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映画「ミザリー」感想

小説版の感想はこちらです。
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(2008/11/28)
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【あらすじ】
事故で負傷した作家ポールは、元看護婦のアニーに助けられ看病された。
アニーは、ポールの書く「ミザリー」シリーズの大ファンなのだが、ポールが作中でミザリーを殺したことに激怒、有無を言わさず、続編を書かせるのだった。
ポールは両足の自由が利かず逃げ出すことができない。

【途中まで、ネタバレなし感想】
通常版と何が違うのか分かりませんが、特別編を見ました。

原作読んだ時点で、恐怖映像やグロ、ホラー、スプラッターに耐性のない私は、映画版は見られないな、と思っていました。
が、見てみたら意外と大丈夫でした。

アニーは普段、本当に人のよさそうな肉付きの良いおばちゃんに見えるんですけど、癇癪を起こした所や、やけにダウナーになっている時などは、とても怖く感じられました。

ポールは、しれっと嘘をついたり、リップサービスをするなど少し余裕のある渋いおじさんでした。内心は、めっちゃあせってるんですけど。嘘は、主に生き残るためのものです。

恐怖場面では、分かりやすく音楽が変わります。それと、影のコントラストが明瞭になるようです。天気による心象描写もあります。

人気作家にとって、愛読者というのはどういうものなのか、そういったことが描かれていると思います。
作品を深く愛好してくれるファンは、一見、作家にとってありがたいもののようで…。

時間経過が飛ぶシーンの描き方がユニークかつ分かりやすかったです。
タイプライターを打つポールにクラシックのBGMが乗っているので、ポールがピアノを弾いているように見えました。

【以下、ネタバレあり感想】

原作に比べて、タイプライターのキーや、手の指の数が多く残っていたと思います。

作中作「ミザリーの復活」については、その文章そのものは映像化していませんでした。
アニーの反応やセリフでどんなあらすじなのか分かるようになっています。

一番怖かったシーンは、最初の方で、アニーがポールの髭を剃っているところです。
刃物が顔にあたっている状況はヒヤヒヤします。
痛いシーンが来るんじゃないかとビビりました。結局何事もなかったんですけど。
それと足をハンマーで叩く所ですね。作り物だと分かっていてもありえない角度に曲がる足は痛そうです。

アニーがタイプ用紙を買いに行く間にポールがあちこちの部屋を回るシーン、迫り来るアニーの帰宅とポールが元の部屋に戻れるのか、という場面がザッピングになっていて緊迫感ありました。
その時、ポールが戻したペンギンの置物、向きがおかしくないか!?と思いましたが案の定。後ほど、その点についてアニーがつっこみます。

アニーは、車の事故も起こさせたことがあるみたいですから、ポールを助けたのも偶然ではなく、何か仕掛けでもしていたのかもしれません。

保安官のおじいちゃんは、最初はやる気なくて無能そうだと思っていましたが、実は、警察の偉い人より推理力がある切れ者でした。かっこいいです。
おじいちゃんの嫁は、妙にえろいおばあちゃんでした。

小説の結末を見せないで燃やした上に(原作だとダミーだったような)タイプライターで殴って、口に燃えた原稿用紙を詰めるとは、なんという読者への攻撃。

救出されてしばらく経ったポールは、杖を使ってはいますが自力で歩けるまでに回復していました。
新作小説は、賞も取りそうなほどの大きな話題をさらっています。
それが書けたのは、アニーと過ごしたあの日々のお陰だとポールは言います。
しかし、恐怖の後遺症は大きいもので、そこらを行く人の顔が、死んだはずのアニーに見えてしまうのです。
ラストは、給仕さんがアニーに見えました。
アニーではないその給仕は、本来の顔で「私は、あなたのナンバーワンファンです」と言います。
アニーも言っていたセリフですね。給仕も、愛読者の一人だったようです。

作家にとって愛読者とは、とても恐ろしく、厳しく、それでいて、名作を書き上げるためには必要な存在なのでしょう。

テーマ:見た映画の感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/08(月) 08:42:21|
  2. 映画感想

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