野良箱

同人漫画サークル

青山祐企写真集「SCHOOLGIRL COMPLEX(スクールガールコンプレックス)」

スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEXスクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX
(2010/07/08)
青山 裕企

商品詳細を見る

制服や学校指定水着や体操服を着た女の子ばかりを集めたコンセプト写真集です。
顔がはっきり見える写真はありません。
際どい角度の写真が多いのですが、まさにチラリズムという感じで、下着は写ってません。(ただし、透けブラあり)
上半身より下半身、脚の写真が多めの印象です。

靴下だけでも、紺ハイソックス、白ハイソックス、黒タイツ(デニール低めなので黒ストッキングかも?)、オーバーニーソックス、ルーズソックスとバラエティに富んでいます。
ルーズは、現在全盛ではないと思うのですが、著者や読者にとっては、リアルタイムのブームだったのかもしれません。

スカートの下の短パンチラ見せは、どの年代の人に一番グっとくるものなのでしょうか。

制服は、セーラー服、シャツ、ネクタイ、リボン、紐タイ、ベスト、カーディガンとこれまた色々です。色合いや生地の厚さから言って、オール夏服でしょうか。

1ページにつき、一枚の写真があり、その下には英語のタイトルがついています。
そんな中繰り返し出てくる「Pack-Age」「Schoolgirl Scanner」。
「Pack-Age」は、女の子が半透明のビニール袋に入っている写真です。
「Schoolgirl Scanner」は、女の子が不透明な磨りガラスの向こうにいる写真で、体の一部をガラスに押し付けている場合もあります。そこだけ比較的くっきりと見えます。

てっきり、著者は女の子を袋詰めにするフェチか何かと思っていましたが、あとがきを読んで納得しました。
袋や磨りガラスは、思春期の「ぼくと女の子の間に存在するオブラートのような皮膜」を表しているようなのです。

著者の中には、制服の「洗練された記号性」に注目する、結婚もしてすっかり大人な「僕」と、DTで未知の少女に触れたくても触れられずに悶々としていた「ぼく」が同居していて、それが、この写真集になっているとのことです。

「Package」(パッケージ、包装)ではなく「Pack-Age」なのは、少女をその年齢でパックする(包む)というイメージなんですかね。
写真に撮れば、少女はいつまでもその年齢で止まりますし保存可能です。

がっつり媚び媚びセクシー方面ではなく、良い感じの本でした。
グラビアアイドルの写真よりもはるかに露出が少ないはずなのに逆に変態度が高くも感じます。

接写しすぎて、一瞬これは少女のどの部位なのか分からないと戸惑った写真もあります。ものすごく卑猥なものに見えて、これ、いいの?発行して大丈夫?と思った後で、「ああ、なんだ肘か。」みたいな。

わざとかどうか分かりませんが、ほくろの写りこんだ作品が多いです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2010/12/31(金) 14:36:27|
  2. 雑記

三浦靖冬「えんじがかり」

えんじがかり (チャンピオンREDコミックス)えんじがかり (チャンピオンREDコミックス)
(2010/12/20)
三浦 靖冬

商品詳細を見る

【あらすじ】
「ねこみみろぼっと」の「えんじ」は、元々遠い国のロボットだけの学校に通っていたが、人間の学校に転校してきた。
兄と二人暮しの少年小玉藍(アイコダマ)は、「えんじ」と生活を共にし、人間界の常識やコミュニケーションを学ばせる「えんじがかり」に選ばれた。

【感想】
4年分の連載が単行本になりました。
物語は、まだ続いています。
連載でちょくちょく読んでましたが、まとめて読むのも良いものです。

作者初の一般向けオリジナル商業漫画です。
同人でも商業でも成年向けがメインの方なのですが、こういう全年齢漫画の方が、かえって萌え度は高いように感じます。

とはいえ、少女のtikubiや、執拗に書き込まれたパンツの皺や、牛乳まみれな様、スク水姿などから、色々とガチロリの香りがしますので、たとえ二次元でも幼女でセクシャルなものを連想させる絵はどうだろう、見たくないという方にはお勧めできません。

