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PS3ゲーム「エルシャダイ」プレイ・クリア感想と考察(途中からネタバレあり)

↓原作小説の感想は、こちらのページです。
http://norabako8.blog93.fc2.com/blog-entry-1351.html

以下、ゲーム版の記事となります。

El Shaddai ASCENSION OF THE METATRONEl Shaddai ASCENSION OF THE METATRON
(2011/04/28)
PlayStation 3

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エルシャダイ 公式設定集 The Wonders of El Shaddaiエルシャダイ 公式設定集 The Wonders of El Shaddai
(2011/04/28)
スクウェア・エニックス

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【あらすじ】
人間ながら、めっちゃええ奴やったイーノックは、天界に召されてそこで書記官をしていた。
ある日、人間に憧れた天使達が堕天、天界の知恵を盗んだ。
その知恵で、歪んだ進化を招いたり、変なタワー背徳の塔を建設して賛同する人間と暮らしたり、望まれない命ネフィリムを生み出したりしてアレだから、神「大洪水で全部流しちゃおうぜ」ってなるんだけど、イーノックが、反対する。
「堕天使全員の捕縛したら、洪水撤回な!」という条件で、イーノック、堕天使討伐の為地上へ。
サポートには、神の寄越した大天使ルシフェルがついてくれる。ルシフェルは、時間を自由に行き来し、操れるので、イーノックが高所から落ちた際には、指パッチンで元に戻してくれる。

【途中まで、ネタバレなし感想】
※追記 原作小説を読んだら、勘違いしてた箇所多かったのですが、そのまま残してます。
熱中して、自分がイーノックになりきっていたため、「あーーー私がもう半裸じゃないか!」※1とリアルに口走ったり、イーノックが倒れた時は、「私は!諦めない!負けない!何度でも立ち上がる!」※2と言う気持ちに本気でなりました。

※1 半裸…1周目は、体力ゲージが出ない。鎧が壊れてだんだん裸になっていき、最後はEDWINのジーンズ一丁になる。天界の武器は、EDWIN以外を全て切り裂くらしく、他の鎧を着たイーノックや、敵は、最終的にほぼ全裸のパンツ一丁、もしくは、パンツ代わりの腰布一枚というあられもない姿になる。漢とじじいとばばあが服を脱がせ合うという画期的な脱衣ゲーである。

※2 諦めない…イーノックの体力がゼロになっても、L1・L2・□・×連打で復活できる。多分、回数には限りがある。あと、トロトロ連打してると復活できないし、連打開始が遅れてもやっぱりアウト。

本格的にステージが始まる直前には、道中長いな!何階あるんだこれ!…こんなテンポで大丈夫か!?と思っていましたが、その後は、目の覚めるような超展開の連続に、腹筋が持たないほど笑いましたし、驚きました。
私の、思ってた紀元前と違う…!これはもう別ゲーじゃないか!こんなゲーム画面見たことない!全力で真面目にフザケルとこうなるのか!!という状態でした。
途中、人間と堕天使調子こきすぎてるから、これじゃ、私達の暮らす2011年の世界には繋がらない…だからいっそ「ここらでちょっと一発大洪水しようよ!」と思ってしまったほどです。

もっとストーリーやキャラクター性の薄いゲームだと思って買ったのですが(アクションできりゃいいかと)、意外性のある変化をしましたよ。お話。
ただし、フライングフィーバー症候群により想像を逞しくしていた人には、物足りないかもしれませんね。

確かに、描きようによっては、もっと泣きゲーとかカタルシスダダ漏れゲーにもなったと思います。
しかしそこはアクションゲー。今までプレイしたいくつかのアクションゲー※4は、エルシャダイ以上に細かく世界のあらまし、バックボーン、主人公と他キャラクターとの関わりを描いていましたが、私がアホなせいもあり、話が二転三転している内に、自分の最終目的が分からなくなったりしたものです。とりあえず、目の前の課題を片付けるマッシーンと化し、しかも、その課題も何の為だか飲み込めない始末。ボス、倒した。エンドロールが流れた。やったーーー!!で、結局、何がしたかったんだっけ?まぁ、プレイ中楽しかったからいいや!!という状態でした。

