野良箱

同人漫画サークル

2008冬コミに委託します

※この記事は、時々TOPに浮上します。
※特設ページへのリンク追加

コミックマーケット75
2008年12月29日(月)
東京ビッグサイト
東5 ネ-06b 「あずかり」


2008年12月30日(火)
西2 つ-14a 「あにだん」


上記2つのサークルで、うちの同人誌「スパルタな姪と二人の叔父」(ティア86新刊)を委託していただきます。

その他、サークルによる頒布物は、こちらの特設ページでご確認下さい。

サークル「あずかり」のジャンルは、あずまきよひこ系です。二次創作です。
なので、うちのオリジナル漫画を買って下さるお客さんは皆無だと思いますが、よろしくお願いいたします。
二次目当ての時って、創作買う気起きにくいですよね。
「表紙、パッと見、とーちゃんとやんだじゃん?」ということで、よつばと!本と間違って買っていく方とかいないでしょうか。家帰って、ちょーしょんぼりよー。
間違わないかー。やんだ眼鏡かけてないし、とーちゃんヒゲじゃないし。(1巻で無精ひげの時あったけど。)

「スパルタな~」を既に持っているという方もぜひ足を運んでみてください。
可愛いダンボーストラップが待っていますよ。

スパルタ

テーマ:同人活動日記 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/12/28(日) 18:00:32|
  2. 同人誌・オフライン

本日の猫達

ミミちゃん
みみ

ミミちゃんは、少し前に体の調子が悪くなったので動物病院に連れて行きました。
数日間通院しました。
治療のかいがあり、現在は、とても元気です。

ミミちゃんは、私がダウンジャケットを着ると怖がって逃げます。
ミミちゃんの中では、舵木がダウンジャケットを着る→舵木が外に出るつもりだ→病院に連れて行かれる!なのです。

クロミちゃん
くろみちゃん


シマちゃん
しま

クロミちゃんとシマちゃんは、預かり猫です。
2匹とも、我が家に来た時と比べて太りました。
クロミちゃんとシマちゃんとは、よく一緒の布団で寝ます。
かわいくて、飼い主に返したくありません。
返すよう言われたら、お返ししますけど。

テーマ:愛猫との日々 - ジャンル:ペット

  1. 2008/12/28(日) 17:59:41|

五木寛之「人間の覚悟」

人間の覚悟 (新潮新書)人間の覚悟 (新潮新書)
(2008/11)
五木 寛之

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【概要】
五木寛之のエッセイ。

【感想】
五木氏は、3度鬱状態になったそうです。
70歳過ぎての鬱は、かなりつらそうです。

五木氏は、休筆中に大学の聴講生となり、仏教学を学んだそうです。
本当に仏教徒なのかどうかは、読んでいて分りませんでした。
本エッセイ中にも、仏教の概念が多数出てきました。
筆者は、スピリチュアル系はお好みではないようです。
そういった対談は断っているとのこと。

下山すること、諦めること、人生が憂鬱であること、悪人であること。
一見後ろ向きなワードが並びますが、読んでみると印象が変わると思います。

秋葉原無差別殺傷事件やサブプライムローン問題の話題等が出てくるので、ずいぶん最近出た本なのかなと奥付みたら今年の11月20日発行でした。
本当に最近です。
i podや携帯、ブログという単語も登場します。

蟹工船ブームの話も。
貧困層が読むと言うより、下流社会へ落ちる不安を抱えている層が読んでいるのではないかと書いてあります。
冒頭の「おい、地獄さ行ぐんだで!」っていうのは、なんだか名文っぽく感じられます。

以前書いた「蟹工船」簡易感想は、こちら

「性的プロレタリアート」というのは、要するに非モテですね。
寺山修司氏が恋人を作りたくても結婚したくても出来ない人のことをそう呼んだそうです。

五木氏が翻訳した「かもめのジョナサン」ですが、五木氏は、いまだにジョナサンへの違和感を拭えないそうです。
ジョナサンの訳者あとがきでも書かれていましたが、食べることとその為に働くことを軽く見てはいけないという考えは変わっていないようです。
ジョナサンは、自己啓発セミナーのテキストとして用いられているそうです。
宗教っぽい話だと思ってましたが、そっち方面でしたか、ジョナサン。

以前書いた「かもめのジョナサン」感想は、こちら

世界各国に、憂鬱を表す語があり、それらが人間のどこかに潜んでいて、人生の中でそれに出会うことになると言われているそうです。
憂鬱になった時の対処法は、国によって異なります。

