野良箱

同人漫画サークル

太田光「マボロシの鳥」

マボロシの鳥マボロシの鳥
(2010/10/29)
太田 光

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【概要】
童話風からSFトンデモ、戦争ものまで、さまざまな創作物語の入った小説短編集。

【簡易感想(ネタバレなし)】
本が手元にないので、うろ覚えです。

太田さんには、あまりオタクというイメージがなく、多分いわゆるアニオタ・萌えオタとは違うはずなのですが(一部ゲームにはまってたっぽい?)、モチーフや精神性は、男性オタク近いものを感じました。

美少女と猟奇を絡ませるあたり、ラノベや同人音楽的な好みだと思います。
プラトニック殺伐年の差恋愛の類は、別にオタやロリコンの趣味というわけではなく、神話や古典にもあるでしょうけど。

年老いた芸人(才能が逃げてしまって舞台に上がれない)、みたいなキャラは、ルックス的にビートたけしさんあたりをイメージしましたけど、内面的には太田さんの本心だとか、希望、願いかと思います。
想い想われる、必要とし必要とされる、という相互関係(時として、相手は生き物ですらなかったりする)は、仏教的な思想なんですかね。
花に必要とされている、と感じるから、その花を美しいと思う、という。
「タイタンの妖女」に出てくる、水星のエピソードを連想しました。太田さんの愛読書らいしですし。
水星で、ボアズという男が、ハーモニウムという不思議な生き物と交流する場面、ハーモニウムには意思も感情もなく、ただ、音の振動に反応してるだけかもしれないのに、ボアズは、ハーモニウムに音楽を聞かせる事が生きがいとなり、ハーモニウム可愛さに一人、水星に残った、という話だったと思います。
太田さんの「花きれい」は、それに似ています。

各話ごとに文体が全然違います。
オスカー・ワイルドやドフトエフスキーなどの外国文学を日本語訳した時のような文章で、かつ、ですます調というものは、残酷御伽噺風でした。
フランクな欧米文学っぽいお話もあり、キャラクターも日本人名ではなかったはずです。
ミュージシャン作家や筒井康隆、夢野久作(特に、キチガイ外道記?あたりのノリ)、伊藤計劃、キノの旅の作者、宮沢賢治、舞城王太郎など、日本人作家の雰囲気もありました。
メタ自虐は、三島由紀夫のやり方に通じるものがあります。(以前読んだ本で「やぁねぇ、三島ってあの右翼でしょー?そんな人の本読んじゃ駄目よ?」という旨、作中キャラに言わせてたと思う。)

それと、旧仮名遣いのものは、昭和初期~大正以前風でした。
大まかに覚えているあらすじとを羅列します。
なにかのヤヴァイ思想と著者の政治観を演説し散らかす
いきなり爆弾で吹っ飛ぶ反戦と攻撃衝動と家族愛と罪と罰
魔女狩りと母娘愛
才能を逃がした芸人とそのファン
ツインタワーテロ擬人化風
イバラ姫モチーフの血まみれ美少女と老いた男
銀河鉄道の夜と星の王子様を繋ぐ仮定

全体的には、どのお話もテーマは統一されていたように思います。
「この世界は、他のどこかの世界とつながっていて、孤独ではない。誰かに笑ってもらい、必要とされることは、今すぐ死んでしまいたいくらいに幸せなことだけど、こんなことがまたあるなら、この世界にまだ、生きていたい。」
それから外れるのもなくはないけど、大体そんな感じでした。

ラスコーリニコフやジョバンニなど、既存作品のキャラクターがガンガン出てきます。
タイトルは忘れましたが、どれかの話は、星の王子さま=カムパネルラ説で進んでました。
マッシュアップや二次創作でオリジナルをやるというのは、ゲームや映画の世界だと結構あるようです。

9.11テロのネタがあり、パラレル世界の貿易センタービルを擬人化したものかな、と思いましたが、9.11というものは過去に起こった事として描写されていたので、この現実世界の近未来なんですかね。
その倒壊ビルっぽい立場のキャラクターを、双子の知恵遅れ少女(聾唖者?)にし、しかも、お兄ちゃん的キャラになつく設定にしているところが、やっぱりロリオタ好みの発想をする人だな、と思いました。

どれが、素の文体なのでしょうか。基準になるのは、表題作ですかね。比較的ナチュラルに見えます。
好きなものがいっぱいあるから、全部やってみた、まだひとつに絞ってない、という実験・模索段階なのか、ストーリーによって一番合う文体を使い分けることにしていることにしているのかは、謎です。
どちらにせよ、伝えたい内容と雰囲気に即していたから良いと思います。
実験なら、「○○風の短編やってみよう」という発想から始まってお話を作っているのかもしれませんね。

もし、表題作を前知識なしで読んだら、数百年前に書かれた名作だと信じてしまうかもしれません。普遍性がありますし、世界観のモデルが確立されているようなので。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/12/31(土) 14:46:00|
  2. 読書感想文(小説)

