野良箱

同人漫画サークル

柳家小三治「ま・く・ら」

ま・く・ら (講談社文庫)ま・く・ら (講談社文庫)
(1998/06)
柳家 小三治

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噺家・柳家小三治さんが、さまざまな独演会等で披露した落語の枕(本編の前のフリートークみたいな部分らしい)を書籍化したエッセイのようなものです。

この本は、古本のフリーマーケットで買いました。このシリーズあと2冊持ってます。セットで買うと安いといわれまして。
買ってよかったです。面白かったので。

「フィーリング」などのカタカナ言葉が沢山出てきます。落語の場でこういう外来語を出した現代の話をして良いんですね。

バイク・英会話・ゴルフ・音楽鑑賞・俳句など様々な趣味をお持ちで、それらにまつわるお話をされてます。
ミツバチや塩、卵かけご飯の話も興味深かったです。

天皇や宗教など、ネットでもリアルでも触れにくい話題があったりしますが、何かを崇拝しすぎるでもなく、貶し過ぎるでもなく、バランスよく話されています。

音源の残っている「枕」を本にしているみたいで、途中で「(笑)」とか「(拍手)」とか書かれてます。
これは、小三治さんというよりお客さんの反応なんですかね。

高いオーディオを買わないで、いかに良い音でCDを聞くか、ということに拘られてて、CDを冷やしてみたり、CDに傷をつけてみたり、CDの縁を緑に塗られたりしていました。
現代だと、CDより先のメディアにおける音質の研究もされてるんですかね。
この方、時代に取り残されないで、どんどん新しいものを吸収していかれるタイプのようなので。

賃貸駐車場のバイクの間に、ホームレスの長谷川さん(通称)が住み着いたというお話が特に面白かったです。
長谷川さんは、やたら綺麗好きで礼儀正しいんです。
駐車場の水をふんだんに使って清潔を保ったり、野良猫を飼って、料理屋から貰った高級食材を食べさせたり、自分のホームレス友達を呼んで住居者を増やしてみたり。
ずうずうしくも憎めない人でした。

「●●ってぇと、あたしなんて△△なんでございますけど」といった、噺家特有の口調が、活字でも再現されております。

各エピソードの最初に、世界各国の枕(就寝時に頭の下に置くあれ)のイラストが描かれています。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/12/14(月) 14:02:22|
  2. 読書感想文(小説)

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