アメリカは、私が思っていたよりキリスト教国であるようです。
日本の、シンクレティズム(神仏混こう)とアミニズム(精霊信仰)は、面白いですね。

金沢のお寺で聞いたという話が紹介されていました。
馬鹿で無能で顔が良いだけの自分に嫌気がさして死にたがっている女性がいて、お坊さんがアドバイスをしたというものです。
その内容は、あなたが綺麗に着飾って道行く人ににっこり微笑みかければ、相手は、美人を見たと心が晴れやかになる、美しくしていなさい、というものです。
その美人さんは、安心して帰っていったそうです。
笑顔で笑いかけることは、仏教で「和顔施」と言い、金の掛からないお布施の一つだとされているそうです。

このエピソードを含め、生きているそれだけでいいんだ、というメッセージが込められた本だったと思います。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/28(日) 16:03:16|
  2. 読書感想文(小説)

柳原 慧「レイトン教授とさまよえる城」LEVEL-5 Inc.

レイトン教授とさまよえる城 (GAGAGA)レイトン教授とさまよえる城 (GAGAGA)
(2008/12/19)
柳原 慧

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【あらすじ】
ルーク少年は、空に浮かぶ城を見た。
シュレーダー博士からレイトン宛てに手紙が届き、そこにもやはり空飛ぶ城のことが書いてあった。
レイトン教授と助手のルーク少年、そしてレイトンの旧友ジェレミー・キャンベルと女性新聞記者ロレイン・ミルズは、行動を共にすることになる。

【途中まで、ネタバレなし感想】
DSゲーム「レイトン教授」シリーズの小説化作品です。
ゲームとは異なる、新しいストーリーです。

書店によっては、児童書のコーナーに置いてあるそうですが、子供向けにしては難しいです。
途中にナゾが入っていますが、自分で解けたのは1問だけです。
答えを見てもまだ理解できていないものがあります。

ゲームシリーズよりファンタジー要素が強いように思います。

ゲストキャラ、ジェレミーとロレインのキャラクター付けが魅力的でした。

レイトン先生が、初登場時に発光していたのが笑えました。

物語は、ルーク少年の一人称で語られます。
探偵の助手視点で書かれる小説というのは、探偵ものの王道だと思います。

表紙カバーの装丁が凝ってました。
文字や絵が浮かび上がり、金の箔押しがしてあります。豪華です。

挿絵は、ナゾページのみです。
レイトンとルーク以外の登場人物については、イラストがありません。

レイトン先生が考古学者であるという設定が、ゲームより前面に出ていました。

スコットランドヤードのチェルミー警部とバートンは出てきますが、アロマは登場しません。
物語中の時間は、悪魔の箱事件以降というのが確定なのですが、アロマはいずこ。

【以下、ネタバレあり感想】 【“柳原 慧「レイトン教授とさまよえる城」LEVEL-5 Inc.”の続きを読む】

テーマ:文学・小説 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/27(土) 11:57:19|
  2. 読書感想文(小説)

レイ・ブラッドベリ「さよなら僕の夏」

さよなら僕の夏さよなら僕の夏
(2007/10)
レイ・ブラッドベリ

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【あらすじ】
ダグラス少年が過ごす夏の日々。
少年たちは軍隊を作り、老人や大時計と戦争する。

【ネタバレなし感想】
人生、生と死、老いること、世代交代について書かれていたと思います。
時計が時間を支配しているという考えや、老人には若かったことがなく異星人なのだ説など、少年ならではの発想がありました。
この話を書いた当時の作者は、85歳を越えていたようです。
老人が少年の目を通して老人を描くということが、この話のテーマにも通じると思います。

?と書かれたテントの中には、グロテスクな瓶の数々が。これは、何を意味しているのでしょうか。
ダグラスとクォーターメインのもとに現れた「僕」とは誰なんでしょう。
あらゆる生命の中に偏在している精神みたいなものでしょうか。

クォーターメインがダグラスの中からリサベルを見て好きになったシーンは、心の若返りや再生、若者との精神の交換によって何かを引き継ぐといった意味がありそうです。
ロリコンじいさんになったのかとも思いましたが、「ふたたびライザに会った」と言っているので、初恋の人かなんかと重なったのかもしれません。

「ダグラス」を「ダクラス」と書いているページがありました。多分誤植です。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/24(水) 23:24:59|
  2. 雑記

