野良箱

同人漫画サークル

詩:滝本晃司 絵:Murgraph「つづくこと つづくとこ」

つづくこと つづくとこつづくこと つづくとこ
(2010/06)
滝本 晃司

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【概要】
ミュージシャン滝本晃司の詩と、イラストレーターMurgraph(マーグラフ)の絵で綴った詩集。

【通販で買える所】
地球レコード
セブンネットショップ
amazonでは、品切れ中の模様。
滝本さんのHP「3g」によると、
・サイン入りをご希望の方はコメント欄にてお申し込みください。
サインしま~す。(タキモト)
だそうですよ。地球レコードの話ですね。

【感想】
小さくて真四角で可愛い本です。

手に取る前は、滝本さんが今までに発表した曲の詞がまるっと収録された、分厚い歌詞カードみたいな本なのかと想像していましたが、実際には、歌詞が一旦バラバラに解体され、書き下ろしの詩を加えてコラージュ、再構成したようなものでした。

1ページにつき載っている文字は少なく、時には、1行だけだったり、何も書かれていないこともあります。

文字の位置や色、間の取り方などの編集(アートディレクション)が面白いです。

イラストも詩も、色彩豊かでキレイなのに、どこか不穏な感じがして相性が良いです。

全体の流れとしては、
はじまり→朝→春→夏→晴れの日→夕暮れ→雨の日→夜→星→塵→おわり→再生→はじまり そんな空の下
といった感じでしょうか。

退廃や諦念、刹那、無常を感させる中にもわずかな希望と永続感のある一連のイメージになっていると思います。

詩の元曲を知っていると、ついメロディーまで一緒に再生されてしまいますが、何度も読んでいる内に、文字としても見られるようになってきました。

セキセイインコのイラストがあるページと、詩に「セキセイインコ」が出てくるのは同時ではないんですよ。
そういったズレが良かったです。
無意識にインコ見た後に、文字でも目に入るというか。

クスリ、イキモノ、ひまわり、テーブル、傘、真昼、新聞など、滝本ワールドな単語が沢山でてきました。そりゃ、滝本さんの詩なんだから当たり前ですが。

歩道橋、ガム、公園、スプーン、は出てない模様。

「君はこっちを向いたから横顔はどこかへ消える」という言語感覚が好きです。

私の好きなフレーズ「君の声は耳にまぶしい」は出てきませんでしたが、目に囁いてくるような本でございました。

筆者のプロフィールも何も知らないで突然読んでも、ビジュアルブック的な楽しみ方ができそうです。
ブックカフェに置いてあっても違和感ゼロなポエム絵本です。

うっすら「君」へ送る愛の詩に見えなくもないので、誰が読んでも大丈夫なのではないでしょうか。
  1. 2010/06/28(月) 19:20:57|
  2. 読書感想文(小説)

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