発育不全気味なえんじと、同級生たちのやりとりや、えんじの見せる戸惑い、成長、嫉妬、憧れなどがかわいらしいです。
一方で、えんじがとても大人っぽく感じられる描写もあります。

ほのぼの、心温まる、時々笑えて少し切ない、そんなストーリーもキャラクターも魅力的ですが、一番の見所は、ノスタルジックな背景描写ではないでしょうか。

スクリーントーンは少なめで、ベタや斜線、カケアミで細かく描き込まれています。もう、絵を見ているだけでも満足という出来映えです。
著者が子供時代に過ごした団地の街、という原風景がそのまま描かれているそうです。

えんじの同級生女子がかわいいです。
「いくま」(伊玖間)ちゃんは、身長が172センチある女の子です。女子からは、モデルみたいと羨ましがられていますが、男子には電柱と言われています。

トーン髪ショートカットピン留め少女の「ちなこ」ちゃんは、確実に「ウザカワ」の系譜上にいますので、ウザカワ好きの人は必見です。

ロリに定評のある作者さんだと思いますが、熟女の豊満さ、ふくよかさの表現も素晴らしいです。
これは、エロスというよりは、「お母さん」という部分を表しているのだと思います。

えんじがネコ(ミミ)型ロボットであり、尻尾を引っ張ると電源切れる所、居候宅のアイコダマが眼鏡少年である所などは、ドラえもんオマージュのように感じます。
えんじがドラえもんだとすると、アイコダマはのび太にあたるわけですが、アイコダマは、のび太とは違い、大変デキる少年です。
サッカーが好きだったり女の子を意識してしまう所などはとても男の子らしいのですが、毎日家事全般をこなす所やその物分りのよさ、優しさは、クラスの女子も「彼氏というよりお母さん 恋愛対象じゃない」と言ってしまうほどのものです。
そんなアイコダマは母を亡くしています。
えんじも「ほんとうのおかあさん」というものがよく分からないようです。

まだまだ謎の多い物語ですが、母なき子ども達のお話としても読めるのかもしれません。

えんじはロボットなので、作った博士みたいな人が「お母さん」に当たるのでしょうか。
「ロボットにも関わらず近視に作られているあたりにこだわりを感じるけどそれが逆にこわいよ(汗)」というような内容のセリフがギャグテイストに出てきますが、「お母さん」は、どういうつもりでこんな少女ロボを作ったのでしょうか。
例え、「お母さん」の萌えと欲望を満たすためだけに、えんじを「ネコミミ、しっぽ、眼鏡型」に作ったのだとしても、えんじはえんじで毎日ちゃんと生きているので、作られた目的や理由は、えんじ本人にはそれほど関係ないのかもしれません。

ひょっとして、著者の三浦靖冬=えんじのお母さんなのですか。

掲載誌の「チャンピオンREDいちご」は、成人指定でない割りに過激な性描写があるという事で、コミック規制問題が持ち上がるたびに、槍玉に挙げられます。
規制派ではなく反対派が「いちごをなんとかしろ」「ああいう自主規制の出来てない雑誌があるせいで表現規制論者に餌を与えている」と言うのです。

私としては、いちごが18禁雑誌になっても構わないのですが、気がかりなのは、えんじがかりも18禁な展開になってしまうのではないかということです。
この作者さんの成年向け単行本も持ってまして、そちらも素敵なのですが、できればえんじがかりはこのままの路線で行ってもらえるとありがたいです。ほのぼの萌えという観点で。

【ファンアート】
えんじがかり 二次創作イラスト

えんじがかり 5月に描いた絵

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/12/31(金) 13:41:32|
  2. 読書感想文(漫画)