野良箱

同人漫画サークル

COMITIA89(コミティア89)新刊サンプル

スペースNo.委085
サークル名「野良箱」

※2009/07/27 サンプル追加
↓扉絵
報われない03サンプル


2009/08/23のティアで発行予定の新刊タイトルは、「報われない子供」です。
本文1ページ目が大体出来たので、UPします。
8月コミティア 8月ティア

この後、ひたすら小学生女児の出てくる漫画になります。
1991年~1998年くらいの話なので、プチレトロな感じになると思います。

以下、追記。 2009/07/27
作画終了しました。

見所は、表情豊かな女の子の目が段々死んでいく所です。
報われないサンプル06
報われないサンプル13
報われないサンプル19
報われないサンプル23
報われない31サンプル
  1. 2009/07/27(月) 22:17:14|
  2. WEB漫画

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 感想

【途中まで、ネタバレなし感想】
エヴァの新作映画見てきました。
上映後、館内がどよめいていました。皆、いっせいにお連れの方々と話だしました。
映画館出てすぐはネタバレできませんから(これから見る人がいるから)、まずはその場で堰を切ったように思いの丈をって感じでしょうか。

私は、テレビ版と旧映画版を全部見たはずなんですが、10年経っていることもあり記憶が薄れています。
ですので、テレビ版との細かい比較はできません。

序は、TVの総集編+新要素という印象だったのですが、破は、え、こんなんあったっけ?見覚えないんだけどというシーンがほとんどでした。

私よりは、旧作エヴァに詳しい弟によれば、いくつかのシーンやセリフは、旧作でもあったものだけど、展開の順序が違ったり、似たシチュエーションでも配役が異なったりしているそうです。

アニメ制作の勉強など一つもしたことのない素人ですが、脚本、コンテ、動画、ともにあり得ないクオリティだったと思います。圧倒されました。
感動とも興奮ともつかない、昂揚した気持ちになりました。
どんな頭してたら、こんな話が考えられて、こんな絵が描けるんだ!という感じです。

エヴァンゲリオン各機の躍動感が半端ないです。

テーマ性を持ちつつ、終始楽しませハラハラさせてくれるエンターテイメント性に溢れた作品でした。
旧作や序を見ていなくても楽しめると思います。
死海文書とかゼーレの目的とか私もよく分ってませんが、そーいうの抜きにしても面白いです。

っていうか、アスカってこんなかわいかったっけ!?

エンドロール後もお見逃しなく!続きがあるよ!

【以下、ネタバレあり感想】
※破 未見の方は、絶対に見ないで下さい。面白さ半減どころの騒ぎじゃありません。
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  1. 2009/07/12(日) 01:19:11|
  2. 未分類

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
(2008/12/25)
森見 登美彦

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【あらすじ】
自分の後輩である「黒髪の乙女」に恋する「先輩」は、夜の町で、古本市で、学園祭で、彼女の後姿を追い続ける。
怪しげな団体が多数登場し、二人の恋愛(?)を彩るのだった。
「先輩」の想いは、「黒髪の乙女」に通じるのか。
彼の「ロマンチックエンジン」は、止まらない。

【途中までネタバレなし感想】
この作品は、週間少年マガジン連載中の漫画「さよなら絶望先生」(久米田康治・作)にて、あまりよろしくない意味でネタにされていました。
うろ覚えですが、「京大出身の作者が書いた、いかにも頭いいでしょ?という難しい言い回しを多用し、それを読んだなら、面白いと言わなければならないという空気を出している小説」というような文脈で登場してました。
それに対し、絶望先生ファンで、かつ、森見ファンの人が「その、簡単なことをややこしく書くのが、モリミー小説の面白いとこなんだけどね」と書き込んでいるのを、どこかで見ました。

で、実際読んでみると、これが大変面白い、いや、オモチロイ文体でした。
どうでもいいことを、妙ちくりんかつ、イメージしやすい言い回しで書いており、全編ギャグのように感じられました。
高尚っぽい語り口なのに、その内容は情けなかったりしょーもなかったりすることが多く、それが可笑しみに繋がっているのです。

