野良箱

同人漫画サークル

川崎草志「長い腕」

長い腕 (角川文庫)長い腕 (角川文庫)
(2004/05)
川崎 草志

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【あらすじ】
電車内での殺人、会社からの飛び降り無理心中、女子中学生による同級生射殺、空港でのパニック事件…
全国各地で人の死ぬ事件が起きた。
主人公の島汐路(しおじ)は、ゲーム製作会社で働く女性だ。もうすぐ退社予定である。
汐路は、飛び降りと同級生射殺にある共通点を見出し、事件の調査を始める。
第二十一回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

【途中までネタバレなし感想】
ゲーム制作現場やネット、メールという新しい世界と、村社会、因習、怪談などの古くておどろおどろしい世界が交じり合った作品でした。

祥一郎君、知らない人の車に乗っちゃだめだよ…と思いつつ、祥一郎君なしでは進まない話でした。
【以下、ネタバレあり感想】
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テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/04/28(月) 12:39:22|
  2. 読書感想文(小説)

「寺山修司 劇場美術館:1935~2008」展

先日、父に誘われ見てきた寺山修司展の図録が届いたので、感想などを書きます。

寺山さんがあしたのジョー、競馬、読売ジャイアンツ(特に長嶋茂雄)の熱心なファンとして、それらと深い関係を持っていたことは知りませんでした。
力石の葬式にも関わっていたようです。

写真やポスター、偽絵葉書は、現在の漫画やV系バンドに通じるものがありました。
偽絵葉書とは、写真とシルクスクリーン(?)を用いいい感じの絵葉書を作り、そこに、さも誰かに宛てた葉書であるかのように文字を書き入れ、どこかの国の切手を貼り、消印などスタンプを押した作品のようです。

演劇のポスターは、さまざまなイラストレーターや漫画家によって描かれていますが、何か共通した雰囲気を感じました。それが、寺山さんのカラーなのでしょう。
エログロ耽美ポップ系。

寺山さんの映画は見たことないですが、図録を見る限り、シュールそうです。

テーマ:美術館・博物館 展示めぐり。 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/04/28(月) 00:37:30|
  2. 雑記

米原万里「魔女の1ダース」

魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)魔女の1ダース―正義と常識に冷や水を浴びせる13章 (新潮文庫)
(1999/12)
米原 万里

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【概要】
元ロシア語同時通訳による、異文化エッセイ。
タイトルは、魔女にとっての1ダースは、12ではなく13であることから。
講談社エッセイ賞受賞作。

【感想】
主に、見慣れた風景に異分子が混じることで見えてくるものを描いています。
「●●(国名、地域名)の■■人(国籍)」(●●と■■は異なるもの)といった形で、常識が反転したり、相対化されたりするエピソードが紹介されていました。

もっと柔らかい感じのエッセイだと思って読み始めたのですが、戦争、紛争、国際問題などが扱われ、結構硬派でした。
作者さんは、通訳として世界中に行き、色々な国の人と交流を持った経験からか、割と公平な視点に立って物事を考えているように思いました。
が、全ての事柄について中立というわけではありませんでした。
ご自分の意見を持ってらっしゃるようです。

以下の文章から考えて、どうやら捕鯨賛成派(反・反捕鯨派)なようです。
「自国政府がベトナムに一平米に一つの割合で爆弾を投下するような絨毯爆撃を結構しようと、少しも動揺しなかった御婦人が、鯨を食べるのは可哀想とさめざめと涙を流すことがある。」
「それでも毎日朝昼晩と肉食し、狩猟をことのほか好むくせに『鯨を捕るのは可哀想』とヒステリックに反捕鯨キャンペーンを展開する国の人々に較べると、同じ自己経験則絶対化病でも、かなり軽度で可愛い気があると思うのは、身びいきだろうか。」

柔らかいと言いますか、くだけた部分は結構ありました。
下ネタやう●こネタが多かった印象があります。
ウ●コは、「陽気な物質」らしいです。

ロシアの小噺が書かれていましたが、それにも下ネタが…。
  1. 2008/04/27(日) 07:53:25|
  2. 読書感想文(小説)

塩山芳明「出版業界最底辺日記」

出版業界最底辺日記―エロ漫画編集者「嫌われ者の記」 (ちくま文庫)出版業界最底辺日記―エロ漫画編集者「嫌われ者の記」 (ちくま文庫)
(2006/07)
塩山 芳明

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【概要】
成人向け漫画下請け編集者の日記。
雑誌連載されたコラム。