※4 今までプレイしたアクションゲー…wii、PSP以降のアクションゲーなら、自力で最後までいけたのですが、ファミコン時代のゲームは、大抵、途中で詰みました。ストーリー性皆無なものが多かったです。

人間の持つ唯一絶対の力が「未来を選択すること」なんですけど(天使は、神の言ったとおりに動くものらしい)、このゲームでできる選択は「武器選択」「難易度選択」「ゲージ表示選択」「コスチューム選択」くらいですかね。
ストーリーを大きく左右する決断を、プレイヤーは下すことができないようです。私がしてみたかった選択は、以下のネタバレゾーンで。

武器選択は楽しかったです。敵の持っている武器をリアルタイムに奪って使うのですが、「真実の目」というリング型眼鏡スコープ(量産型ミサカのつけてるっぽいやつ)で、相手との相性が分かります。
でも、あえて相性の悪い武器で戦ったりもしました。
敵が接近戦に強いタイプだと、近くに寄りたくないんですよ。本当は、アーチ(↑上のパッケージでイーノックが持ってる武器)が向いているとしても、ガーレ(飛び道具)を使って、遠くから地味にちょこまか敵のパワーを削るなど、姑息な手を使いました。

雑魚敵は、もっととんでもない動きをする変な形のも見てみたかったです。地面から花咲かすやつと、うねうね飛ぶやつは面白かったです。
武器を持っている時と素手の時では攻撃方法が変わるのがいいですね。敵サイド。

ボスや中ボス的な者たちは、デザインも戦法もかなり多彩でした。
大きい敵と戦う時は、メタル●アの要領でやってました。相手の攻撃パターンを把握して、その攻撃がくる前触れを見つけたら回避、ボディがガラ空きの所に回転ノコギリアーチをかましたり。モ●ハンやったことないけど、こんな感じかな?と思うような敵もいました。

ガーレ(飛ばせる奴)を使っている時は、Rlとジャンプの同時押しで高速移動できるんですよ。これが、かなり役に立ちました。一旦、普通にジャンプし、さらに空中から何発か攻撃した後にも移動できるので、突然、距離詰めてくるタイプのボス戦で重宝しました。

自分が大技を出すと、その分、隙が出来てしまうんですよね。これは、他の格闘ゲームや、実際の戦いでも同じだと思います。だから、ここぞという時に技を出さないと、すぐに身動きとれずカウンター食らってしまうんですね。

ストーリーの見せ方が変わっていて、ムービーが紙芝居や影絵のように挿入される中、プレイヤーはどうしているかというと、画面下で、ずっと雑魚敵と戦い続けます。コントローラーで操作して。
それと、普通にステージを進んだり、前に向かって歩いていても、あらかじめ決まった地点に達するとアークエンジェルズ※5の声や、セーブポイントとして突っ立っているルシフェルさんと神の通話で、今、何をすべきで、どういう状況なのか、ちょっと分かるようになっています。

※5 アークエンジェル…4人の天使。地上では、白鳥の姿をしているが、ウリエルだけは、炎の力かなんかで一時的に実体化して、チート級のサポートを見せてくれる。もう、イーノックじゃなくて、おまえが直接行けっていうレベル。でも、彼単体じゃ長いこと実体化できないからしかたない。いつも、イーノックを見守っている。