作者の森見先生は、自身のブログで「さよなら絶望先生」に自著が登場したことを報告し、喜んでいるようでした。
登美彦氏の長女っぽい本、マンガに出る。(森見氏ブログ記事)

さて、お話の中身ですが、単なる大学生男女のラブストーリーに終わらず、個性的過ぎる登場人物達の変人祭となっていました。
主人公二人からしてちょっと変わってますし。

以下、登場団体の紹介です。

詭弁論部…詭弁を行う部活。伝統の詭弁踊りは、両手を頭上で合わせ体をくねらせるというもの。学園祭では「ごはん原理主義者VSパン食連合」という討論会を主催した。

閨房調査団…色事にまつわる品を集める人々。春画なども守備範囲。大学には青年部が存在する。

京福電鉄研究会…京福電鉄の古い時刻表を手に入れようとしたり、かつて京都と福井を結んでいたという幻の車両を研究し、その模型を制作したりする。

自主制作映画サークル「みそぎ」…ゲリラ的に演劇を行う「偏屈王」の公演を撮影している。

他にもありますが、大体こんな感じです。

どこまでが現実でどこからが夢や妄想なのか分りませんが、天狗や達磨、竜巻で空に巻き上げられる錦鯉、古本市の神様、風邪の神様など、和風ファンタジーな存在が複数出てきます。
物語もそれに伴い、摩訶不思議なものとなっています。

三階建電車、偽電気ブラン(酒)、韋駄天コタツ、パンツ総番長、象の尻、女装姿の美しい事務局長などなど謎な物体、人も多数登場します。

「黒髪の乙女」の脳内CVは、野中藍さんでした。
彼女は、大学一回生にして酒豪なのですが、何歳なのでしょうか。未成年でも別に構いやしませんけど。

本文は、「先輩」パートと「黒髪の乙女」パートという二つの視点に分かれ、それぞれの一人称で書かれています。
完璧にではないのですが、おおむね交互です。
「先輩」パートは、「だ、である」形なのに対して、「黒髪の乙女」パートは、「です、ます」調です。
そのパートの絡み合いとタイミングが絶妙でした。

【以下、ネタバレあり感想】
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テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2009/07/09(木) 01:18:41|
  2. 読書感想文(小説)

ジャン・コクトー「恐るべき子供たち」東郷青児 訳

恐るべき子供たち (岩波文庫)恐るべき子供たち (岩波文庫)
(1957/01)
コクトー

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【あらすじ】
少年ポールは、好きな少年ダンジュロに雪球をぶつけられ倒れた。
ポールは、それを期に病気になった。
少年ジェラールは、ポールの弱々しげな様子に惹きつけられた。
ポールには、エリザベートという姉と病気の母親がいる。
ポールとエリザベートの姉弟は、様々な遊戯をする。
それには、犯罪的行為も含まれていた。

【途中まで、ネタバレなし感想】
私が買ったのは、上に張ったAmazonリンクのものとは異なります。
表紙が松山ケンイチバージョンで、角川文庫のものです。

裏表紙のあらすじには、結末が書かれています。

善悪の未分化な世界で、侵すべからず「巫女」「聖女」のような姉と、放心して夢遊に「出かけ」やすい弟の作り出す「舞台」、「部屋」における「芝居」、それを取巻く少年少女、そして大人達の関係が独特の雰囲気を漂わせていました。

作者には、何か信念があって、このような象徴的な筋の物語にしたのではないかと感じました。

解説によると、作者が阿片中毒による何度目かの入院の際、3週間足らずで書き上げた作品だそうです。
作者の、麻薬的な浮遊感や生死を超越したような体験、夢想を作品に込めたのでしょうか。
阿片などをやらずにこういう話を素面で書けると、よりパンクだと思います。

【以下、ネタバレあり感想】
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/07/09(木) 00:03:28|
  2. 読書感想文(小説)