「街へいこうよ どうぶつの森」プレイ日記その2

【雪だるま】
雪だるま1

雪だるま2

雪だるま作りに2連続で成功しました。
2体目が完成した時、夜空にはオーロラが出ていました。
3体目は失敗に終わりました。頭が大きすぎたのです。

現在身につけているテンガロンハット・むらさきめがね・あかジャージは、DSの頃に愛用していたものです。
たぬきちのコンビニで、カタログ注文しました。
DSのカタログを一部引き継いでいるのです。
DS時は、服の前後と腕が同じデザインでしたが、wii版ではそれぞれ別のデザインになっています。
背中にはチャックがありません。

【雪だるま家具】
家具 雪だるまシリーズ

上手に作ってくれたお礼にと、雪だるまから家具が届きました。
雪だるまクロック(時計)と雪だるまベッドです。
障波ブロック(テトラポット)が室内にあるのは、異様ですね。意外と大きく、場所を取ります。

【どうぶつの訪問】
来客

まりもが遊びに来ました。

テーマ:街へいこうよ どうぶつの森 - ジャンル:ゲーム

  1. 2008/12/21(日) 03:53:04|
  2. ゲーム

次回コミティア(COMITIA87)用の表紙

両面表紙

2月ティア新刊1冊目の表紙・裏表紙は、こんな感じです。

表紙だけだと、こんな感じ。
表紙片面


どこにどうタイトルを入れるか考えていません。
表紙デザイン・ロゴは、「NHKD the Manufacture」のXenkichiさんにお願いします。

画像を印刷し、塗り残しやはみ出し等を修正してから、Xenさんに送ります。
ロゴ入りバージョンは、ティアが近くなってからUPします。

テーマ:自作イラスト - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/12/19(金) 01:54:27|
  2. カラーイラスト

寺山修司「両手いっぱいの言葉」

両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫)両手いっぱいの言葉―413のアフォリズム (新潮文庫)
(1997/09)
寺山 修司

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寺山作品の中から、テーマごとに名言を抜き出した本です。

違う事柄に関して、似た言い回しを用いていたりしました。
【劇場は「在る」のではなく「成る」ものなのだ。】
この文の他にも、【●●は「在る」のではなく「成る」ものなのだ。】というのがあったと思います。

ギャンブル・賭博について、これだけ様々な著書で触れている作家は、珍しいのではないでしょうか。

悪口を言うことや、親不孝することを推奨しています。

結婚=日常、花嫁・新婚旅行=虚構、という考え方が面白いです。

アフォリズムの本は、読みやすいし、ひねくれているものが多く、面白いです。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/16(火) 21:16:10|
  2. 読書感想文(小説)

長野まゆみ「ユーモレスク」

ユーモレスク (ちくま文庫)ユーモレスク (ちくま文庫)
(2007/07)
長野 まゆみ

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【あらすじ】
お隣比和家の長女すみれが亡くなった。
主人公周子の弟真哉は、隣家から聴こえてくるピアノ曲ユーモレスクが好きだった。
真哉は6年前行方不明になった。
すみれがいないのに、隣家からユーモレスクが聞こえてくるのはなぜか。

【途中まで、ネタバレなし感想】
序盤、長野作品にしては、少年に焦点を当てない話なのかな、と思っていましたが、読み進めると、少年要素満載でした。

キャラクターの名前が、ふりがなないと読めないタイプでした。

主人公の周子が、男性や少年に魅力を感じる描写は、作者の趣味やフェティシズムが感じられました。
周子は、異性にほのかな好意を抱くものの、本作で描かれた恋愛模様の蚊帳の外でした。

【以下、ネタバレあり感想】
【“長野まゆみ「ユーモレスク」”の続きを読む】

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/13(土) 05:00:31|
  2. 読書感想文(小説)

宮台真司「増補サブカルチャー神話解体」

増補 サブカルチャー神話解体―少女・音楽・マンガ・性の変容と現在 (ちくま文庫)増補 サブカルチャー神話解体―少女・音楽・マンガ・性の変容と現在 (ちくま文庫)
(2007/02)
宮台 真司石原 英樹

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少女漫画、青少年向け漫画、丸文字(変体少女文字)、ポップス・ニューミュージック・ロック・フォーク・歌謡曲・ヘビメタ等の音楽、性産業における、主に若者の文化に目を向け、統計などから論じた本でした。

サザンやユーミンをサブカル扱いしているようです。
彼らは、メジャーミュージシャンですから、メインカルチャーなのかと思っていましたが、メインカルチャーな音楽とは、クラシックなどのことを言うらしいです。
細野晴臣さんが、ちょくちょく登場しました。
場を作る音楽、没入して聴く音楽、メロディー重視の音楽、歌詞重視の音楽…。確かにジャンルによってことなりますね。
ヘビメタは、BGMにしづらそうです。