発売日当日の動画つきラジオ、シャダイ制作者の木村雅人さんと竹安佐和記を交えて体験版の実況※6と特集やってたんですよ。
その中で面白かったのは、木村さん達が世界観説明する際、堕天使に対する神のセリフとして「それ、あかんよ!何、考えてんねん。おまえらに選択の自由はねぇよ。」って言っていたことです。
そこにパーソナリティは「関西弁?」とツッコミましたが、別に天界の皆が関西弁なワケではなく、木村さんと竹安さんが関西の方だから、そういう言い回しになってしまったようです。
以前から、エルシャダイホームページのキャラクター紹介を見て、「…これ、堕天使の方が正しくない…?神、酷くない?…イーノックってひょっとして主人公だけど悪サイドなんじゃ…?」と思っていた気持ちが増しましたw
ゲーム序盤でも、それを感じていましたが、段々と、堕天使もやっぱおかしいわーこれー、って思うようになってきまして。

※6 動画つきWEBラジオ「Radio4Gamer」より、開発者による体験版実況と解説…ちゃんとラジオ公式チャンネルですので、紹介しても怒られないはず。なお、ラジオ本編はカットされていてもっと短かったです。これは、「おまけ」として公開されているもので、所謂ディレクターズカット版というやつです。(番組のパーソナリティは、声優の岡本信彦さんと、ゲームライターのマフィア梶田さんです。岡本さんは、「一通さん」や、「新妻師匠」の中の人です。)


「このゲームの中に登場する神と天使は、基本全員サイコパスっぽい(約1名を除く)」と思ったんですけどどうでしょうか。天界の住人を下界の尺度でいう人格障害に当てはめて考えること自体筋違いなんですけど。
そう思ったいくつかの理由につきましては、以下のネタバレゾーンで。

常に動き続ける独特なデザインのステージと背景とテクスチャが美しかったです。
鬼畜ジャンプコースでは、落下しまくって、その日は諦めて寝て、次の日に再チャレンジしたほどです。
横スクロールの2D画面では割と思い通り着地できるのですが、3Dは、距離感掴むの難しかったです。
でも、2周目はすんなりできてる所を考えると、慣れや、コツがあるみたいですね。例えば、しっかり、対象物の上に影が出来ていることを確認してから落ちるとか、動く石の上に跳ぶ時は、少し先読みしてジャンプするとか。
とあるステージでは、画面全体に荒いマティエールのようなエフェクトがかかっているので、余計見づらいのですが、それでも、クリアでききました。
あまりに落下しすぎて、幼女「ナンナ」ちゃんに「へたくそ!」といわれた時、私の中で何かが芽生えた気がします。
あと、サリエルステージで寵愛者の魂(サリエル大好き女達は、亡霊になってもサリエル命!イーノックの邪魔をしてくる。)による言葉責めも面白かったですwwあんなに軽く罵倒されながらアクションしたの初めてですよw楽しかったです。サリエル、避妊しろ!※7

※7 避妊…堕天使と人間が交わって生まれるのがネフィリムらしい。交わるっていうのがどういうことか分からないけど、もし、人間と同じようなメカニズムなら、避妊してください。ネフィリムが大量に誕生しちゃったじゃないですか。あと、サリエルの愛した女達は、どうも、清楚系ではなく、お水のプロっぽい見た目と性格の女性が多いような。

音楽が面白かったし、よかったです。
というのも、事前に、公式PVやプレイ動画で聞いた音楽、及び、サイトの入り口で流れているものは、どれも、神話を思わせる荘厳なコーラスだったのですよ。だから、全面的にそういう神々しいクラシック+民族声楽でくるのかなと思っていたものですから、いきなり、ジャジーな曲やら、テクノ、ロック、ダンスミュージック系、バイオリンが優雅なものなど色々ありすぎてビックリですよ!