【感想】
編集部に一度電話をかけてきただけの人を実名晒して罵倒したり、仕事関係の漫画家のペンネームを伏せることなしに批判したり、いじめてやる宣言したり、映画や書籍や店舗の悪口を言ったりという、毒舌だらけの本でした。

「嫌われ者の記」というだけあって、他人に好かれる気ないだろうという文章の数々。
リアル世界で腰を低くして対応したことも、このコラムの中で本音をバラしているので意味ないです。

辛辣なことばかり書いていますが、ここまでくると逆に人間への愛を感じなくもない…かもしれないです。
時々誉めてるし。

政治的思想の話がちょくちょく出てきました。あいかわらず用語の意味が分りません。

実録!って感じで面白かったですよ。お上品とは言えない内容でしたが。
  1. 2008/04/24(木) 21:14:43|
  2. 読書感想文(小説)

藤原伊織「テロリストのパラソル」

テロリストのパラソル (講談社文庫)テロリストのパラソル (講談社文庫)
(1998/07)
藤原 伊織

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【あらすじ】
アルコール中毒のバーテンダー島村が、いつもの習慣で公園で酒を飲んでいる時、近くで爆弾テロが起こった。
二十二年前の同種の事件との関連は。犯人は誰なのか。また、その動機はなんなのか。
ヤクザや宗教勧誘者、ホームレス、警察、週刊雑誌編集部、昔の知人の娘、テロ遺族、様々な人間が複雑に交錯する中、主人公島村は、爆弾テロの真相に迫っていく。

【途中までネタバレなし感想】
江戸川乱歩賞と直木賞をダブル受賞した作品です。
読み応えがあり面白かったです。

主人公が飄々としていて、周りの人間を緩く魅了している感じが良かったです。

全共闘、学生運動を扱った作品は幾つか読みましたが、未だに何を目的に何をしたことなのかよく分っていません。
「セクト」などの用語もネットでちらっと調べて見ましたが、色んな意味がありすぎて理解するのが難しいです。
今後使う機会のないだろう言葉なので、別に覚えなくても良いでしょうが。

【以下、ネタバレあり感想】 【“藤原伊織「テロリストのパラソル」”の続きを読む】

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/04/23(水) 12:25:18|
  2. 読書感想文(小説)

ゲーテ「ゲーテ格言集」編訳・高橋健二

ゲーテ格言集 (新潮文庫)ゲーテ格言集 (新潮文庫)
(1952/06)
高橋 健二、ゲーテ 他

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【概要】
ゲーテの小説と、初めから格言・警句として書かれたものの中から抜粋された格言集。
カテゴリー分けされ、似たような格言が側に集められている。

【感想】
「これ聞いたことある」という言葉が含まれていました。
巻末の解説にもありますが、時々矛盾したことを書いているようです。

「男は外で仕事、女は家の中で家事」的な価値観を持っているようです。書かれた時代を考えれば、それが普通と言いますか、それ以外の考え方がなかったのかもしれません。

喫煙者が読んだら、ムッとするようなことが書かれていました。
(私は、煙草吸ったことないです。)

この本に書かれた全てを「ゲーテがそう言っているんだから正しいんだろう」と真に受けすぎないようにします。

以下、印象に残った格言を少しご紹介します。

「苦しみが残していったものを味わえ!
 苦難も去ってしまえば、甘い。」
この感覚、分らんでもないです。

「だれ一人知る人もない人ごみの中をかき分けて行く時ほど、痛切に孤独を感ずることはない。」
ネットの動画でこの言葉を見たことがある気がします。
あと、何かの本に引用されていたと思います。

「虹だって十五分も続いたら、人はもう見向かない。」
希少価値というやつですか。
儚さも人を惹きつける要因だと思います。

「大丈夫実現しそうなことでも、なお一脈の疑いを抱かせる。それゆえ、望んでいたことが現実になると、いつも意外な感じがする。」
私は、失敗した時のショックを和らげるために、うまくいかなかった場合のイメージを強化してしまいがちです。
なので、すんなり上手くいくと、確かに意外な感じがします。

「生活はすべて次の二つから成り立っている。
 したいけど、できない。
 できるけど、しない。」
これも、ネット動画で紹介されていたと思います。
できない、しない。どちらも、なにもしないことです。
したいから、する。という選択肢がないところが、後ろ向きで面白いです。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/04/20(日) 07:41:18|
  2. 読書感想文(小説)