文・村上春樹 画・大橋歩 「村上ラヂオ」

村上ラヂオ (新潮文庫)村上ラヂオ (新潮文庫)
(2003/06)
村上 春樹大橋 歩

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【概要】
1999年頃から、雑誌「anan」にて連載されたエッセイ。
挿絵は、大橋歩の手による。

【感想】
軽くてユーモラスな文章でした。
短時間で読めます。どこから読んでもOKです。

ニール・ヤングの音楽は、きんぴらを作るのにピッタリだとか、NHKの早朝ラジオを聞いていたら円周率を暗証するおじさんが出ていたことから宇宙の文明に思いを馳せたとか、昔ウーマンリヴで焼かれたブラジャーのことを考えていたとか、柿ピー配分システムを確立したとか、比較的生きる上でどうでも良いけど、なんだか良いなぁということが沢山書いてありました。

偽の書評が面白かったです。
存在しない作家の存在しない本の評論をでっちあげたのです。
読んでみたくなります。そんな本ないのに。
また、嘘の薀蓄(ウソチク)も書かれていました。一瞬信じそうになりました。

なんとなく、クラシックとジャズと古いフォークしか聴かないのかと思ってましたが、レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)やシェリル・クロウなども聴くんですね。

最新の映画もよく見ているようです。
音楽映画を見ながらほとんど寝てたけど(その日疲れていたから)、体でその映画を正当に評価したんだ、と言い切ったりしています。映画が体の底までしみこんだそうなので、嘘ではないようです。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2009/07/08(水) 21:59:57|
  2. 読書感想文(小説)

海野弘「ホモセクシャルの世界史」

ホモセクシャルの世界史 (文春文庫)ホモセクシャルの世界史 (文春文庫)
(2008/08/05)
海野 弘

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【概要】
古代ギリシアから現代まで、ホモセクシャル(主に男性の同性愛者)についての歴史を解説した本。

【感想】
ギリシアの愛、というものは、年長者の男性が年少の美少年を愛するという形式をいいます。
単に少年を愛好するのではなく、学問を教えたり、人間として成長させたりする友愛精神に溢れていたそうです。
古代期のギリシアでは、少年愛は期間限定とされていました。12歳から髭が生えるまでです。
しかし、実際には高齢ゲイカップルもいた模様です。

プラトンは、「ギリシア悲劇に登場するアキレウスとパトロクロスを愛する者と愛される者として描いたのは間違いだ」と述べました。これは、「二人を同性愛の関係として書いたのは間違い」と解釈されがちなのですが、この本によると、プラトンは、二人の関係が逆だと言っているのではないかというのです。
アキレウスの方が年下なので。
つまり、
プラトン「アキレウス×パトロクロスじゃなくて、パトロクロス×アキレウスだっての!受け攻め間違ってるよ!逆カプ!(逆カップリング)」
という感じです。

ギリシアの他、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、アメリカにおける同性愛事情も書かれていました。
ゲイの王様が結構いてびっくりです。

ケンブリッジなどの名門大学におけるゲイの秘密結社の話も載ってました。

軍隊、ボーイスカウト、ワンダーフォーゲル、監獄などをホモソーシャルと呼んでいました。
これは、ゲイの社会というわけではなく、男ばかりの社会という意味のようです。
そのような場所では、同性愛が起こりやすいとのこと。

ゲイフォービア(フォビア=嫌悪、恐怖)から、女性的なもの、女性的でなよなよした男性を排除しようとする→より男らしい、体育会系でマッスルな、男だけの集団が成立する→その中で同性愛が多発する 
という流れが、歴史上何度も発生しているそうです。
ゲイを逃れようとした結果、ゲイが増加してしまうというサイクル。

音楽家や小説家、芸術家のゲイって滅茶苦茶多いんですね。有名な数学者も。
ただし彼等の作品が同性愛を扱っているとは限りません。男女間の愛を描いているものの方が多いみたいです。

