野良箱

同人漫画サークル

青山祐企写真集「SCHOOLGIRL COMPLEX(スクールガールコンプレックス)」

スクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEXスクールガール・コンプレックス SCHOOLGIRL COMPLEX
(2010/07/08)
青山 裕企

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制服や学校指定水着や体操服を着た女の子ばかりを集めたコンセプト写真集です。
顔がはっきり見える写真はありません。
際どい角度の写真が多いのですが、まさにチラリズムという感じで、下着は写ってません。(ただし、透けブラあり)
上半身より下半身、脚の写真が多めの印象です。

靴下だけでも、紺ハイソックス、白ハイソックス、黒タイツ(デニール低めなので黒ストッキングかも?)、オーバーニーソックス、ルーズソックスとバラエティに富んでいます。
ルーズは、現在全盛ではないと思うのですが、著者や読者にとっては、リアルタイムのブームだったのかもしれません。

スカートの下の短パンチラ見せは、どの年代の人に一番グっとくるものなのでしょうか。

制服は、セーラー服、シャツ、ネクタイ、リボン、紐タイ、ベスト、カーディガンとこれまた色々です。色合いや生地の厚さから言って、オール夏服でしょうか。

1ページにつき、一枚の写真があり、その下には英語のタイトルがついています。
そんな中繰り返し出てくる「Pack-Age」「Schoolgirl Scanner」。
「Pack-Age」は、女の子が半透明のビニール袋に入っている写真です。
「Schoolgirl Scanner」は、女の子が不透明な磨りガラスの向こうにいる写真で、体の一部をガラスに押し付けている場合もあります。そこだけ比較的くっきりと見えます。

てっきり、著者は女の子を袋詰めにするフェチか何かと思っていましたが、あとがきを読んで納得しました。
袋や磨りガラスは、思春期の「ぼくと女の子の間に存在するオブラートのような皮膜」を表しているようなのです。

著者の中には、制服の「洗練された記号性」に注目する、結婚もしてすっかり大人な「僕」と、DTで未知の少女に触れたくても触れられずに悶々としていた「ぼく」が同居していて、それが、この写真集になっているとのことです。

「Package」(パッケージ、包装)ではなく「Pack-Age」なのは、少女をその年齢でパックする(包む)というイメージなんですかね。
写真に撮れば、少女はいつまでもその年齢で止まりますし保存可能です。

がっつり媚び媚びセクシー方面ではなく、良い感じの本でした。
グラビアアイドルの写真よりもはるかに露出が少ないはずなのに逆に変態度が高くも感じます。

接写しすぎて、一瞬これは少女のどの部位なのか分からないと戸惑った写真もあります。ものすごく卑猥なものに見えて、これ、いいの?発行して大丈夫?と思った後で、「ああ、なんだ肘か。」みたいな。

わざとかどうか分かりませんが、ほくろの写りこんだ作品が多いです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2010/12/31(金) 14:36:27|
  2. 雑記

映画「レスラー」感想

レスラー スペシャル・エディション [DVD]レスラー スペシャル・エディション [DVD]
(2010/01/15)
ミッキー・ローク、マリサ・トメイ 他

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【あらすじ】
1980年代に人気レスラー「“ザ・ラム”」として活躍したランディは、20年後、スーパーでアルバイトしながら細々とプロレスをしていた。
年老いたランディだったが、ライバルレスラー「ジ・アヤトラー」との20周年記念試合が決定したことで、これは返り咲くチャンスと奮闘する。
しかし、心臓発作を起こしてしまう。
ドクターストップをかけられたランディは、長年ないがしろにしてた娘ステファニーとの復縁を志し、また、懇意にしている熟女ストリッパー・キャシディとより親しくなろうとデートに誘う。

【途中までネタバレなし感想】
これは、孤独な男の戦いの話ですよ。
しかも、孤独なのは作中本人も言ってますが、自業自得です。
でも、それゆえにまたレスラーであることの必然性や、レスラーでしかいられない感がでてきます。

ストリッパーもレスラーもステージの上で裸になる職業ですので、あえて共通性を持たせた設定だと思われます。
ですから、キャシディがお店の「中」と「外」の世界をはっきり分けて考えている所が、そのままランディにとってのリングとその外の世界、ということにも繋がってくるのでしょう。

序盤のランディのプロレスシーンは、かなり痛々しいです。ぎゃー。
そんな武器ありですか。反則じゃないんですか。大怪我じゃないですかあれ。ぎゃー。

作中、磔のキリストと、傷だらけのレスラーのイメージを重ねてある部分があります。
ランディの場合は、髪型も似てますし。
自分の体を張って、血を流しながら観客を楽しませるレスラー。
うちの教授の持論「ヒーローは、生贄に似た犠牲者の影」という定義がしっくりくる描写でした。
ランディのニックネーム「ラム」は、「生贄の羊」という連想からネーミングされてそうです。