キャラのモーションと、立ち居振る舞いにも個性がありました。
サリエルさんの立ちポーズと歩き方がモデルさんみたいでかっこよかったし気に入りました。
人によっては、そのかっこつけにイラwっとしたみたいですが、それをさらに凌駕するとんでもないポーズをいちいち決める奴が後々複数登場するので度肝を抜かれつつ大笑いしました。
サリエル戦のBGMも戦闘方法も、とても彼らしくて素敵でした。声も、サイトで声優さんのお名前拝見してから想像してた通りでした。

堕天使、見かけによらずパワーファイターだったり、ごり押し接近体術型だったり、素早かったりして意外性抜群でした。

章と章の間に、ナレーターモードのルシフェルさん解説が入ります。前回の章のあらすじと、これからしようとしていることの説明ですね。これは、ロード時間の有効活用なので、ある程度準備ができたら、スキップ可能です。
しかし、ここ、なぜかルシフェルさん止め絵なんですよ。謎のかっこいいポーズ満載でグラビアアイドルのようです。
動画じゃないのかよ!と最初は思いましたが、回を重ねるごとに、その静止画がツボに入ってきました。

ゲーム中、ルシフェルは、ほとんどイーノックと口を利いてくれません。ずっと、神と楽しそうに電話しているのです。切際の一言は、その声のトーンもすごく柔らかくてで、エラく神と親しいな…、という印象でした。
で、私ことイーノックとしては、もっとルシフェルさんとお話したいし、無視されてさみしかったので、想いをこめてルシフェルさんにガーレをぶっ放しました。しかし、すり抜けました。そう、ルシフェルもアークエンジェル同様、アストラル体という、肉体を持たない幽霊みたいな存在なのです。

なお、イーノック、全然喋りません。深刻な素材不足wでも、個人的には、かなり没入できて良かったです。主人公が喋くりまくると、他人のドラマや細切れの映画素材を傍観者として見せられているだけ、という状態になってしまいますからね。多分、ルシフェルにとっては、はじめから傍観なのでしょうけど。
このイーノックが無口というのが初期からのコンセプトならいいですけど、万が一PVが当たって「大丈夫だ、問題ない」がネット流行語になったから、セリフもこれだけに絞った、とかだったら、三木眞一郎ボイスがあまり聞けなかったという点ではもったいないですけどね。

エルシャダイの武器には、「浄化」という作業があります。敵から奪った直後の他、武器を使い続けて穢れてきた時にしなくてはいけません。穢れると武器の性能が落ちるのです。
この「浄化」中は、無防備かつその場から一歩も動けないので、敵に攻撃を喰らってしまうことがあります。ですから、タイミングが重要です。
開発者さんは、他のアクションゲームでいう「弾込め」のようなものとおしゃってます。
確かに、リロードのタイミングを誤ると、敵と対面中に弾切れになって、再装填の間やられる一方になってしまいますもんね。そこは、「浄化」と一緒です。
これによって、ゲームにリズムの起伏と戦略性、臨場感が付加されるわけです。気が抜けないので、集中力も切らせませんしね。
「浄化」の役割は、モン●ンでいう所の「砥石」、ノー・●ア・ヒー●ーズで言う所の「充電」に近い物なのかもしれません。

ボス戦では、空中に「武器ウィプス」と呼ばれる球体が浮かぶことがあります。ウィプスを壊すと中には「知恵の実」が入っており、その形状と色によって得られる武器が変わります。
例えば、「今ベイル(防御特化武器)を使っているけど、穢れてきた。ただ、浄化している間にボスに攻撃されてしまう。」という場合、手持ちのベイルを浄化するより、知恵の実を取った方が良いです。
なぜなら、通常の浄化では時間がノンストップで経過しますが、知恵の実から武器を獲得する場合は、敵も時間も止まってくれるからです。
雑魚的との戦闘中も、敵の武器が手持ちのものと同じなら、浄化するより敵から奪った方が安全かと思います。知恵の実と同じ原理で、「武器奪い→浄化」のモーション中は、時間が止まるので、隙を狙われる心配がありません。

【以下、ゲーム本編と、設定資料集のネタバレあり】
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テーマ:日記・雑記 - ジャンル:ゲーム

  1. 2011/05/06(金) 14:05:36|
  2. ゲーム

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