リリアン・J・ブラウン「猫はチーズをねだる」訳・羽田詩津子

猫はチーズをねだる (ハヤカワ・ミステリ文庫)猫はチーズをねだる (ハヤカワ・ミステリ文庫)
(1999/05)
リリアン・J. ブラウン

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【あらすじ】
ピカックスのホテルには、黒づくめの服装をした謎の女が宿泊していた。
数日後、ホテルで爆破事件が起き、謎の女は姿を消した。
主人公は、元新聞記者でコラムニスト(?)のジム・クィララン。
クィラランは、ココとヤムヤムという二匹の猫を飼っている。
シャム猫ココシリーズの第16弾。

【途中までネタバレなし感想】
シャム猫ココシリーズは、初めて読みました。いきなり16弾目。
グルメに関する話題の多い小説です。
謎の女の行方も正体もよく分らないまま物語は進行し、その間新たな事件が起きたり、様々なイベントがあったりします。
ホテル爆破の犯人等、事件の全容が一つも見えてこないうちに、終盤に。
ちゃんと終わるのか心配になりました。
猫の仕草が可愛かったです。

【以下、ネタバレあり感想】 【“リリアン・J・ブラウン「猫はチーズをねだる」訳・羽田詩津子”の続きを読む】

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/04/19(土) 19:49:58|
  2. 読書感想文(小説)

ゲイナーダンスを踊る幼稚園児(女児)

幼女 ようじょ

先ほど、アニメ「キングゲイナー」最終回を見終わりました。

テーマ:自作イラスト - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/04/16(水) 23:22:54|
  2. カラーイラスト

あくびをする猫(ニャーニャちゃん)

猫のあくび顔写真

眠い…。けど、もうちょっと作画をやってから寝る…。

テーマ: - ジャンル:ペット

  1. 2008/04/15(火) 23:15:07|

若木民喜「神のみぞ知るセカイ」第1話

今週の週刊少年サンデー新連載作品。

【あらすじ】
恋愛ゲームを制覇しまくり、10000人のヒロインを落とした恋愛の達人(二次元限定)桂木桂馬。
彼はネットで「落とし神」と呼ばれている。が、現実では「オタメガネ」と呼ばれている。

桂木は、地獄からやってきた悪魔エルシィとうっかり契約してしまい、「駆け魂」捕獲に乗り出すことになる。
「駆け魂」とは、地獄から抜け出した悪人の魂のことであり、その隠れ場所は人の心のスキマである。
悪魔の協力者(バディー)が、ターゲットの心のスキマを埋めると、駆ける魂は逃げ出してしまう。
心のスキマを埋めるには恋が一番だということで、悪魔は「落とし神」桂木と契約したがったのだ。

しかし、桂木は、三次元の女とは手を繋いだこともなかった。2Dオンリー、リアルお断りな男なのである。

そこで、桂木は、以前やった恋愛ゲームと同じように女の子を落とそうとする。
失敗すれば、首が飛ぶ。契約した悪魔も死ぬ。命がけの恋愛ゲーム。

そんなラブコメ。
「恋愛完全攻略コメディー」と銘打たれております。

【感想】
主人公桂木は、眼鏡をかけたオタクですが、顔はかなりイケメンです。
性格や言動次第では、相当モテることが可能だと思うのですが、いかんせん彼はゲームの女の子にしか興味がありません。

かわいい絵柄を最大限生かしたストーリーだと思います。

制服のデザインが、男女ともにかわいいです。

作者さんは、銀行の残高がピンチだそうですが、この漫画で一発当てて欲しいです。

気軽に読めるし、萌えるし、好きな感じなので、来週からも読もうと思います。

【追記・関連記事】
3話・4話感想はこちら
  1. 2008/04/12(土) 22:21:42|
  2. 読書感想文(漫画)

東野圭吾「流星の絆」 超簡易感想

流星の絆流星の絆
(2008/03/05)
東野 圭吾

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【あらすじ】
洋食屋「アリアケ」の幼い兄弟は、流星を見る為に家を抜け出した。
帰宅した3人が見たものとは。

【感想】
話の真ん中あたりまでは予想できたのですが、そこから先の展開は読めませんでした。
何気ない描写が伏線になっていました。

【以下、ちょっとネタバレあり感想】 【“東野圭吾「流星の絆」 超簡易感想”の続きを読む】
  1. 2008/04/10(木) 22:51:45|
  2. 読書感想文(小説)

バナーサイズに画像を切り取る方法

最近まで、任意の大きさに画像をトリミングする方法を知りませんでした。
画像を適当に縮小して、20pixelごとにグリッド線を引き切り取るなど、ややこしいやり方をしていました。

photoshopの場合、以下の方法でやるとお手軽なようです。(他にもやり方があるらしい)

