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映画「団塊ボーイズ 原題:WILD HOGS」感想

WILD HOGS/団塊ボーイズ [DVD]WILD HOGS/団塊ボーイズ [DVD]
(2008/07/02)
ジョン・トラボルタティム・アレン

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【あらすじ】
コレステロール制限されている歯科医ダグ、仕事をやめて本を執筆中だけど夢追い期限の1年を迎えたボビー(女系家族の中で肩身が狭い。嫁の尻に敷かれている。現在、配管工。)、パソコンおたくで恋愛に縁のない技術者ダドリー、自己破産と離婚をした元実業家ウディー(見栄っ張りなので皆には内緒)、そんな駄目な中年おやじ4人で結成されたバイクチーム「WILD HOGS」。
彼らは、ウディーの提案で、バイクによるアメリカ横断の旅に出る。
旅の途中立ち寄ったバイカー酒場には、本格派で前科持ちだらけのワルなバイカー軍団「デル・フエゴス」がたむろしていた。
「デル・フエゴス」にダドリーのバイクを奪われた報復にちょいとした悪戯をしたら大事に発展。
「デル・フエゴス」に目を付けられ追いかけられている、というか、殺されかけていることを知っているのは、悪戯をした張本人ウディーの一人だけだった。

【途中までネタバレなし感想】
ギャグばっかりのコメディーなのですが、最終的には良い話だったなー、と思える内容でよかったです。
敵対勢力あり、あこがれのヒロインあり、アクションあり、友情あり、というエンターテイメントでした。

コメディに歯科医とパソコンおたくが出てくることって多い気がします。

歯医者ギャグはお約束ですが、毎度、ぎゃーーってなります。
この映画における歯医者パートは一瞬ですし痛いものではないのでご安心を。

どこの国でもコンピューターおたくは、恋愛から最も遠いっていう扱いなんですかね。
めがねかけてて痩せててチェックのシャツをズボンインしているという。
ダドリーは、傍から思われる以上に、僕はモテなくてダサいやつなんだ!と強く自覚しています。
一番活躍していたのがダドリーな気がします。

革ジャン着てハーレー乗っててもかっこつかない、といいますか、本格派バイカーとは全く雰囲気が違います。
ジョン・トラボルタあたり、そういう格好したら屈強なバイカーに見えそうなんですけどね。
そもそも、バイカーの服装、髪型、髭、体型、ガラの悪さっていうテンプレはどこでいつ固まったんですかね。
「デル・フエゴス」のメンバーが、まさにその「いかにも」なんですよ。

「WILD HOGS」のメンバーだって、内2人(?)は刺青してたんですけど、キャラクター性のせいか迫力がありません。
ダドリーの刺青は、アップル社の社標であるりんごマークです。(ちなみに、猫に「iキャット」という名前をつけている)

ゲイネタが多いです。
主人公達がノンケなのに、ゲイに間違われる回数が多いですし、ゲイの警官も出てきます。
それと、擬似ゲイっぽいシーンもいくつか。
仲間のコロンの匂いを嗅いだり、ゲイの警官を見て「いい男だ」と言ったり、おっさん二人で男パートと女パートに別れてダンスの練習をしたり、全裸で水遊びしたり。
4人とも女怖い!みたいになっている部分があるので、素質あるのかと思ってみていました。

【以下、ネタバレあり感想】

ダドリーの眼鏡の外し方が斬新でした。真ん中から分かれるフレームなんですね。
スプリンクラーダンスに、彼女の方も乗ってきてくれたので、気が合う二人だと思いました。
彼女は、ダドリーがPCおたくだと知ってもそのまま好きでいてくれました。
ギークって、フィクションだとバカにされて恥ずべき事あつかいされますけど、現実社会でもそうなんでしょうか。

別の町でヒーローになる4人、ダドリーに至っては彼女までできている、そんな状態で「デル・フエゴス」に攻め込まれます。
ウェイトレスな彼女の働く店を焼くというのです。
これは、ウディーがバイカー酒場を爆発炎上させたせいなんですけどね。

ウディーは、自分のした燃料パイプ切りが思いのほか大惨事になってしまって、超ビビっていましたね。
そのことを仲間に言えず、どんどん様子がおかしくなっていくのが、ギャグタッチではありながら焦りと混乱を感じさせました。

ウディーは、自分の破産と離婚も仲間には伝えていなかったのです。
他の三人は、嘘をつかれていたということで、少し怒ります。旅に出たこと自体「君の人生から逃げるために俺たちを巻き込んだのか!?」と。

でも、四人は親友であることを再確認します。
HOGS(いのしし)は、群れで走る、ということで4人対50人の勝てるはずのない戦いに挑むんですね。

小っちゃい中国人が、すごいムキムキの体で超強いってのが面白かったです。かっこいい!

