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映画「26世紀青年」(原題:Idiocracy)感想

26世紀青年 [DVD]26世紀青年 [DVD]
(2009/03/06)
ルーク・ウィルソンマーヤ・ルドルフ

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【あらすじ】
とても平均的な男ジョーと、売春婦リタは、軍の冬眠実験の披験体となる。
1年の予定だったが、実験事体が忘れ去られ、目覚めた時は500年後だった。
そこは、砂漠で荒れ果て、人々の知能が極端に低下した、アホの世界だった。
ジョーは、タイムマシンで元の時代に戻るため奔走する。

【途中まで、ネタバレなし感想】
ネットで、「あのバッタモンみたいな邦題で損してる」と言われていたので見てみました。
似たタイトルの日本映画および日本の漫画とは一切関係のないストーリーでした。

予想外に面白かったです。
まず、コメディとして優秀です。
何度も、声を出して笑いました。

あまりに下劣かつ低レベルなギャグに吹いてしまった自分が悔しくさえありました。
ASS(ケツ)押しにやられました。
26世紀の年間ナンバーワン映画「ASS」は、延々と男の尻が映り続け、途中で屁をする、ただそれだけのものです。
その後、「ビッグアスバーガー」を売っている自販機にも笑ってしまいました。くだらなすぎる!w

映画開始早々バカでした。
「バカほどガキを沢山つくる」という身も蓋もない理論の実証映像が流れるのですが、酷いです。
知的な夫婦は子供を作らないどころが、最終的に夫の方が死にます。しかもアホな理由で。

一方、バカは、後先考えず子供を作り、ついでに、隣の女とも子供を作り、バカなバスケ選手はチアガール的な子達に「ここの女全部ヤッちまうぜ!」等と宣言します。
そして、世界の知能レベルは値に落ちました。
バカの繁殖力がすごすぎます。

少数の知的人は、26世紀までの間、薄毛の研究などで頑張りました。
もっと、他に頑張るところはなかったのか。
確かに有益なすばらしい研究ですが、もっと他に…。
頭のいい人はいい人でアホです。

そんなこんなで、アホばかりの未来世界で目覚めた平均的な男ジョー。
医者も弁護士も裁判長も大統領もみんなアホです。
大統領のつけてる金メダルがでかすぎてバカです。その直属の部下達のつけてる銀メダルもやはり大きすぎます。
ジョーは、26世紀において、最も頭の良い人間なのです。

「水」は、トイレを流す時だけに使用され、飲み水も植物にやる水も、全てスポーツ飲料になっています。
そこの会社が「豚はこのスポーツ飲料が大好き!」(飲料名失念)「植物は、この飲料が大好き!」と宣伝しまくり、人々は洗脳されているのです。

人気テレビ番組は「Oh My Boll!(タマがイテェ)」で、一人の男が股間に打撃を食らうだけの番組です。

みんながアホな割りに、少しは科学が進んでいます。
その割に、TVの法廷画が現状通りのあのタッチだったのに笑いました。

全てのものがバカで下品になっています。
テレビの株ニュースもお色気女とマッチョ男による派手なものになっていますし、スターバックスは風俗店になっています。

かなり盛り上がる良い話でした。
知性や読書、考えるということ、芸術の精神、そういうものを感じさせてくれるストーリーです。
これは、良作と言ってもよいのではないでしょうか。

【以下、ネタバレあり感想】

植物には水を与え、最後は芽が出て良かったです。
これが、人類のなんらかの復興を表していそうです。

タイムマシンがただの遊具だったのは予想してませんでした。
26世紀にもなればタイムマシンあるんじゃないか、と思いこんでしまい、まさか、主人公二人が過去に帰れないまま終わるとは意外でした。
しかし、前向きで良いラストでした。

タイムマシンは、過去への時間旅行を模したアトラクションですが、その中の「チャップリン率いるナチス」って所にすごく笑いました。
歴史認識すごく凄く間違ってる!!

お金大好きの弁護士は、金の為なら嘘をつくくらいの能はあるようです。

映画には、ストーリーがあったんだよ昔は、という説明の為に映画「ASS」を例に出してたのはアホですが少し感動しました。
この尻の持ち主はどんな男だ?なぜ屁をする?そういうことを考えるんだ!っていう。

短絡的に目の前だけを見て思考停止している26世紀の人々ですが、ジョーは、本を読んだり知識を得る事を薦めました。
ジョーとリタが結婚して、子供ももうけてハッピーエンドですが、やっぱりバカの方が沢山子供を持ちました。

別に、子沢山の人をバカにする映画ではないと思いますが、ギャグとしては面白かったし、あるある感があります。

刺青のバーコードで個体認証するシステムってのはとても未来っぽいですが、一方でバーコードというもの自体が廃止されてそうな気もします。
今すでにQRコードとかになってますし。

リタの彼氏兼客引きの彼も冬眠してたみたいですね。26世紀まで来ちゃったようです。いいオチです。
リタはさんざんその彼氏(客引き件数も刑期もダブル←新聞がうまいこと言ってて笑った)が追ってくると怖がり、ジョーはそれはない!と否定し続けてましたから。
エンディングロール後まで見逃せないお話ですね。

愛すべきバカっていうのも必要ですね。

テーマ:見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/06/24(木) 23:29:41|
  2. 映画感想

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