隠し刃で自ら傷つけて大げさに見せるシーンや、敵レスラーと事前に試合の流れを打ち合わせする場面がありますので、プロレスのそういう面は受け入れられないという人にはお勧めできない映画です。

この映画、プロレスの観客が暖かいです。多分、そういった工作とかも分かった上であえて盛り上げてくれます。
ランディは、最盛期に比べて格段に動きが悪いでしょうに、それでも皆ランディが技をかければ声援を送り、悪役がランディに攻撃すればブーイングするのです。
客も一体となってステージを作り上げています。

リング外での敵レスラー達は、みな優しい紳士です。
あらすじだけ聞いた時点では、本気でランディをないがしろにしたりディスったりする若いレスラーがいると思ってたんですよ。「じじいは引っ込んでろ」みたいにいうキャラクターが。
ところが、どのレスラーも、ランディを尊敬し敬意を示していました。内心がどうかは知りませんが、少なくとも表面上は、人生の先輩に失礼のないようにしていました。

アルバイトをするランディの姿は、なんともいじらしく、すこし可哀相に見えました。
別にスーパーの惣菜係事体が侮蔑すべき職業ではないと思いますし、日常見かけても別になんとも思いませんが、ランディは、脱色した長髪でいかにもレスラーですから、20年前の華やかな世界とのギャップがありすぎです。

ランディは、長年筋肉増強剤などを多用してきたようです。それが祟って心臓病に。
一種の職業病なのでしょうか。特にアメリカンプロレスだと。
金髪も地毛じゃないんですね。
レスラーらしくあるために、脱色する訳ですが、最初は美容院(安そう?)でやっていたのが、途中からは自宅でブリーチしてました。
また、日焼けサロンにも通えなくなったのか、日焼けスプレーなるものを肌に吹きかけてました。

衰えつつ微妙に筋肉がついているという、なんとも絶妙な老レスラー体型でした。

老眼鏡や補聴器に、不謹慎にも萌えかかりましたが、それが一層、「おじいちゃん、もうプロレスなんて無理よ!」感をかもし出してました。

試合前にホームセンターで凶器(叩かれても痛くない)を選別しているシーンがかわいかったです。
しかし、そのお買い物も、アルバイトもそうなのですが、ランディは調子に乗りすぎて、周りの一般人を引かせてしまう部分があるようです。

ランディが過去の栄光にいつまでも浸り、1980年代から脱することができないという描写は度々ありました。
たとえば、80年代の音楽を絶賛し90年代以降をコケにする場面、近所の子供と自身がキャラクターとして登場する古いプロレスゲームをやって子供が呆れる場面、新しい映画をまるで知らない所、など。

別に過去に大きな栄光がない人でも、音楽や映画の趣味が数年前で止まってしまうということはよくあると思いますが、ランディの場合ことごとく80年代でストップしているのです。

二人のヒロイン、娘のステファニーと、ストリッパー(彼女未満)のキャシディは、それぞれタイプは違いますがとても美人です。
ステファニーが父親を嫌うのも無理ないわーというランディ父さんであります。

【以下、ネタバレあり感想】
【“映画「レスラー」感想”の続きを読む】
  1. 2010/12/02(木) 17:04:22|
  2. 雑記

高橋康也「ヴィクトリア朝のアリスたち ルイス・キャロル写真集」感想

ヴィクトリア朝のアリスたち―ルイス・キャロル写真集ヴィクトリア朝のアリスたち―ルイス・キャロル写真集(新書館)
(2003/11)
高橋 康也

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【概要】
「不思議の国のアリス」の原作者、ルイス・キャロルが撮影した写真を集め解説をつけた本。
メインは少女写真だが、大人のポートレイトやキャロル以外が撮影した写真もある。

不思議の国のアリス
実写映画2010感想
原作(邦訳)感想

【写真集の感想】
解説文によれば、「鏡の国の~」の中の会話で、「歳は7つで止めとけと言ったろう。歳は一人でとるが、ふたりで、うまい助けがあれば、七歳で止まっていられるかも」というのがあるそうです。
というわけで、解説者は、「キャロルは愛する少女を7歳のまま留めるために、写真を撮り、物語を作ったのではないか」と推測します。