スタンリー・キューブリック監督映画「時計じかけのオレンジ」

時計じかけのオレンジ [DVD]時計じかけのオレンジ [DVD]
(2010/04/21)
マルコム・マクドウェル、パトリック・マギー 他

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【あらすじ】
アレックスと、その仲間の少年達は、日々、浮浪者や老人をいたぶり、女性を犯し、面白おかしく暮らしていた。
やりたい放題やって帰宅したアレックスは、大好きなベートーベンのミュージックを楽しむのである。

【途中まで、ネタバレなし感想】
映画の存在はずっと知っていたのに、視聴を避けていた映画です。
なぜなら、ジャケットやポスターに見られる、目を強制的に開かせる器具、そして、なにやら手に持っている尖ったもの。その印象が怖かったからです。

結論から話しますと、該当シーンは、全く平気でした。
とはいえ、暴力描写が多いので、ヴァイオレンスが苦手な人は、見ない方が良いです。

思ってたのと違う!すごいしっかりしてる!!というのが最大の印象です。
序盤は、酷いなりにイメージ通りだったんですよ。ところが、途中からの展開には、驚きでした。
もっと、ナンセンスな「雰囲気を楽しむ為だけの映画」かと。
テーマや問いかけがはっきりしていて、たしかにこれは映画史に残るわ、と納得の、骨太なお話と映像でした。

リバーシブル精神にあふれる脚本で、何がS(サド)で、何がM(マゾ)だか分からなくなります。
立場や価値観の反転具合が気持ち良いです。

スペースオペラや科学オカルト、「すこし不思議」とは、また違うタイプのSF映画です。
社会風刺スラップスティック・ダークコメディ・サイコサスペンスというのでしょうか。ちょっと、ジャンルが迷子です。

肉体よりも精神に来る苦痛さ加減でした。
それでいて嫌じゃなくて面白かったです。

音楽が凄くかっこよいです。メインテーマらしきものは、テクノやエレクトロニカの類でしょうか?プラス、プログレだかわからない何か。
それ以外の部分だと、主人公の愛好するクラシック音楽や、それの編曲版みたいなのがかかってたと思います。
ボーカルにエフェクトが掛かった曲の歪み方が好きです。

キャラクターのファッションと背景がどうかしてました。
これは、どの時代を想定しているんでしょうか。
「結局、訪れなかった近未来」みたいな、エログロサイバーな何かでした。カラフルで、悪趣味。
アレックスのお母さんは、日本の昔の魔法少女みたいなロリっぽい服装とカラーカツラでした。あの世界では、あの恰好が普通なのでしょう。

女性が出てくりゃ、だいたい裸に剥かれると思ってよい話です。
「漫画みたいな乳」展覧会です。
あれらは、特殊メイクとかじゃなくて、本当に、各女優さんの胸なんでしょうか。
細身で背が低いのに胸だけポンと大きい子や、お尻の大きな熟女なのに意外とささやかな胸だったりと、服を着ている時のイメージとギャップがありました。

私が見たのは無修正版というやつで、女性の隠れなきゃいけない所はそんなに映ってなかったですけど、男性のはちょっと映ってた気がします。( ´_ゝ`)男女ともに見ても嬉しくない…。
性描写が多い割に、正しい形にすらなっていないアート的イメージポーズ集といった雰囲気です。

男性の股間を攻撃する場面が多いので、男性にはつらい映像かもしれません。

この映画を予備知識なしで見られて幸運だったと思います。
そのような訳で、以上、極力ストーリーについては触れずに書きました。

【以下、ネタバレあり感想】
【“スタンリー・キューブリック監督映画「時計じかけのオレンジ」”の続きを読む】

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/12/30(金) 11:55:44|
  2. 映画感想

古橋秀之「ある日、爆弾がおちてきて」

ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)ある日、爆弾がおちてきて (電撃文庫)
(2005/10)
古橋 秀之

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【あらすじ】
表題作ほか、短編、全6本。

「ある日、爆弾がおちてきて」
空から女の子が落ちてきた。彼女は、高2の時の病弱な同級生、広崎ひかりに似ている。
彼女は、爆弾のピカリと名乗った。
胸には懐中時計型の「トキメキ☆デゥームズディ・クロック」が埋め込まれており、セーシュン的ドキドキ感が高まって針が12時を指すと起爆、関東の人間は全滅するという。

「おおきくなあれ」
人の記憶を遡行させる「ゴードン症候群」、通称「阿呆風邪」が流行っている。
身長185センチの幼馴染少女が阿呆風邪にかかり、その記憶と言動が退行していく。

「恋する死者の夜」
心臓が止まり医学的には遺体なのに、喋り動く死者たちであふれた社会。
彼らは、人生の一日を繰り返す「リピーター」と呼ばれている。
生者のマモルは、死者のナギを遊園地に連れて行く。

「トトカミじゃ」
図書館の神棚には、少女向け小説が供えてある。
脚立をかけそこから本を取ろうとしていた、幼稚園児のようなセーラー服少女。
彼女は図書館の神様「トトカミ」で、毎年決まった一人の前にしか姿を現さない。
トトカミを見かけた主人公少年は、「ネギサマ(禰宜様)」になる。

「出席番号0番」
日渡千晶は、肉体を持たない憑依人格である。クラスメイトの体を日替わりで借りている。
日渡の人格は、男女どちらの生徒にも表れる。

「三時間目のまどか」
教室の窓際最後列に座る男子生徒・林田。
窓には、見知らぬ少女が映り、その向こうには、別の教室が広がっているようだった。
二人は、窓越しに意思疎通を図る。