やっぱり負け戦でボロボロになる4人ですが、それでも立ち上がります。そこに、町の皆が加勢を表明してくれて、さらに伝説のバイカーが表れるという展開が良いです。
さすが、あのバイカー酒場を作った伝説の男!かっこよすぎますよ。
群れて悪さをして粋がっている奴等とは各が違います。

「デル・フエゴス」のメンバー的には、「WILD HOGS」はエセの、カッコだけのライダーなのです。
視聴者である私から見てもそうでした。どうも、本物のバイカーというものには程遠い感がありました。
しかし、この圧倒的劣勢の戦いに繰り返し挑む姿とその根性は、とても単なるポーズとは言えないものだったのです。
なんという熱血な展開。
主人公達、特にウディーには、失うものがないほど何も手元にないけれど、友情だけはあるのです。
おっさんがメインの話なのに、少年漫画のようです。青春ですね。

身も心も「本物の」バイカーとは何か、を考えさせられます。「デル・フエゴス」だって、「本物」ではないのかもしれません。バイクに乗って、道を走り続けることがバイカーなのだとすれば、町のレストランを荒らす嫌われ者の「デル・フエゴス」もまたバイカーぶった偽者なのかもしれません。
いや、バイカーではあるけれども、かなり余計なこともしている、純粋なバイカーではないと言うべきでしょうか。

「WILD HOGS」の元に家族が駆けつけます。ボビーの妻は、夫が旅に出たことを知らなかったので、カンカンに怒っています。
しかし、ボビーは妻に落ち着いたセリフを言い、今まで思っていたこともしっかり伝え、ラブラブ夫婦に戻ります。
ダグは、妻子に武勇伝を語り、息子に尊敬されます。確かに、自分のパパが、荒くれ者のバイカー軍団と戦って追い出したなんて知ったら、かっこいい!って思うかもしれませんね。
本当は、パパが歯科医で養ってくれている時点で既にかっこいいのですが。

「WILD HOGS」は、旅を続けます。
あの居心地の良い町が、最終地点じゃないってのが良いですね。

ダドリーは相変わらずバイクの運転が下手です。水着美女を避けるシーンは、最初の方の街路樹を避けるシーンと似せて作った構図になってましたね。
他の3人がサーフボードに顔面強打するのも、冒頭の看板にぶつかるダドリーと掛けてある終わり方です。
つまり、「デル・フエゴス」との一戦を経て一皮剥けたけど、大して成長していないという状態なんでしょうね。
それぞれ、良くなった点はありますけど。

ダドリー→彼女ができた
ボビー→妻と仲直り、夫らしく振舞えるようになった
ダグ→息子に尊敬される
ウディー→仲間に秘密を打ち明け、友情を再確認できた

変わらない点、あまりよろしくない点としては

ダドリー→バイクの運転が下手、唯一彼女の店を破壊したのがダドリーだったりする(うっかり入り口のガラスを割った)
ボビー→配管工の仕事もしていないので収入がない、本の執筆をしていないので出版もされない
ダグ→歯科医をお休み中でその間の収入がない、コレステロールに注意のまま(多分)
ウディ→自己破産して妻に逃げられたまま

伝説のバイカーは、「デル・フエゴス」リーダー青年の父親みたいですね。息子をほっぽり出して一匹狼なバイク旅をしているのでしょうか。
燃やされたバイカー酒場には、2倍の保険料がかけられていたとのことで、金銭的には問題なさ気です。

エンディングロールで、「デル・フエゴス」のその後が描かれています。
悪役だけど、イイ奴らじゃないか、と思える映像でよかったです。
TV番組の家を建てる企画に「WILD HOGS」が応募、「デル・フエゴス」の新しいバイカー酒場を建ててあげたみたいです。
「デル・フエゴス」メンバー、特にリーダー青年にとっては、あれが自分の家のような物だったので、爆破された時は超悲しかった、そして、新設された酒場を見て、感無量、といった所みたいです。
新しい酒場には、まだ思い出がないので、仲間達と一緒に作っていって欲しいものです。

ダグの息子、食べ方汚いですけど、わざとそういう演技なんでしょうね。
コメディだから面白おかしい方が良いですし、息子が目の前でおいしそうに肉類を食べているのにダグは食べられない、ということの対比がより明確になりますし。

ゲイの警察官、再登場を待っていたんですが、最後まで出てこなかったようです。
彼は、水遊び場にて、全裸で一人目隠し鬼を開始、WILD HOGSに放置された所で出番終了だったのでしょうか。
オチに出てきそうという予感でした。

テーマ:DVD - ジャンル:テレビ・ラジオ

  1. 2010/07/23(金) 08:03:27|
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