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同人漫画サークル

「劇場版カンナさん大成功です!」(日本)感想

カンナさん大成功です! プレミアム・エディション [DVD]カンナさん大成功です! プレミアム・エディション [DVD]
(2009/07/24)
山田優山崎静代(南海キャンディーズ)

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【あらすじ】
幼少の頃からブスが原因でいじめられまくっていた神無月カンナは、大人になり、亀戸グループの縫製工場に勤めるがそこでもいじめられていた。
何百万円もかけて全身整形美人になったカンナは、亀戸商会に勤めるコースケ(蓮台寺浩介)と再会する。浩介は、カンナがブス時代荷物をぶちまけた時に優しくしてくれた唯一の男性で、カンナはコースケに一目惚れしていた。
亀戸商会の受付嬢となったカンナは、立花れい子率いる美女軍団に圧倒され、本物の美人を目指す。

【途中までネタバレなし感想】
人形アニメが効果的に使われており、テロップもタイミングよく、テンポよかったです。
悲壮な物語もコミカルに魅せていました。
カンナの今までの人生をまじめに描かれたら最初っから重すぎますからこれでよかったと思います。

カンナのライバル(?)天然美人として登場するのが隅田川菜々子です。
役者さんには申し訳ないのですが、山田優と比べるとそこまで美人ってわけじゃないんじゃない?…と思っていましたが、エンディング間近は、もう超美人にしか見えませんでした。
その人が美しいかどうかは、造形的な見た目だけじゃなくて、精神性や行動、表情の見え方も大きく影響するんですね。

カンナさんの、ブス時代の言動が抜けない感じの演技がとてもうまかったです。
物を見るとき目を細めるとか、乾杯する時に猫背っぽくて「おうふwww」みたいな動きするのとか、リアルです。
また、カンナさんがブス時代に思い描いた「美人像」を演じているのですが、ステレオタイプで、自然に美人な人ならやらないというオーバーアクションなんです。でもそれもまたかわいかったです。

ブスや虐げられる人の気持ちが分かっていて、かつ、ブス時代の癖が染み付いている、それでいてルックスが山田優とか最強すぎないか?つまり、カンナさんが最高にかわいいってこと?となりました。

山田優は、脱いでも凄いですね。スタイルが良すぎます。ガリガリではなく、くびれがあって、胸は大きいという。

最初の方は、ブス=おどおどしている、暗い、すいませんすいませんって言う、店にも人にも気を使ういい人 美人=わがまま、性格が悪い、人の話きかない、金を払わない と描かれていました。
これでは、カンナさんが美人というものを勘違いして性格ブスになってしまうのでは!?と心配しましたが、そういうストーリーではありませんでした。

飲食店の中に存在する、美人ゾーンと、ブスゾーン、圧倒的にブスゾーンに共感できました。
店員からしても、ブスゾーンの方が片付けやすいしストレスにならないと思います。

勘違いブス「カバコ」役だと分かっていてオファーを受けるしずちゃんが男前です。
勘違いしはじめてからのカバコは、初登場時のカバコよりかなりかわいく見えると思います。メイクも違いますしね。

【以下、ネタバレあり感想】

眼鏡の先輩「綾小路篤」役は、柏原崇なんですね。そりゃイケメンなはずです。
オシャレになってからの先輩も、眼鏡時代の言動が抜けてなくて、色々みっともないのがかわいかったです。

眼鏡チェーンをしている結城さん、カンナさんをあっという間に受付嬢にするしテキトーっぽいなぁと思ってましたが、服に関してはめちゃくちゃ仕事できてびっくりでした。「やり直し!」。厳しいですがかっこいいですね。

カバコは、ブスのままかわいく魅力的になったというのがいいですね。
自分を好きになって自信を持っているので、合コン時とは違う雰囲気になりました。
綾小路先輩はそこに惚れたようです。笑顔がかわいいと。

新ブランドは、カバコがデザイナー、カンナさんがプロデューサー、菜々子さんがサポート役になりました。
この辺りから奈々子さんがガンガン美人に見えてきました。
カバコもカンナさんも、仕事に真面目に取り組む女性達は美しいです。

kannaのコンセプト、キャッチコピーは「美人になったら着たい服」です。これいいですね。
カンナさんが整形美人だとバレました。
それをイベントで公表しようと言い出す、れい子。結城も賛同。
菜々子は、「あなたにプライドはないの!?」「私の一番嫌いなタイプの女だったんだね」とカンナさんに怒った上、辞表も出しました。

れい子は、女の友情はない、信じられるのは自分だけ と言います。

ここまで見て、カンナさんは、なんだかんだで整形美人だとは公表しない流れなのかなぁと考えましたが、普通にマイクで言ってしまいました。
その前のモデルシーンは、さすが本職、すばらしかったです。
整形だと聞いた、客もTVの前の商店街の人も、報道陣も、少し引いたようでした。拍手もまばらでしたし。
サプライズと言っても嬉しいものじゃないですからね。

そこで、カンナさんの整形を暴いた女の人が「恥も売り物にするんだね」「整形ってずるい」「私も手っ取り早く整形して出世しちゃおうかな」とヤジります。
ここでカンナさんが、ブスだった人生がどんなにつらかったか、毎日「明日死のう」と思って生きたことはあるか、死ぬ前に凄く怖い全身整形を受けることにした、死ななくてよかった、死んでたら友達と出会えなかった、生きててよかった、と言います。

前半で、コメディタッチに人形劇でやってはいましたが、セリフで、いじめ体験やその時の気持ちを言われるとやはり重いです。
ここで、はじめてズシっとくるのが効果的なので、前半で軽く描いていたのが正解だったと思います。
感動して少し涙ぐんでしまいました。しずちゃんも良かったです。

菜々子さんは「あるじゃん、プライド」と言います。もう、菜々子さんが超絶美人にしか見えません。
女の友情いいですね。
たしかに、れい子さんの言う通り「女の友情は足の引っ張り合い」というのはあると思いますが。

カンナさんのカミングアウトと魂の叫びに亀戸商会の女性社員や商店街の女性、亀戸縫製工場の皆もスッキリ、喝采です。
受付嬢の人たち、最初、美人だけど感じ悪いかもと思ってましたが、本当に性格も良い人たちだったんですね。誤解してました。ごめんなさい。

カンナさんの整形を皆にバラし、発表会でヤジったあの女性、彼女がいなかったら、カンナさんは真の友情を得ることができなかったし、ブランドkannaも成功しなかったと思います。
ずっと整形美人であることを隠し続けたでしょう。
コースケと結婚できたとしても、生まれた子供がブサイクで整形だとバレてそうです。

れい子の「20年前も今も私は私が好き」はかっこいいですね。

ラスト2年後、kannaブランドは軌道に乗っているようです。さらに菜々子さんが社長に就任していてハッピーエンドです。
コースケと結婚したカンナには、ブサイクな子供が生まれましたが、コースケには世界一かわいいようです。
我が子ですからね。

カンナさんを敵視しつつ、カンナさんに憧れ感化されていく商店街のおブスさん達がツンデレでかわいかったです。
顔の作りがまずくても、綺麗になろうとする心がかわいいです。

この映画を見る前は、美人になった今より、ブス時代の方が自然体で素敵だったよ的な物語だと思ってたんですが、そういった浅はかな予想を軽く凌駕する良作品でした。

テーマ:コメディー映画 - ジャンル:映画

  1. 2010/05/22(土) 15:58:59|
  2. 映画感想

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