「むかし、爆弾がおちてきて」
60年前、史上初めての時間潮汐爆弾が投下された。爆心半径数百メートルは、時間衝撃派により時間連続性を引きちぎられた人と建物は一瞬で分解し、待っ平らになった。
しかし、完全爆心地の半径1メートルは、時波の中立地になり時間は凝固した。
15歳の少女・原ミチ子は、60億分の1の速さで緩やかに進む時間の柱の中に取り残されている。

【ネタバレなし感想】
一つのお話に付きSF的な異常設定が一つだけあり、それにまつわるオチがあります。
すっきりした作りで読みやすいです。

どれも、少年と少女の恋愛ものです。
年齢的には、若くない人も出てきますけど。
タッチは、ラブコメ風のものから少しホラーっぽいものまで。

緋賀ゆかり先生によるかわいらしいイラスト入りで、各話、別のキャラクターをデザインされてます。

文体や、フォント表記、セリフは、「ギャルゲー」をプレイし、「ライトノベル」や 「萌え漫画」を読んだことある人なら、親しみやすいものになっています。

全て、各人を流れる「時間」を扱っています。巻末で、作者自ら解説されてます。

日常感がある割に、かなりドSFです。柔らかい印象とは裏腹に、古典ブラックSFショートショートの味わいがあります。(私はあまり数読んでないですが、短編作る時にアイディアがネタかぶりしたら悔しいし取り返しつかない系。)

若さあふれる青春の日々ではありますが、ほぼ全編、死の匂いが漂っています。
「最後の審判の日」「世界の終わり」という終末感もバリバリあります。
が、それでいて怖くも不安でもないのです。

この短編集に収録されたお話には、「世界は、終わらないで続いていく。」という雰囲気があります。
それが、あるキャラクターにとってはとても良いことで、また別のある人にとっては最悪な事でもあるのです。

破滅願望は、残り時間が少ないがゆえに、または、残り時間が有り余っているがゆえに、両方の場合に生まれるのかもしれません。
「終わらない日々」を歓迎し、希望を持って享受できる人もいますが、一方、それを許容するのに、絶望と諦念、倦怠を伴う人もいるんですね。

「誰か、終わらせてくれないかなぁ」というセリフの出てくる漫画を以前読んだことがありますし、twitterでも、突然の終わりや人類滅亡、消失を希望している方をよく見かけます。
幸か不幸か、そういった感情は持ち合わせていないのですが、そういうものなんだろうな、と読むことができ、安心感すら持てる小説でした。

トトカミ様の読んでいる本を、主人公は少女向けの恋愛小説と解釈してましたけど、美青年二人の書かれた表紙という描写、羅列されたタイトル群から言って、BL(ボーイズ・ラブ)だと思って間違いなさそうです。
幼女型神様に読ませる為「神棚本棚」にBL本をお供えする、という部分だけですでに楽しいです。

いくつかの話において、おじいさんキャラが重要な役割を果たします。
歳の差カップルのようで、同い年、とか、同い年のようで実は歳の差、とか色々あって面白かったです。
プラトニックな感じがしていい具合にトキメキ☆デュームズディ・クロックの針が進みますよ。

最初と最後のお話は、両方とも、モロに広島・長崎原爆ネタだったのですが、各方面に怒られないか、遺族感情的な意味でセーフかと、心配です。
別に失礼な扱いではありませんし、むしろ、2000年代にしては、あの件を強く思い、未だ忘れていない、優しい物語だと思います。
キャラの名前が、広崎と長島だったり、ちょっと爆弾が落ちてきたりするだけなので。…ピカリ、はセウト?

記念碑に「頭上の空を見上げる姿は、平和への祈りを表しているようです」とか書きつつ、主人公と他約一名以外、誰も彼女の事を本気で考えていない感じとか、ちょっと皮肉っぽくて切なくもあり好きです。
琥珀少女の時間は、時間潮汐爆弾炸裂から0.3秒しか経っていないので(周囲の時間は60年経過)、自分の状況すら分からずただびっくりしているだけなのです。祈ってなんかいません。勝手な意味と象徴の押し付けというのは、リアルにも良くあることだと思われます。
ラストの主人公は、ものすごい決断しますけど、あの後、大丈夫なんでしょうか。
少女が意外と性格悪かったり、今後、暇で暇でしょうがなかったらどうしよう、とか思いますが、あそこまで真剣に人を愛すなんてまず無理、というレベルの覚悟です。若い男の子ならではの勢いがあります。

「出席番号0番」の日渡千晶。まず最初に出席を取って「今日の日渡」を見つける、というのが面白いし、理にかなっています。納得の出席番号0。
千晶という名前は、男女共用なので、元人格の性別が謎です。肉体的には、男女両方乗っ取れますし、体がないなら、性別という概念自体存在しないのかもしれません。

不思議現象についての科学的、医学的ギミックは、だいたいこんなとこじゃないか?という仮説が書いてあるくらいで、それほど行数割いて説明しません。
『「なぜ?」「どうして?」は、置いといて、こんな世界に住む、彼らの話をしよう!』という作りで、本筋に集中できます。