挙げられている漫画やミュージシャンが若干古いのは、この本が書かれたのが1992年だからです。
(現役で活躍されてるミュージシャンも数多いです。)
今書き足したらどんな内容になるのか気になります。

AVやテレクラ、ブルセラショップの話もありました。

おたくややおいの文化について、少し描かれていました。
女子高生妊娠物の少女漫画は、70年代くらいからあったようです。

少女の特徴として、「かわいい文化」「これってあたし!」「乙女ちっく」という概念が繰り返し登場しました。
この前読んだ本にも出てきましたが、「少女」というのは、近代できたものだそうです。
生物学的には、10代前半が出産に適していると、何かのTVで見ました。
肉体的に成熟していて、かつ、若くてピチピチで可愛い女の子がいるのに、法律で、性的に手出ししてはいけないことになっているとは、世の男性には厳しい事ですね。
ロリコンじゃなくても、女子高生にはグッとくると思います。

少し前の時代の、主に恋愛を取り扱った漫画に対して、「閉じた日常性」「無害な共同性」という概念が出てきましたが、これは、現代の漫画にも通じますね。
萌え系、日常系は、その系譜だと思います。

サブカルっていうのは、もっとマニアックでアングラなものを指すと思ってたんですが、違うようです。
絵画や伝統舞踊やオペラなどのハイカルチャーに対するカウンターカルチャー、と言いますか、もう少し俗っぽい身近な文化をサブカルチャーと言っているようです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2008/12/07(日) 22:33:13|
  2. 読書感想文(小説)

「街へいこうよどうぶつの森」プレイ日記その1

wii版どうぶつの森を始めました。
DSの「おいでよどうぶつの森」から、プレイヤーキャラを引越しさせました。
名前も髪型も顔も同じままです。

wii版には、写真を撮るというスクリーンショット機能があります。
撮った写真は、SDカードに保存できます。
DSの時は、プレイ画面を撮影するのにずいぶん苦労したものですが、今作ではお手軽になっています。

【マイルーム】
私の部屋 最小

部屋は最小です。壁紙は、ローランに貰いました。
マイキャラの着ている服は、たぬき商店でアルバイトした時のものです。

【困り顔】
こまった

ししょーに伝授してもらったリアクション芸「困り顔」です。

【カーソル】
指先ポインター

TV画面にリモコンを向けると、指先ポインターが表示されます。
これにより、「もちもの」や「地図」を選択できます。
普段は、ポインターを画面の外に置いておいた方が、快適なようです。

釣りの際は、DS版と同じくAボタンでも釣れますが、リモコンを振ることによっても竿を操作できます。
私は、より釣り気分を味わえるリモコン振り方式を採用しています。
先ほど、マグロと思われる巨大魚影に挑み、失敗しました。
当たり判定厳しいです。一瞬で引き上げなくてはいけません。
針に魚が接触した時や、釣り上げる際、リモコンが振動します。

【売り切れ】
ソールドアウト

たぬきちの店で商品を買った場合、「うりきれ」と表示されます。
DSの時は、「SOLD OUT」と書いてあった気がします。

【バス】
バス

バス停で時刻表に向かってAボタンを押すと、街行きのバスがやってきます。

【街】
街

街には、様々な店があり、沢山のどうぶつが行きかっています。
DSの時にお気に入りだった「チーフ」を見かけてテンションが上がりました。

【ローン返済】
ローン

家のローンは、街と村役場にあるATMから返済できます。
1回目の返済が終わりました。

テーマ:街へいこうよ どうぶつの森 - ジャンル:ゲーム

  1. 2008/12/06(土) 16:18:44|
  2. ゲーム

【カラーイラスト】サンタガール

サンタコスの女の子 少女 幼女 金髪碧眼 三つ編 眼鏡っ娘 ピンク髪 青髪 姫カット絵 画像

世界中にプレゼントを配る準備中
  1. 2008/12/06(土) 03:23:22|
  2. カラーイラスト

ジョージ・オーウェル「1984年」

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)
(1972/02)
ジョージ・オーウェル新庄 哲夫

商品詳細を見る

【あらすじ】
1984年、世界は、オセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国から成り立っていた。
オセアニアは、<偉大なる兄弟>(ビッグブラザー)の支配する全体主義体制をとり、全ての人々を監視していた。
真理省に勤務するウィンストン・スミスは、思想警察に隠れて日記をつけはじめる。
ウィンストンの周囲に度々姿を見せる黒髪の女がいた。
彼女は、思想警察なのだろうか。