写真は白黒で、構図も良いですし、プロっぽいです。
女の子の顔も髪型も服装もいちいちかわいいです。
いい具合に19世紀です。

この時代のイラストや漫画を描きたい、フィクションを作りたいという方には、良い資料になると思います。
また、服飾・デザインに興味ある方にもお勧めです。

背景や家具、小物も時代を感じさせます。

キャロルは、知人の娘や孫娘を撮影することが多かったようです。

ある程度設定と状況を操作し、物語性を持たせている写真もあります。
写真には、キャロルによりタイトルがつけられていることがあるようです。
「どうしてもうまくとけないの」は、虫眼鏡を持った少女の写真です。

ふわふわ金髪のビアトリス・ヘンリーがかわいいです。アリスの挿絵に似ています。
当時のキャロルは「ビアトリス」という詩を残しているとのこと。

クシー・キッチンという黒髪気味の女の子もかわいいです。
「中国娘」に扮した西洋人というのは良いですね。
東洋趣味が反映されています。

ケイティー・ブラインという金髪ウェーブセミロングの女の子は、顔も服もかわいいです。
エプロンドレスに近いワンピースを着ています。
頭身的に7歳くらいでしょうか。

アグネス・フロレンス・プライスは、お人形を持っています。
本人もお人形のようなルックスで、ボーダーソックスと編み上げショートブーツをはいています。

マドレーヌ・キャサリン・パーネルは、おでこを出してヘアバンドのようなリボンのようなものをしています。
三本ラインの入ったワンピースで、袖にレースがついた服を着ています。

アリス・コンスタンス・ウエストマコットちゃんは、すごく幼い顔立ちですが、表情は大人っぽいです。
三つ折っぽい白ソックスと、バンドつきの黒い靴が少女の王道といった感じでかわいいです。

アリス・ジェイン・ドンキンがモデルのものは、合成写真とのことです。
合成だとは分かりませんでした。
「駆け落ち」というタイトルで、二階の窓から縄梯子で下りようとしている、頭巾マントの少女という場面です。
ふわふわスカートが甘ロリータという感じです。

アリス・マードックは、センターパーツストレートヘアの少女です。
腕のプチプチ感や小ささからいって、4~5歳に見えます。

コウツの写真。1857年時点で金網ってあったんですね。
チェックのロングワンピース(半袖)の下に割りとゴツイ編み上げブーツをはいています。

メアリー・ミレー。画家ミレーの娘だそうです。かわいいです。
この本の表紙にもなっています。

エフィー・ミレーも画家ミレーの娘です。メアリーの姉妹なのでしょう。
ショートカットの少女です。服はふわふわワンピースで、タイツは網(縦横直角)状の模様があります。

ローリー嬢は、きついパーマのロングヘアーです。乙女騎士のコスプレで、他のモデルよりは大分大人に近いです。

ベッシー・スラッター。モルモットもベッシーもかわいいです。椅子が立派でデザインがおしゃれです。

アリス・リデル。この子が、不思議の国のアリスの主人公アリスのモデルです。
挿絵とは似てなくて、黒髪オカッパ少女です。とても整った顔の美少女です。
アリスの横顔滅茶苦茶かわいいです。服のフリフリも、ボブカットの髪もとても良いです。

リデル姉妹の写真もあります。中国娘なアリスとロリーナが激かわ。
リデル家の子供集合写真は、構図も服もよく、皆美形です。

成長して胸も大きくなり貫禄の出たロリーナ・リデルは貴婦人というかんじで優雅です。
18歳になったアリス・リデルは、悲しいような不満なようなむすっとしているような表情で写っています。
これはこれで美人です。

19世紀写真史においてのキャロルというコラムがあります。
キャロルは少女写真を撮る前は、解剖学科所蔵の骸骨を撮影したり、別の写真家による「ロンドン塔内の殺害場面」という合成写真を見て感心したりしていたそうです。
キャロルとカメラという組み合わせ、その出会いに、すでに死の臭いが漂っていますね。
冒頭の解説で、著者は、不思議~の帽子屋がキラキラ星のリズムを外して打ち首を宣告されるシーンについて、「拍子を外すは、英語で“murder the time” 、つまり“時間を殺す”」という所に注目しています。

キャロルは日記に、これまで撮った、これから撮る少女の名前リストをつけており、その数107人だそうです。
しかも、誕生日を併記しているあたり、かなり年齢にこだわりを感じさせます。

アリス・エミリー・ドンキンとアリス・ジェイン・ドンキンという二人の少女(かなり成人に近い)を撮影した写真には、「二人のアリス」という題がつけられています。
ジェインはキャロルの弟と結婚したそうです。後に義理の妹になったわけです。