巨女が、その姿まま幼児化し、おもらしまでするという、かなりニッチな嗜好にもd( ^ω゚ )バッチリ対応!
どれぐらい需要があるか分かりませんが。
「ゴードン症候群」という名称は、「アルジャーノンに花束を」の主人公、チャーリィ・ゴードンが由来なのでしょうか?一般的な人名のようですが、チャーリィの場合、知的障害者→超天才→退行という流れなので、この風邪には合っていると思います。語彙や、使える漢字が減っていく様子も似ていますし。

それぞれの奇妙な現象は、単に萌え的要素を生むだけではなく、結果として、人間関係が修復したり、よりハッピーな世界に作り替えたり、起点と現在地を見失わせて驚きと混乱を読者に与えたりと、ちゃんと機能します。

「三時間目のまどか」は、オチ予想、良い所まで行ったのに、本編の方が一枚上手でした。

最後の話、懐中時計が12時になったら起爆するんじゃないか、と一瞬イヤな予感がしましたけど、それは、別のお話(冒頭の表題作)でしたね。
とはいえ、要素が共通しているので、どこかで繋がっているのかもしれません。

ニトロってそういう使い方もされるんですね、存じませんでした。

テーマ:読んだ本の感想等 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/12/30(金) 07:03:12|
  2. 読書感想文(小説)

スタンリー・キューブリック監督映画「2001年宇宙の旅」感想

小説版感想は、別ページです。

2001年宇宙の旅 [DVD]2001年宇宙の旅 [DVD]
(2003/12/06)
キア・デュリア、ゲーリー・ロックウッド 他

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【あらすじ】
人類がまだ猿だった頃、謎の石版モノリスが出現した。
時は流れ、人類は、宇宙飛行をするようになった。
月で別のモノリスを掘り起こした数か月後、人工知能による制御装置HALを搭載した宇宙船は、木星を目指す。

【途中まで、ネタバレなし感想】
小説版は既読です。

映画には「ト書き」や「地の文」がないので、様々な部分を映像のみで表現しています。
ナレーションや字幕はあまり使わない派のようです。
説明や言葉、名称がなかったりする分、映画版だけ見ると理解しにくい所があるかもしれません。
しかし、変にリアリティがあります。「お話」というよりは「実録」に近い雰囲気です。

本だと、モノリスがどういうもので、どんな影響を回りに与えるか書かれているのですが、映画だと、謎度合が増してます。
本当に、なんだか分からない四角く黒い板なのです。
冒頭、モノリスについて、説明したり感想を述べるキャラクターは、いません。猿なので。
キーキーキャイキャイわめいて音としてはやかましいのですが、意味的には、とても静かでした。

全く古い映画に見えない、大変美しい色合いと、セット、メカ、衣装でした。
作中の技術は、すでに現実世界でも実用化されています。
音声認識や、テレビ電話など。
原作で電子新聞を閲覧している場面は、i padで想像してましたが、新聞の場面自体なかった気がします。
ニュースを見ている所はあって、かつ、画面内の人と会話できていたようなので、あれが、新聞代わりなのかもしれません。
モニタは薄かったです。

HALの声を初めて聴きました。某ママルポッドとか某タチコマのイメージがあるので、女性の声かもしれないと考えていました。
実際は、落ち着いていて低音の、紳士的な声でした。
ゆったりと、聞きやすいトーンで話します。

家具や機械、室内は、ほぼ赤と白の二色で統一されていました。
椅子の形など、現代的でお洒落です。

重力の制御っぷりなど、しくみは分かりませんが、一見ふつうの飛行機の中のようで、やっぱりここは宇宙なんだなと、ハっとさせられる、スタイリッシュかつコミカルな場面がいくつかありました。

HALの本体は、広い制御室全部なのでしょうが、その分身のような「顔」に当たる部分は、あちらこちらにあって、船内を監視し、乗組員や本部と通信しているようです。
顔らしき所は、多分、スイッチかなにかと、カメラ、スピーカー、マイク、でできているんだと思います。
カメラのありそうな赤い円形部分は、「目」と認識しました。一つ目です。
HALのモノアイがドアップになる場面が何度かあります。
異様に迫力あります。カメラ的には何の効果も移動もなく、ただ、バン、と止め絵で数秒です。
人間や動物みたいに、目で訴えかけることはしない、ただの無機質なランプです。
それなのに、何かを想い、じっと見つめているように思えるのです。

主人公ボーマンの性格や見た目は、非常にニュートラルです。特におかしい所があるとか、嫌な奴だとか、優しい人ねとか、そういった印象がなくて、ただ単に人間、男の人、という雰囲気でした。

あらすじを他人に説明したら、正気を疑われるような内容にもかかわらず、淡々と映像化されていました。
コンピューターグラフィックを使ったと思われる部分も、最新映画技術と大差ないようにお見受けしました。
見せ方が上手なんでしょうか。滑らかに動き過ぎないのが、かえってリアルなのかもしれません。