1.画像全体を選択し、コピーする。(ショートカットキーを使用してもよい)
バナーの作り方

バナー制作


2.新規画像を開く。その際、画像を切り取りたい大きさにする。
  今回は、バナーとして一般的な大きさ、200×40pixelサイズにしてます。
幅200pixel 高さ40pixel 指定サイズに画像を切り取る


3.新規画像に、先ほどコピーした大きい画像を貼り付ける。(ペースト)
ペースト サイズを指定して画像を切り取る


4.画像を変形させる。拡大縮小する歳は、四隅の小さい四角をshiftキーを押しながら引っ張る。
  画像自体の移動は、四角内のどこかをクリックしたまま引っ張る。
  回転させる際は、四隅の少し外にカーソルを置き、回転矢印になったら回転させたい方向に引っ張る。
自由変形 

拡大縮小

画像の回転


5.文字や効果を入れるとバナーっぽくなる。完成。
バナー見本
  1. 2008/04/10(木) 07:31:47|
  2. 雑記

鬼頭莫宏「彼の殺人計画」(ジャンプSQ.読み切り)

ジャンプ SQ. (スクエア) 2008年 05月号 [雑誌]ジャンプ SQ. (スクエア) 2008年 05月号 [雑誌]
(2008/04/04)
不明

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ジャンプSQ.5月号に鬼頭先生の「彼の殺人計画」という読み切り漫画が載っていました。
SUPREME読み切りシリーズというものの一環らしいです。
センターカラー33Pです。

いやぁー。酷い。酷面白い。

鬼頭先生が、「なるたる」の連載が終わったらどこかに投稿しようと、溜めておいた短編の構想のうちの1本が「彼の殺人計画」なのだそうです。

オムニバス形式以外では、長編・連載になりようのない作品でした。
こういった、短編・読み切りという形でしか表現できない話というのは好きです。

物語は、ごく普通の少年高木ヤスヒロ17歳が、殺意を抱くところから始まります。
別に誰かに恨みを抱いているわけでも、社会に不満があるわけでもありません。
単純に殺人を経験してみたいだけなのです。

話の目的が1P目最初のモノローグから一貫してハッキリしているので、シンプルで読みやすかったです。

【以下、ネタバレあり感想】 【“鬼頭莫宏「彼の殺人計画」(ジャンプSQ.読み切り)”の続きを読む】
  1. 2008/04/07(月) 19:02:47|
  2. 読書感想文(漫画)

カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」 訳・浅倉久志

タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF 262)
(2000)
カート・ヴォネガット・ジュニア

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【あらすじ】
自家用宇宙船に乗ったウインストン・ナイルス・ラムファードは、火星付近で、時間等曲率漏斗(クロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)の中に飛び込んでしまった。
そのことにより、ラムファードと愛犬カザックは、波動現象となり、太陽からペテルギウス星までの歪んだらせんの内部にあまねく存在することとなった。
らせんと交叉した惑星のある地点で、ラムファードとカザックは定期的に実体化現象を起す。
全米一の富豪、マラカイ・コンスタントは、実体化現象を目撃することになった。

【途中までネタバレなし感想】
帯に「永遠のスタンダード 1000人が選んだハヤカワ文庫 読者アンケート・フェア 第1位」と書いてありました。
一位なだけあって、大変面白かったです。
スケールの大きい、ドSFでした。

1950年代に出版された本です。(原題は、「The Sirens of Titan」)
wikipediaによると、舞台は22世紀だそうです。
それなのに、カセットテープ、カセットレコーダーが現役なのが面白かったです。
現代は、昔のSF小説の想像した未来を越えている部分があります。

裏表紙に書いてあるあらすじは、物語の結構先の部分が書いてありますから、読まない方がより楽しめるかと思います。

物語の序盤で、主人公マラカイ・コンスタントとラムファードの妻の、この先の運命がちょっとだけ明かされます。
にも関わらず、予想できない展開をします。
これがこうなって、あの予言と一致するのかーって感じです。

作中、章が変わるたびに、どこかから引用してきたように文章が書いてあります。
それらは、作中人物の台詞だったり、架空の書物に書かれたものだったりします。

運命・幸せ・宗教・友情・家族・人類の生きてきた意味といった色々なものを考えさせられるお話でした。
【以下、ネタバレあり感想】 【“カート・ヴォネガット・ジュニア「タイタンの妖女」 訳・浅倉久志”の続きを読む】
  1. 2008/04/05(土) 21:17:40|
  2. 読書感想文(小説)

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