【ネタバレなし?感想】
徹底した管理社会を描く作品を「ディストピア」ものと呼ぶそうです。
ユートピアの反対語です。

政治思想の話題が多く、また字が小さいので、難しく感じました。

「二分間憎悪」や「憎悪週間」、「勝利マンション」に「勝利コーヒー」など、妙な造語が出てきます。
憎悪の対象は、エマニュエル・ゴールドスタインという男で、彼がテレスクリーン(双方向テレビジョン)に映ると、国民は憎しみを爆発させるのです。
<偉大なる兄弟>とゴールドスタインは、両方とも実在しているか定かではありません。
が、国民は、<偉大なる兄弟>を愛し、ゴールドスタインを憎むのです。

町中に貼られた「偉大な兄弟があなたを見守っている」ポスターって、「ドラえもんのび太の小宇宙戦争(リトルスターウォーズ)」のピリカ星・ギルモア将軍みたいだなぁと思っていたのですが、「小宇宙戦争」の連載開始って1984年のコロコロコミックだったのですね。(映画公開は、翌1985年)
藤子・F・不二雄先生はSFお好きそうだから、狙ってこの年に独裁政権ものを描かれたんじゃないか、と想像してしまいます。
ギルモア将軍の肖像ポスターは、目が動いて、市民を監視してるんですよね。そういう所も、1984年のテレスクリーンを思わせます。

新語法(ニュースピーク)というものが出てきます。
これは、現行の英語を単純化し、単語を削ったものです。
「良い」の反対の「悪い」という語を廃止し、「良くない」と表現すればいいではないか、というのが代表的な例です。
他にも「bought」や「thought」といった過去形を廃止し、「buyed」「thinked」と、全ての動詞に-edをつけることで、過去を表すというのもありました。
形容詞は動詞に-flをつける、副詞は-wideをつける、というのは、日本語に近いと思いました。
英語では、「速さ」と「速く」と「速い」は、全く別の単語なのです。

ニュースピークは、人民の思想をコントロール・拘束することで退化させ、党に絶対服従させることを目的として作られた人工言語ですが、それそのものは習得しやすく便利そうです。

党が「2+2=5」と言えば、「5」なのです。「4」ではないのです。
そういったことに反発を覚えた主人公のウィンストンですが、他の人々は疑問に思わなかったのでしょうか。
歴史は、次々書き換えられ、例え自分の記憶と異なっていても、党の示す見解が正しいのです。

オセアニアの敵は、ユーラシアだったはずですが、途中で、敵がイースタシアになりました。
そして、国民は、元々イースタシアと戦っていたのだと、あたり前のように信じます。
そもそも、本当に戦争しているのかどうかも怪しいです。
オセアニアの町に、ミサイルが飛んできたりはしているのですが、オセアニア政府の自作自演説も出てました。
誰と戦ってるのか良く分らないという点で、アニメ映画「大砲の街」を思い出しました。
wikipediaを見ると、戦争はリアルにやってるらしいです。
三国とも独裁国家で、それぞれ利点があるため、どこも敗戦しません。
永久戦争ならしいです。
平和の為に戦争し続けます。
戦争は、平和省が担当しています。

過去は、物質としてそこに存在しているのではないのだから、文書を書き換えれば、簡単に変わるという主義のようです。
ウィンストンは、歴史の改竄を仕事にしています。

管理社会の行き着く先は、全く楽しくなさそうです。
恐怖で国民を管理するのです。
管理の為の管理。支配の為の支配。

愛情省は、党に反発する人を拷問し、党を愛するようにした後射殺します。
なぜ、洗脳が完了すると殺してしまうんでしょうか。
全力で党に尽くしてくれるだろうに、もったいないです。
殺されたくないから、党へ反発をかかえていても表に出さない、という人もいそうです。

二重思考(ダブルシンク)という概念が出てきます。
これは、矛盾した信念を二つ同時に持つということです。
本当に、心から実践することは可能なのでしょうか。
オセアニア国民に求められる思考法です。

党のスローガンとして、以下の文章が何度も出てきます。

戦争は平和だ
自由は屈従だ
無知は力だ

党のイデオロギーは、イングソックと言い、イングランド社会主義を表しています。

読むのに異常に時間が掛かった本ですが、造語や設定が面白かったですし、この作品が発表後、世界の音楽や思想に影響を与えたとのことですから、元ネタを押さえたということになり、読んで良かったです。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/04(木) 23:07:59|
  2. 読書感想文(小説)

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