【以下、ネタバレあり感想】
【“スタンリー・キューブリック監督映画「2001年宇宙の旅」感想”の続きを読む】

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

  1. 2011/12/27(火) 10:48:25|
  2. 映画感想

座椅子を貰った

ワイルドタイガーっぽい配色の座椅子。リラックスチェア。

昨日、座椅子を貰いました。今までのものは、「座布団に背もたれがある」という感じでしたが、今回のは、「椅子」です。床と大分離れているように錯覚します。メッシュ素材で固さも丁度良く、ひじ掛けが楽です。

テーマ:インテリア - ジャンル:ライフ

  1. 2011/12/27(火) 07:28:15|
  2. 日記

【ラブプラス+】アイテム「超大手同人誌」を手に入れた

ラブプラス+ラブプラス+
(2010/06/24)
Nintendo DS

商品詳細を見る


ラブプラスは、無印からプレイしてまして、カノジョ三股の後、ラブプラス+に移行、今年一月から、凜子一人に絞り、現在に至ります。
アイテム欄は沢山あるものの、一向に埋まる気配がありませんでした。
「プレゼント」は、もらったものではなく、カノジョにあげるために買ったアイテムが並びます。これは、まだ4つです。
そして、今日まで、「趣味」と「イベント」は、すべて白紙だったのです。

意外と、アイテムが集まらないゲームです。
始めた当初は、サクサクコンプリートできるものと思っていました。

どうやら「趣味」のアイテムというのは、一つの事をコツコツと続けた結果、それが趣味化し、手に入るものらしい、と小耳にはさみました。
例えば、スポーツジムに通い続ければ、やがて、自室にもトレーニングセットを揃えるようになるとかで。

うちの主人公は、ずっと無趣味状態だったので、何かさせたい、とCD屋に通ったりしていましたが、回数が少ない為か、特に何も起こりませんでした。

最近は、「イベントホール」で行われる「同人誌即売会コミックバスケット」に通いまくってました。
今は、「コミックバスケット」の開催期間なのです。別イベントへ切り替わる前に、とスキップモードで「外出」→「イベントホール」を選択。これを数十回繰り返しました。

「イベントホール」に行った場合の「彼氏力」変化は、開催中の企画により異なるそうです。
同人即売会ばかり行ったら、「感性」がモリモリ上がり、「魅力」がガリガリ下がりました。
このゲームは、オタク関連の行動をすると、「魅力」が減るよう設定されているらしく、例えば「電気街」、「ゲームセンター」に行っても「魅力」が減ります。
「魅力」は、容姿、オシャレにどれだけ気を使うかによって鍛えられるものです。

そうして、「魅力」を犠牲にしながらコミバス三昧をし、初の「趣味」アイテム、「超大手人誌」、を手に入れたのです。
画像を見たくない方は、ここで、引き返して下さい。



[ネタバレ]



[ネタバレ]



[ネタバレ]









【DS左画面】
ラブプラス初アイテムの超大手同人誌01


【DS右画面】
ラブプラス初アイテムの超大手同人誌02

この表紙絵からすると、健全創作ファンタジーのようですね。ドラゴン系のクリーチャーに見えます。
萌え系美少女同人誌を買い漁っているイメージでしたから、意外でした。
この架空文字のようなものは、「o si ri」に見えます。お尻…。
ラブプラス世界の私は、ケモナーなのかもしれません。

テーマ:美少女ゲーム - ジャンル:ゲーム

  1. 2011/12/22(木) 07:18:18|
  2. ゲーム

JRAの「ウマドンナ ~僕は君のウマ~」感想

【公式サイト】
http://www.jra-umadonna.jp/

【概要】
主人公ウマの目線でプレイする、ギャルゲ。JRAのサイトで公開中の無料ブラウザゲーム。
攻略対象
 松田 あすか(C.V.豊崎愛生)…体が小さくてちょっぴりおっちょこちょいの厩舎員。明るくて元気。
 夢路 寿  (C.V.佐藤利奈)…胸の大きなジャージの調教師。主人公ウマをビシバシしごく。
 藤沢 紅莉栖(C.V.遠藤 綾)…お嬢様っぽい人気騎手。みんなの憧れ。一人称は「わたくし」。

【感想】
3歳になってもデビューできていない牡馬に成り切って、三人のヒロイン「ウマドンナ」と競馬の世界でのし上がろうという、熱血正統派ストーリーでした。

ウマが喋り、人間とふつうに意志疎通できている所などはファンタジーなのに、すんなり移入できましたし。
ヒロインが全員魅力的でした。
個人的には、調教師の夢路さんが一番好きです。厳しい女性ですけれども、デレが垣間見えます。
ウマは、主人公スキルを発揮して、そういう所を聞き逃すんですけど。

夢路さんと、三人目のウマドンナ紅莉栖さんの時は、選択肢を一つミスってしまい、あすかちゃんエンドになりました。あすかちゃんも好きです。

三人のマドンナに、言ってほしいこと、してほしいこと、貰いたいもの、をフリーで文字入力できます。
それがどういう使われ方をするか、プレイ中は分からなかったので、無難なものにしておきました。
他の人に見られても大丈夫なように。

結局、そのフリー入力部分は、エンディングで活用されました。文字と、イベントスチルの図柄は、プレイヤーによって決まり、異なるので、それをオリジナルムービーとして、外部サイトにも貼れるようになっています。

