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PSP「コープスパーティー ブラッドカバー リピーティッドフィアー」感想

コープスパーティー ブラッドカバーリピーティッドフィアー(通常版)コープスパーティー ブラッドカバーリピーティッドフィアー(通常版)
(2010/08/12)
Sony PSP

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【あらすじ】
学校に夜まで残っていた高校生達は、転校していく少女と皆がいつまでも一緒に居られるように「幸せのサチコさん」というおまじないをする。
どうやら失敗したらしく、廃校に転送され監禁状態となる。
9人は3グループに分かれて飛ばされたが、そこは時間と空間のずれた【多重閉鎖空間】である為、同じ校舎にいても会う事はできない。
亡骸が散乱し、幽霊の彷徨うこの小学校から、彼らは、脱出することができるのか。

【途中までネタバレなし感想】
非常によくできたストーリーでした。
ホラー・サスペンスであると同時に、ミステリー、オカルト、SF、青春群像劇でもありました。

映像的には、2頭身ドット絵と会話時の顔グラフィック、立ち絵、イベントCGから成り立っていました。
ゲームは、何も美麗グラフィックで3Dである必要はないんだなぁと改めて感じさせてくれました。

内容が相当猟奇的で鬼畜で外道です。かわいいドット絵としては最大限にグロい表現なのではないでしょうか。
絵以上に、音と文章がすさまじいですが、どうしても最後までやりたくなってしまいました。
グロが極端に苦手という方は、ご購入の際お気をつけてください。でも、面白いのでオススメです。
普段ホラー映画も見られないようなビビリの私でも無事クリアできました。

近所のゲーム屋では売ってなくて、ネット通販で買いました。
某ラジオでも、コープスをゲームレビューコーナーで扱おうとしたのに、東京のゲームショップを4店回っても売り切れだった、と言っていたので、入手困難なのかもしれません。

人気声優さん達が声を当てたフルボイスゲームです。
会話送りボタンを押せば、全て聞く必要はありません。サクサク進めたい方はボタンを連打したらいいです。
声優さんは、女性も男性も、普段アニメで出さないような声を出されてます。
「ぐぅえあぁ」、「あああぁぁあがはああ」、「ヴうぅヴうう」など。
いくつか発狂エンドみたいなものもあり喉が大変なことになってそうです。

システム的には、元RPGツクール作品らしく「青鬼」「のび太のバイオハザード」同様、マップの上をドット絵キャラが移動しつつ、貼り紙を読んだり、アイテムを集めたり、それを使ったりすることで進行していきます。
幽霊や人に追われるイベントもあります。がんばって回避して下さい。
時々、会話の選択肢もできます。
物語は様々な視点の全5章からなっています。
【多重閉鎖空間】という設定を大変活かしたシナリオです。

特定の行動をしてフラグを立てておかないと、その先どうやってもWrong END(バッドエンド)になってしまう場合があります。
ですので、変なタイミングでセーブしてたら詰みます。そのチャプターを最初からやりなおさなくてはクリアできなくなってしまうのです。
セーブは、5つまでできますので、念のため、上書きを避け、空きデータに保存したほうが良いです。

このゲーム、最後まで真相を知ってから、チャプター1のオープニングイベントを見ると、おおおお!伏線バリバリじゃないですか!!ってなって楽しいです。

キャラクターが魅力的ですよ。女子キャラは、女の子特有のトゲトゲしいところも持っています。萌えっぽい絵と声なのに変にリアル。
それと、「さっき、あんなことがあったのに、今よくこんな会話してられるな」ということも言ったりします。

製作者さん、コープスの更なるリメイクをすることがあったら、その時は是非、「既読会話とイベントのスキップ機能」を付けてください!ゲームオーバーの度に、何度も同じ会話を見ることになるので。(セーブ位置にもよりますが)
ネットで言われているマップ移動やセリフの度に少し止まる件。たしかに、2〜3秒止まりますね。物語に集中しているとさほど気になりませんが。

【以下、ネタバレあり感想と自作二次創作イラスト】(森繁の靴の色間違いました)
森繁朔太郎 刻命裕也 持田由香 コープスパーティBCRF 感想絵


上の自作イラストは、「おもらし我慢少女は2度、変態に追い回される。の図」です。
由香ちゃん逃げてぇーーーー!!
森繁くんは、眼鏡のイケメンなのに、死体の写メを撮って恍惚の表情を浮かべているアレな人でした。
そんなちょっぴり猟奇なお兄さんから逃げた先には、さらに猟奇なお兄さんがいました。刻命さんです。彼は、より本格的で実践的な猟奇さんでした。
「アァイ!!」…Σ(゜Д゜)何今の声!

