザ・ボス最後のミッションをシミュレーションした場合いつも一旦長考したあと考えが暴走、「私を殺して…」となってしまいザ・ボスの真意が分からなかったのです。(おまけテープ、ストラブの独白より)
ピースウォーカーが自ら、湖に入っていたのが、ザ・ボスの遺志だったんですかね。自ら武器を捨てて死を選ぶという。

スネークも、ボスは祖国の裏切り者、売国奴だったんだ、と思い込んでいたし、そうとでも思わなければ、ボスを殺せなかったでしょう。
しかし、事実は異なっていました。
ボスは、祖国と任務の為に、汚名を着せられ葬られた本物の英雄だったのです。

うちの学校の先生が言っていた「英雄とは、いけにえに似た犠牲者の影である。」という定義にも当てはまります。授業でこれを聞いた時はピンとこなかったのですが、最近になってなるほどー、と。

ママルポッドの記憶板を抜く時の、消え行くママルのセリフと歌は、2001年宇宙の旅のHALのセリフのパロディになっていたようですね。

ザドルノフは、何度脱走するんでしょうか。スネークとカズヒラ・ミラーの呆れたようなやりとりが笑えました。
が、ザドルノフは結局仲間にならずに死んでしまいました。スネークがムービーで殺してしまうのでしょうがありません。
普段、プレイヤーとしてノーキルでやってたのですが、本物のスネークはいざとなったら殺すのねって感じでした。

殺すと言えば、散々走らせた馬も撃ってましたね。予後不良ってやつですか。そこで殺さないともっと苦しんで死ぬという。
ザ・ボスを殺す場面と馬を殺す場面で2回連続「R」ボタンを押すはめに。
うわーー何この自分で手を下した感…!!!!

そういった演出が上手でしたね。ロード時のピースマークが沢山増えた場面もあって。

メタルギアGEKE(ジーク)を組み立てている間、マザーベースでもIA二足歩行兵器作っちゃっていいのかよ…それじゃ、ピースウォーカーと変わらないじゃないかと感じていましたが、いきなり核搭載されてびっくりしましたよ。
スネークも、MSF・アウターヘブンが大国と渡り合うには核を持つのも仕方ないと納得していましたが、私としては、ぎゃーーーこりゃもう完全にピースウォーカーだーーーー!!ってなって、いつかGEKEと戦うことになるかも…と想像しました。そして、実際パスの乗ったGEKEと戦う事に…。ラスボスでしたね。
うっかり、IA兵器のパーツ集め頑張ってしまって、最低限よりは強くしすぎたかもしれません。
ご丁寧にカラーリングまで施してましたよ。

「恋の抑止力」は、よくカラオケで歌いますが、まさか本編のこんな場面でかかるとは、意外でした。
パスは、平和バカの女子高生を演じていた3重スパイの工作員で、GEKEを改造して人が乗れるような兵器にしていたのでした。GEKEで核を発射、野蛮なカルト私設軍隊として、MSFを貶め、それにより抑止力を手に入れようとしていたみたいです。(?)
ザドルノフ脱走もパスの手引きっぽいですね。そちらの捜索に気を取られていたことで、GEKEを乗っ取られたのですから。

カズは、ザドルノフやパスが工作員と最初から知っていたようです。
最初の方の場面で「あれ?カズは核を持つことやその抑止論に実は反対じゃない?」と思ったり「この人後で裏切りそう…」「戦争でビジネスする兵器屋さんなのかな?」と感じていましたが、当たらずも遠からずといった所でした。
カズは、このMSFマザーベースを持つことで、傭兵部隊と兵器開発チームを持ったことになるのですね。それには、パスやザドルノフの力も必要で。

MFS自体は、国家や宗教や政治思想にとらわれないけれど、必要とあれば金を貰って戦場に赴くし、時にはテロリストにだって手を貸すという。
これから正義にも悪にもなるんですね。もっとも、「戦争なんてどっちも正義だと思ってる」ってドラえもんか誰かも言ってましたけど。
戦い続けることしかできないスネークには丁度よいシステムかもしれませんね。

プレイ直後は、ああああ、私の育てたMSFが戦争屋集団にーーー!!とか思いましたが。

このGEKEはワシが育てた!
このMSFはワシが育てた!
…育てて…しまった…!

第4章と第5章の後の年表は、史実とフィクションがまざってますね。
ミラーが殺害される件については、他のメタルギアシリーズで描かれているっぽいです。

ブリーフィングファイルは、音声が豊富ですね。
核テロリズムに対しては、テロ集団が土地に縛られていないため、どこに核報復していいか分からないから、抑止論が破綻すると。ほー。21世紀は、もうその時代に差し掛かっているんでしょうね。

こういったアクションゲームを、自力でクリアしたのは始めてなので、嬉しいです。

テーマ:PSP - ジャンル:ゲーム

  1. 2010/09/12(日) 21:38:46|
  2. ゲーム

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