「みんなのウマメモリー」というコーナーは、ちょっとした公開処刑でした。
エンディングを共に迎えたヒロイン。彼女にしたお願いを、プレイヤー名(主人公ウマの名前)と共に一覧表示されてしまうのです。
欲望の赴くままに入力して晒されてる人、大丈夫ですか?
(NGワードが設定されているが、かいくぐってる人がいる。私は、紅莉栖さんからもらいたいものとして「じしん」という入力をしてはじかれた。「自信」のつもりだったけど、「地震」や「自身」に間違われたらしい。)

このゲームは、ツイッターと連動させる事ができるので利用しました。ウマの名前=ツイッターアカウント 馬の顔を表す画像=ツイッターアイコンになりました。
この状態で、ウマメモリーに載ってる人が結構いるので、そうなると分かった上で、遊んだ方が良いゲームです。

スタート直後に、「プレイ内容は、公開され、他の人からも閲覧できるという事を、ご了承の上ご利用ください。」という注意がなされていたと思います。というわけで、自重しておいた方が吉です。

個人的には、下ネタワードよりも、真面目に書かれた健全な文字列の方が、かえって恥ずかしい、照れる、という気がしてきましたよヒヒン!

厩舎の看板やヒロインのくれるアイテムに書かれた文字、レース時被るマスクなどに、その名前や画像が反映されており、楽しい作りでした。

大まかなシナリオは、選択肢では分岐しないようです。ただし、得られるイベントスチルとラストカットに表示されるヒロインが変わるようなので、完全一本道ビジュアルノベルよりは、ややゲーム性が付加されている、という感じです。(「レース展開も違ってくる」説を見かけた。ソース未確認。)
エンディング後もお見逃しなく。

オープニング以外にもアニメが挟まり、さらに、豪華声優陣を起用したフルボイスとなっていますので、気合いの入ったゲームです。
どのヒロインも、声、ぴったりでした。紅莉栖さん、良い声過ぎ。

セリフにオタクネタが入ってるので、競馬には行くけど、オタクではない、という人がプレイしても気づかないかと思います。いくつかそういうネタあったと思うのですが、特に覚えているのは以下の部分です。

3人目のヒロイン紅莉栖さんは(この名前、「クリス」への漢字の当て方が、「シュタゲ」の「助手」と同じ。)、見た目雰囲気、性格ともに、アニメ「魔法少女まどか★マギカ」の巴マミさんを髣髴させるものがあります。
「すごく、マミさんです…」と思いながら進めてたら、主人公ウマがモノローグで「羽が生えたように体が軽い、もうなにもこわくないって感じ」などと、マミるフラグを立てたので、ちょっと嫌な予感がしましたが、そんなことなかったです。(「マミる」「もうなにもこわくない」をご存じない方は、DVDを2巻くらいまでレンタルすれば意味がお分かりになるかと思います。)

夢路さんの「40秒で支度しなさい!」 元ネタはラピュタのドーラからパズーへのセリフでしょうね。

この、主人公ウマの設定が、プレイヤーの共感を生むと思うんですよ。
血統もよくない落ちこぼれのウマで、遅咲きすらしておらず、もう、輝くステージに進むのは無理そう…、3歳なのにデビューしてないし…、厩舎の他のウマだって、すごく強いし…。僕にはとてもじゃないけど大きな賞に出るなんて無理… という自信なさげで、実際劣等感持つのも無理ないプロフィール、しかし、そのウマには、秘めたる才能があるらしく、見る人が見たら分かる…!僕に期待してくれる女の子がいる、お世話してくれる癒しの存在もいる、一緒に戦ってくれる人がいる っていう、この状況。 良いですね!

イロモノにして王道。

以下、ウマドンナキャラクター二次創作落書きです。
夢路さん
ブロよくやった

紅莉栖さん
ブロウマドンナくりすさん

あすかちゃん
ブロ あすかちゃんエンド


ウマドンナ3人とも、男女共用名前なのが気になります。どれか、男の娘が混じってるのでは?と疑いましたが、全員女性のようです。

「私と共に、良血のお坊ちゃまたちに一泡吹かせて差し上げましょう。」燃えた。

【外部サイト】
ここの掲示板まとめによりますと、選択肢により、紅莉栖さんのスチルが増えたり、ハーレムエンドになったりすることもあるようです。(私は未検証)
http://desktop2ch.net/keiba/1323411216/

テーマ:その他オンラインゲーム - ジャンル:オンラインゲーム

  1. 2011/12/22(木) 06:53:02|
  2. ゲーム

映画「ベニスに死す」うろ覚え感想

ベニスに死す [DVD]ベニスに死す [DVD]
(2010/04/21)
ダーク・ボガード、ビョルン・アンドレセン 他

商品詳細を見る

【あらすじ】
眼鏡で髭の中年男アッシェンバッハが、静養の為ベニスに行く。そこで、ビョルン演じる超美少年タッジオ(タジオ)と出会う。アッシェンバッハは、ひたすらタッジオをストーキングする。

【途中までネタバレなし感想】
大分前に見たので、記憶が曖昧の状態で書きます。
(2012/09/30劇場にてニュープリント版を見たので、少し追記しました。)