ラトウィジ姉妹。キャロルの母方の叔母二人の写真です。ふりふりリボンとドレスで共に独身ということで、映画版に出てきた「おばさん」を連想しました。

牧師パーカーと娘メイ。アーサー・キューズと娘アグネス。
女の子の父親もきっちり写っている写真です。
どちらの父親も、髭もっさりで、本来どんな顎をしているのか分からないほどです。
その他の写真も、写りこんだ男性は、皆、髭をたくわえています。
そんな中、キャロルは髭がなくてツルツルの顔をしています。

25歳時のキャロルなど、なかなかのイケメンです。
マクドナルド家の少女達と写った写真でも美男子に見えます。
写真写りが良かったり、白黒で細部が白く飛んでいるせいかもしれませんが。
黙っていたら大人の女性にモテそうです。
ただ、髭を生やしてないので、男らしさという魅力が足りないのかもしれません。当時の女性達からすれば。
キャロルは、前髪とサイドを巻き毛にしており、服装もスマートなので、オシャレには気を使っていたようです。

妖精の料理人たちというタイトルの写真は、妖精がコックとして働いているという設定です。
二人の少女がエプロンドレス的な服装をしています。すこしメイドっぽいです。

またコラムが入ります。
不自然に足を投げ出した少女の写真は、エロティックにも見えるし、死体のようにも見えるということで、エロスとタナトスが重なったものだととしています。

キャロルは、本当は少女の裸体を美しいと思い、撮りたかったようです。そして、実際に撮ってました。
親の許可なしに子供の裸を撮るのはまずいとは思っていたようです。

不思議の~でシロウサギの家で体が大きくなってつかえたアリスが、子宮の狭さに抵抗する胎児に見える というようなことが書いてあるのですが、それはまったく考えてもみませんでした。言われてみれば、という感じです。これも、死と再生をイメージさせますね。

ヴィクトリア朝時代は、「脚」が性的にタブー視され、テーブルの脚まで布で覆われたというのは、ネタじゃなくて実話なんでしょうか。
成人女性の裸体は完全にアウトですが、少女ならギリセーフ、で、別にロリコンじゃない人も少女写真を撮ったりしたようです。
抑圧が新しい芸術を生む例だと思います。

乞食ルックのアリス・リデルも可愛いです。前髪パッツンオンザ眉毛です。
乞食娘が当時、写真界の人気モチーフだったそうです。なにゆえ…。

モード・コンスタント・マルベリーの肖像は、上半身裸で、7歳の割には左胸が大きく見えるという写真です。
キャロルは、別につるぺた至上主義ではなかったのでしょうか。これが、上記で、エロティックにも死体にも見えると言われていたものです。間をとって、人形っぽくもあります。

オスカー・レインダーという人の撮った少女写真が載っています。
絵画的な全裸少女です。

作者不詳の少女ポストカード写真三枚がえろかわすぎるんですけど。ちょっと百合っぽいし。
ポーズがいやらしいです。が、本人達よくわかってないのか笑顔です。

キャロルじゃない人が撮った大人のアリス・リデル写真があります。
顔は、クリムトの絵に登場するようなしっかりした輪郭で、わずかに子供の頃の面影があります。
美人ですが、個人的には、7歳の時の方が好みです。

この写真集には、アリス・リデルじゃないアリスも沢山いました。
この当時は、アリスっていう名前の女の子が多かったんですかね。
それとも、キャロルがこだわりを持って、アリスの名を持つ女の子を選んで撮影していたのでしょうか。

クローシェイにより撮影された、リアル乞食の少女写真も載ってます。
これは、やらせや作りではなく、本物だそうです。

少女売春婦の全裸写真は、グロテスクにすら感じられるんですけど、これは一体…。

結論…女の子は服を着ていた方が萌える!

テーマ:写真 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2010/04/24(土) 15:04:59|
  2. 雑記

寝台特急 北斗星 札幌⇔上野

先月乗った「北斗星」の写真をUPします。
以前載せた写真は、二段ベッドのB寝台でしたが、今回は個室(ソロ)です。
北斗星入線
函館駅のホームに入ってくる所です。
北斗星個室外観

個室車両の通路です。
北斗星個室内装1 ブルートレイン

個室内の寝台は、このような感じです。
掛け布団が乱れていますね。お見苦しくてごめんなさい。
北斗星個室内装2

ドアには、内側からも外側からも、鍵をかけられます。
北斗星朝食

食堂車の朝食です。
この他に、コーヒーor紅茶、フルーツヨーグルトもついてきます。
また、パンとスープではなく、ご飯と味噌汁を選択することも可能だったと思います。
函館駅でも、上野駅でも、車両の写真を撮っている人が沢山いました。
私を含め「旅の記念」感覚でデジカメ撮りする人、ケータイに納める人、三脚を立てて本格的に撮影している人、など様々でした。
ニンテンドーDSiのカメラ機能を使っている子供を見て、未来を感じました。
上野駅では、父親らしき男性に一眼レフカメラの指導を受けつつ、最終的には一人で撮影していた男の子がいました。将来、立派な撮りテツになりそうな予感です。何気に美少年でした。