森繁君が一番お気に入りの保健室前ぶちまけ臓物は、愛する繭たんのものでした。
「見ちゃ駄目ぇ、見ないでぇ、私のないぞう」が悪趣味すぎるのに、なんだか少しエロスで、「森繁ザマァ!!ww人の不幸が美味いなんつってるからそんな目に遭うんだ!うははww」と思うと同時に、少し悲しかったような気がします。何でしょうか、この複雑な心境。でも、ちょっと笑えたのは確かなんです。
森繁君は、発狂して叫び笑いながら、飛び降りたかなんかしたようです。声優さんが迫真の演技でした。

森繁君は、普段から猟奇死体マニアだったのではなく、廃校に閉じ込められてからああなったんですかね。
これ、筋金入りの猟奇さんである刻命なら、むしろ、自分の好きな女の子の惨殺死体なんて見たら「アァイ!!!」ってなりそうですけどね。
森繁くんは、まだ、その領域には達していなかったのです。

森繁君、あゆみと良樹が、「繭の死体の下からアイテムなんて取れない…!」ってなってた時に颯爽と現れましたね。アイテムを手に。すごく嫌な大活躍で笑えました。森繁君のお陰で、皆脱出できました。

刻命くんは、表面上は人当たりが良い人ですから、実際に人殺しを始めたのも、天神小学校に来てからなんでしょうね。
沢山の命が失われたトイレを見て「アァイ!!」www場面が変わってまたその声から始まったのでちょっと笑いました。
思わず由香の「今の声はなんですか?」という選択肢をセレクト。殺されるかもしれないとは思いましたが聞かずにはいられませんでした。
由香ちゃんが刻命に掴まると「ア〜イゲッチュー」って言われるらしいですね。私は、一度も掴まらなかったのでまだ聞いてません。その杉田智和さんボイス。

各キャプチャーの最初の場面になっている教室がありますよね。あの前には、バケツがあります。
チャプター1では、人間の尿と思わしきものが入っていましたが、その後は空になっています。
チャプター3で、由香ちゃんがおトイレ行きたいと言い出した時は、「あれか!あのバケツには、後々、由香ちゃんがおしっこすることになるんだな!」と思い込み、その後、あちこちのトイレが使えなくて由香ちゃんが我慢を重ねる度に、空のバケツを調べてました。そうすれば、バケツに放尿イベントが発生するものと。私にはおもらしやスカ●ロ趣味がないのですが、とにかく、空のバケツに由香ちゃんの尿を入れることで、チャプター1のバケツが出来上がるんだ!と妄信していたのです。
pixivで見かけた絵のタイトルが「バケツを何度も調べる呪い」だったのには笑いました。まさに、私がそれでした。いつの間にか、天神小学校の恐ろしい呪力に取り憑かれていたのです。

良樹くんは、ホントサバっとしつつかっこいいですね。とあるルートで委員長食べちゃうみたいですけど、私はいつの間にか回避してました。あとで、再プレイして見てみようと思います。
あゆみ委員長は、なぜ、良樹じゃなくて哲志に惚れてるんですかね。良樹とお似合いなのに。

あゆみは霊感が強いタイプらしく、様々な霊に憑依されてます。中には、物語のメインルートに関わりそうなものもあったような…。階段から落ちて死んだ保険医と思わしきセリフとか。
文法滅茶苦茶なセリフが怖いし笑えました。
少女霊に同化したあゆみが見た、児童誘拐殺害時の追体験は、一番グロ度高かったかもしれませんね。被害者視点きついです。
そんな痛い目に遭った後なのに、直美と哲志の仲に嫉妬したり、よくそんな余裕あるな!と思いました。危機的状況だからこそ、普段隠している醜い感情が表面化されているのかもしれませんが。学校に呪われているせいもあるかもしれません。