アッシェンバッハがチャーミングで間抜けで笑えて可愛かったです。
アッシェンバッハは、作曲家兼指揮者らしいのですが、最近スランプみたいです。
友達のミュージシャン・アルフレッドにも「自分の音楽と一緒に墓に入りたまえ!」と罵倒されるぐらい散々で、観客にも不評でした。

アッシェンバッハとアルフレッドは、「美」について激論を交わします。
それは、ベニスに来る前の回想だと思われます。
絶対的な自然の美と、芸術家の創り出す人工的な美、の事だった気がします。

よそ様のブログを参照した所、「芸術」「音楽」と、「悪魔性」「曖昧さ」「感情」の関係について、二人の意見はことごとく対立したようです。
アルフレッドはアッシェンバッハの真逆なので、つまり、彼は、アッシェンバッハを攻撃し、否定する事になります。

本編と違う時間軸で、「美」という概念そのものずばりについて言い争っている、要素をむき出しにして語っている、という点ですでに面白く、好きでした。この部分は、室内劇に近い印象です。

とにかくタッジオが美しいです。
少年らしい子供っぽさと大人っぽい色気の混じった、ちょうど中間期です。声変わりは終わっているか変わり切っていないくらい、です。
タッジオの男友達は、単なる友人なのかゲイなのか分かりませんが、割とタッジオにべたべたします。スキンシップ過多です。
タッジオ、お母様に対しては、まだまだお子様という様子でした。

タッジオが別の少年とじゃれあっているのを見たアッシェンバッハがうろたえるのですが、結局どうもできません。
何度も、おっさん、行くなら今だ!話かけろ!触れてしまえ!と思いましたが、アッシェンバッハは何も言えず、何もできません。
狭いエレベーターで、タッジオを含む少年達とすし詰めになっても、降りるタッジオを追う事はありませんでした。

アッシェンバッハが、写真に口づけているのを見て、この人変態?と思いましたが、あれは妻と娘の写真だったのですね。

水着姿で浜辺で遊ぶタッジオを、アッシェンバッハは新聞片手に見つめています。
その他の場面でも、新聞を持ってます。自分の姿を隠したり、視線をごまかすのに重宝するのではないかと思われますし、実際記事も読んでいるようです。
アッシェンバッハは、浜辺に似つかわしくないスーツと帽子姿で、何かを紙に書きつけていたように見えました。
あれは、楽譜ですか?
だとすれば、ダッジオの美しさ、彼から受けた感銘と、そこから生じた情熱や感情を、ダッジオ自身にぶつけ返すのではなく、芸術に変えようとしていたことになるので、まさに「昇華」と呼べる行為ですね。
その曲が完成していたら、アルフレッドに「やっと君なりの美を見つけたんだね。それこそが、君の音楽だ。」と絶賛されていたような気がします。

アッシェンバッハは、すごく必死で本気なのでしょうが、一言もお話してないタッジオに対し、本人が聞こえない所で愛を告白し、一方的に別れを告げている所が笑えました。独り言ですもの。ものすごい自己完結ぶり。しかし、とてもガチで切実。

アッシェンバッハは、タッジオとどうこうなりたい、とか、タッジオに好かれたい、とかそういうことではなく、タッジオそのものになりたいようにも見えました。
タッジオはアッシェンバッハをどう思っていたか分かりませんが、少なくとも存在を認識しているようで、アッシェンバッハとすれ違いざまに視線を合わせてきたり、ちょっと立ち止まってみせたりします。
アッシェンバッハに見せつけるように、ポールをクルクル回りながら歩くタッジオ。
その後、アッシェンバッハもポール回りやりかけてやめたんですよ。
タッジオには似合う行為ですが、いい年したおじさんがそれをしたらみっともないし、変人だと思われてしまいます。
(ただし、通路横に立ち並ぶ小屋の、柱部分だけに触れながら歩く。単なる体調不良で壁づたいに移動しているだけにも見えるけど、柱へのピンポイントタッチ=タッジオの真似に思えた。)

浜辺や地元の人々、タッジオの家族は、アッシェンバッハの挙動不審に気づいていたのでしょうか。
実際あんな人がいたら目立つと思うのですが、本気でスルーしているとしたら、「映画世界のベニスにおいて、アッシェンバッハを気にする人は、ものの見事にいなかった。」と、受け取け取ることにします。
メタ視点だと、演出上の都合、という感があって面白いです。
(舞台劇における、「ステージ上の死体役が歩いて退場しても、物語外の出来事として無視する。」「複数場面を同時進行で演じる場合、スポットライトの当たってないキャラクターが一定の姿勢で固まっていても、別に静止してるとは受け取らない。」などの、お約束みたいで。)

アッシェンバッハは、自分の老いや、醜さを恥じているようでした。(アッシェンバッハは、あの年齢として十分にかっこいいと思う。というか、あの年齢だから余計かっこいい。)

老いる事よりも、無理な若作りする事の方がよっぽど滑稽で醜いものなのかもしれない、と感じました。
原作未読なので、どういう解釈が物語のテーマとして相応しそうかは存じません。