同性愛者で知られ(女もいけるらしい)そのせいで逮捕された作家オスカー・ワイルド先生が大活躍でした。
彼の裁判は、多くのゲイに影響を与えました。ワイルドの逮捕は、見せしめ要素が強いものでした。
(該当ページは見失いましたが)自分の性的志向に悩んでいたとある有名人をオスカー・ワイルドが導く形で、ゲイという自覚を促したこともあるそうです。

ホモセクシャルという概念は、19世紀末に生まれたようです。
その頃、同性愛は罪とされましたが、やがて性科学が進むにつれ、病気という扱いになりました。
罪を犯すも犯さぬも自分の意思によるのに対し、病気となると自分ではどうすることもできず、先天的なものと見なされやすいので、より、差別と偏見が生まれたりしたらしいです。

日本の戦国時代のお稚児さんは、同性愛扱いではないようです。
お稚児さんを寵愛していても、その武将はゲイとは言わないのです。(この本では)

近代までは、ホモだ変態だオカマだと扱われるのは、女装者や性的に女役である男性だけを指していたそうです。
売り専ボーイなどが、水兵さんをお相手にしたとして、その水兵がゲイ扱いされることはありませんでした。
しかし、現代では、タチ・ネコ両方がゲイと見なされます。

ハリウッドのスターがゲイである場合、事務所やマスコミは、女優とのデート報道をしたり、偽装結婚をさせたりしたそうです。同性愛は歪めて公表されるか、隠されるかしかないのです。

同性愛への考え方は、この先もどんどん変わっていくと思います。

テーマ:最近読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2009/07/08(水) 21:39:24|
  2. 読書感想文(小説)

カミュ「異邦人」

異邦人 (新潮文庫)異邦人 (新潮文庫)
(1954/09)
カミュ

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【あらすじ】
ムルソーは、母親が死んだという電報を受け養老院に向かった。
門衛に勧められるまま、大好きなミルク・コーヒーを飲んだ。
埋葬の時には涙を流さなかった。
その翌日、海水浴に行き、恋人の女と関係を持ち、喜劇映画を見た。
ムルソーは、ある事件を起し、裁判を受けることになった。

【ネタバレなし感想】
「私」=ムルソーを女性だと思って読み始めました。
「主人」というのを、夫・旦那だと捉えてしまったのです。
実際には、仕事上の上司とか雇い主とかいう意味の模様です。

ムルソーが恋人のマリイとイチャついているシーンを読んでも、「夫がいるけど、女性も好きなバイセクシャル」なのだと勘違いしてました。

裁判は、ムルソーの引き起こした事件よりも、彼自身の在り方に焦点が当てられていました。

ムルソーも自覚していますが、彼は、気持ちや心より、肉体的な感覚や衝動で動くことの多い人物です。
「マリイを愛していて結婚したい」ではなく「彼女に欲望を感じる」、「母親が死んで悲しい」ではなく「葬式で疲れた、やっと寝れる」なのです。
著者解説を参照すると、ムルソーは、非人間的なのではなくて、自分に正直で、周囲の人に対して演技をしていないだけなのだと取れます。
果たしてそれが罪になるのか。って所が大事な話なのでしょう。

犯罪の理由を聞かれて「太陽のせいだ」と答えた。このやりとりはどこかで聞いたことがありますが、この物語が元ネタなんですかね。

サラマノ老人は、スパニエル犬に対してツンデレ過ぎると思います。
もう少し優しくしてあげても良いのでは。

最初の方は、「われわれは、●●した。■■が、●●とは見えなかった。私は、●●だと感じた。」という感じで文体が固く淡々としていて、これは、日本語版がやや直訳っぽいせいなのかと考えていましたが、後半、流れるような文章になっていたので、原文の雰囲気を活かして訳すとこうなるのかなと思い直しました。

裏表紙のあらすじは、結末までネタバレしてますので、初見の方は要注意です。

テーマ:感想 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2009/07/04(土) 00:39:50|
  2. 読書感想文(小説)

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