あゆみのスカートに血がついてるのなんだろうとずっと思ってましたが、生理の血だったようですね。ドット絵で月経を表現したゲームなんてはじめて見ましたよ。

直美の親友、篠原世以子がいい子過ぎですね!
あの声や百合っぽい所が癖になります。
世以子は、どうやっても救えないっぽいです。
まさか、首吊り自殺ではなく、直美が殺していたとは。
世以子は、霊になっても直美と仲直りしようとしたり、直美を助けるよう哲志に助言したり、なんと親友思いなのでしょうか。
「仲直りしょ」メール受信連発は感動的でした。霊なので、あまり複雑なメールを送れないんですかね。ですが、書きかけのメールを何度も送ることはできる、と。

直美は、保健室でサチコさんのお母さん霊に追いかけられ、世以子と喧嘩した後、世以子を殺した記憶がなかったのですね。プレイヤーとしてもびっくりでした。いつのまにか3Fトイレ近くにいたんですもんね。その間に世以子を…。

物語は、ミスリード沢山でよかったです。真相に近づくまで、一転二転して。
以下、判明順。
学校で死んだ女教師の霊の怪談をする→「幸せのサチコさん」で紙をちぎる→天神小学校へようこそ→昔、天神小学校で、誘拐殺人事件が起ったらしい。→新聞によると4人の子供が誘拐された。犯人は、校長の息子である教師とされている。→被害者児童の内1人は生き残ったが行方不明。→虐殺の真犯人は教師ではなく、被害児童とされていた赤い服の少女サチコさんだった→校長がサチコの母を陵辱しようとして母が怪談から転落死、それを目撃した娘のサチコさんは校長に殺された→校長は、サチコを埋めたり、掘り返して喋れないようにアレしたりした後、変な貼り紙を沢山して自殺→サチコは、母に子供の魂を沢山つれてこようとして怨霊化→母も悪霊化しつつ保健室で死後日記を書く→サチコさんが天神小学校の殺人をする(?)→一方、霊能ルポライターがネタに困っていて、彼を愛する弟子(ファザコンな娘?)女子高生霊能者の七星がブログに間違ったおまじない「死合わせのサチコさん」を書き被害を拡大化させる→霊能ルポライターは七星の霊に呪い殺されるが、カメラマンは生きていて、直美が世似子を殺害する現場を撮っていた→黒化しそうになる直美を死んだ世以子のメールが救う→現実に帰る方法は、サチコさんの霊を沈め、「幸せのサチコさん」のちぎった紙を持ち寄っての逆打ちをすること。

という感じで、最初と最後がうまく繋がっています。
冒頭学校でした怪談の、階段から落ちて死んだ教師の霊というのは、サチコさんのお母さんなんでしょうね。

途中までは、うわぁ、精神疾患・知能障害者による児童殺害ネタかよー、各方面から非難がきそう…と心配しましたが、実際には違いました。
校長による女性教諭へのセクハラ性犯罪未遂、からのとんだ悲劇の連鎖、でした。

宍戸結衣先生を戸棚の下敷きにした霊は、言っている内容的に良樹っぽかったです。
もしかしたら他の多重閉鎖空間でバッドエンドになった良樹が時空を越えて悪霊化したのかもしれません。

理科室の人体模型は、無印コープスだと歩くらしいですし、人体解剖の仕方が貼り紙してあったということで、刻命は撲殺されたあと人体模型にされたっぽいですね。布がかかっていて生きているみたいな人体模型。理科室前に刻命の名札落ちてましたしね。

貼り紙の文言センスが不気味でよかったです。
男子・女子トイレの表示が途中で「お前達は本当はお互いが嫌い。いつか殺しあう。」に変わっていたり。実際、直美は世似子を殺したわけですが。
「この時間まで下校していない生徒は、 帰れません」という貼り紙もありましたが、チャプター5でもセリフとして出てきましたね。時間内脱出の時に。

繭の死体については、まさに【多重閉鎖空間】の妙という感じで、グロいけど面白かったです。
チャプター1から登場していた肉塊ですが、チャプター2でその正体が分かるというのがうまかったです。

死体のような直接的にグロテスクな映像よりも、生きたままアレコレされる文章と声の方がぎゃあああってなりますね。やーめーてー。

大ボリュームで満足です。
エクストラは、まだ5つくらいしか出してませんが、普通の日常が切ないですね。
骸骨と名札だけでイメージされていた彼ら、彼女らの生前の姿をゲーム終了後に見ると、ぐっと来ます。

テーマ:新作ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2010/09/12(日) 13:25:58|
  2. ゲーム

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