仲間に砂のお城作りを指示するダッジオが、かわいかったです。

なんとか、人工美サイドにも勝ってほしい所です。芸術家がんばれ。いつか、自然美を超えられると信じて努力することで、たとえ超越できなくても、相当に美しいものが出来そうな予感です。

ダッジオの姿かたちは、ただそこにいるだけで「究極の美」という説得力を持つ為、少女に変更する案が却下され、ビョルンが選ばれてよかったです。
照明がダッジオだけに当たっている場面も多いですが、少し視線を外すと、暗闇の中で静止しているホテルマンのシルエットも美しかったりします。

橋を渡るダッジオ一家や、日傘を持って移動する婦人群、華やかな帽子、など何の意味があるかはまるで分からないけれど、印象的、という美しい場面が沢山ありました。
ダッジオの座り方、ポーズ一つをとっても、しっかり監督の指示が行き届いていそうです。
メイキングを見たら、監督の髪の生え際や眉毛、仕草がアッシェンバッハと似ていました。監督は、小説の「文字を読む」のではなく、「イメージを見る派」らしいです。
読んだ側から、情景が映像で浮かぶのでしょうか。
映画作りでも、カメラ位置や人物の立ち位置など、精密にこだわって撮り直してましたし、感性が特殊なのかもしれません。
先ほど、印象的と書いた場面もメイキングに収録されており、何気ない移動行為にまで、明確なヴィジョンを持って撮影していたのだなと感心しました。

ダッジオ抜きで見たら、彼の幼い妹、母親、娼婦も超絶美形でした。

アッシェンバッハと友達音楽家アルフレッドのモデルらしい、作曲家グスタフ・マーラーとアルノルト・シェーンベルクについては、まったく存じ上げません。作中使用されていた楽曲は、マーラーのものだそうです。
今、マーラーのwikipedeiaを見たら、ルックスもアッシェンバッハに似ていました。

【以下、ネタバレあり感想】
【“映画「ベニスに死す」うろ覚え感想”の続きを読む】
  1. 2011/12/14(水) 20:32:47|
  2. 映画感想

西尾維新「少女不十分」うろおぼえ感想

buro不十

少女不十分 (講談社ノベルス)少女不十分 (講談社ノベルス)
(2011/09/07)
西尾 維新

商品詳細を見る

【あらすじ】
人気小説家で作品を量産する30歳の男が、10年前の大学生時代を振り返る。
若き日の作家は、少女の交通事故死を目撃する。
共に登下校していた少女Uは、プレイ中の携帯ゲーム機を一旦セーブし、鞄にしまってから、友の死体に駆け寄った。
それを目撃した作家は、後日、少女Uと再会することになる。

【途中まで、ネタバレなし感想】
本が手元にないため、うろ覚え感想となります。

西尾作品はほんの少ししか読んだことないので、ファンでも信者でもありません。
それがかえって良かったのかもしれません。
この話は、とても好きです。

名前のある登場人物は、主人公の作家と少女Uだけです。
大学生当時の目線ではなく、常に10年後から過去形で語るという手法で正解のお話かと思います。

Uちゃんは相当おかしな子ですが、作家(20)もどうかしてます。一般大学生っぽく描写してますけど。

「変人になりたい凡人」について、「いや先生、変人を装おうとする、という時点で変人なのですよ」というような文章がありました。
世の中、「変人志望の凡人」がマジョリティになるという事態には、まだ至っていないのでしょうか。

冒頭の文章は、作者・西尾維新による、前書きかと思ってましたが、すでに本編でした。
単なる実話エッセイじゃないのか?、という書き出しです。
しかし、この物語のようなエピソードが実際にあったらニュースになっていたでしょうから、現実と重ね合わせた私小説風のフィクションということでよさそうです。
三十路作家のプロフィールと作品のカラーは、西尾さんそのものですし、物語を書く動機も、著者のストレートな本音のように見えます。

こんなに嬉しくない混浴も珍しいです。

特殊な状況下ではありますが、教育、友情、規則、衣食住、創作、保護、希望、幸福というような事について真面目に書かれているように思います。

不謹慎で怖くて可哀そうでもあるという、やっかいな方向の萌えです。

U独特の価値観と優先順位に惹きつけられ、一気読みしました。
オタク臭さや、ファンタジー感は、皆無だったように思えます。
それと、メディアミックスやグッズ化、キャラクター商売に不向きで、小説の為の小説、という風に見えました。そこも好きです。

【以下、ネタバレあり感想】
【“西尾維新「少女不十分」うろおぼえ感想”の続きを読む】

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/12/14(水) 03:24:15|
  2. 読書感想文(小説)

ゴムの木は赤の中で生まれるらしい

ゴムの木成長中ブログ用

この前あたらしい葉が生まれたばかりなのですが、また一枚出てこようとしています。
真上に伸びた茎の先は赤くなるのですが、この中で葉が作られるらしく、今、その赤が開く所です。
新葉が出切ったあたりで、包み込んでいた赤の外皮は剥がれ落ちます。
その後は、また、先端が赤い茎になる予定です。
葉の出た所で節目ができるのですが、そこにやや赤さが残ります。

テーマ:ガーデニング - ジャンル:趣味・実用

  1. 2011/12/12(月) 19:29:35|
  2. 日記

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