テーマ:鉄道写真 - ジャンル:趣味・実用

  1. 2009/06/13(土) 12:05:42|
  2. 雑記

レイ・ブラッドベリ「さよなら僕の夏」

さよなら僕の夏さよなら僕の夏
(2007/10)
レイ・ブラッドベリ

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【あらすじ】
ダグラス少年が過ごす夏の日々。
少年たちは軍隊を作り、老人や大時計と戦争する。

【ネタバレなし感想】
人生、生と死、老いること、世代交代について書かれていたと思います。
時計が時間を支配しているという考えや、老人には若かったことがなく異星人なのだ説など、少年ならではの発想がありました。
この話を書いた当時の作者は、85歳を越えていたようです。
老人が少年の目を通して老人を描くということが、この話のテーマにも通じると思います。

?と書かれたテントの中には、グロテスクな瓶の数々が。これは、何を意味しているのでしょうか。
ダグラスとクォーターメインのもとに現れた「僕」とは誰なんでしょう。
あらゆる生命の中に偏在している精神みたいなものでしょうか。

クォーターメインがダグラスの中からリサベルを見て好きになったシーンは、心の若返りや再生、若者との精神の交換によって何かを引き継ぐといった意味がありそうです。
ロリコンじいさんになったのかとも思いましたが、「ふたたびライザに会った」と言っているので、初恋の人かなんかと重なったのかもしれません。

「ダグラス」を「ダクラス」と書いているページがありました。多分誤植です。

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/12/24(水) 23:24:59|
  2. 雑記

小畑健先生が描いたゼラとジャイボが美しい

マンガ・エロティクス・エフ vol.54マンガ・エロティクス・エフ vol.54
(2008/11/06)
古屋 兎丸中村 明日美子

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今月のエロティクスFには、小畑先生の描いた「ライチ☆光クラブ」ポスターと、古屋兎丸先生の描いた「バクマン。」ポスターがついてました。

小畑先生と古屋先生の対談が載ってました。

小畑先生は、「ストップひばりくん」が好きだったそうです。
古屋先生も画集の中で、ひばりくんが好きで、ああいう学校生活に憧れて私服の高校に行ったとおっしゃっていたと思います。
ひばりくん大人気。女装ホモショタ漫画大人気。

小畑先生がカブラペン使ってるとは…。「バクマン。」だと、カブラじゃなくてGペン使えみたいな感じですけどね。
ちなみに、冨樫先生もカブラペンを使用してるそうです。ジャンプ巻末コメントで、「バクマン。」内のキャラクター川口たろう先生(サイコーのおじさん)に向けて書いてました。

小畑先生が、ナイフ所持で逮捕された時のエピソードを語ってました。
小畑先生、見た目がカタギっぽくないから…。

対談後の古屋先生のコメントで気になった点。
「L座りの小畑先生に萌えた。」
萌えたんか。

古屋作品人気投票1位は、漆黒の薔薇なあの人でした。

今回のFで気に入った漫画は、以下の感じ。どれも初めて読みました。

「終わりと始まりのマイルス」鬼頭莫宏 明るい変態
「回遊の森」灰原薬 このおじさんロリコンなの?違うの?
「ケーキを買いに」河内遥 関根くんってデブ専の素質あるね
  1. 2008/11/09(日) 19:07:51|
  2. 雑記

写真集 青山静男「少女たちの日々へ」

少女たちの日々へ〈1〉少女たちの日々へ〈1〉
(2005/02)
青山 静男

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少女たちの日々へ―青山静男写真集〈2〉少女たちの日々へ―青山静男写真集〈2〉
(2005/05)
青山 静男

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写真サンプル下の小さな写真にオンマウスで拡大

この前買った、LO画集が気に入って、色々検索して人様のブログを見ていたら、「LO表紙のたかみち絵は、青山静男の少女写真に通じるものがある」という意の事が書かれていたので、今回購入しました。
厚い。ずっしり、ボリュームたっぷりでございます。

この写真集は、昭和50年~60年代の少女達を撮影したものです。
被写体はプロのモデルではなく、素人の女の子達です。
年齢的には、小学校低学年~高学年くらいでしょうか。
美少女が沢山です。当時のアイドルよりかわいいのではないでしょうか。
80年代に流行りだったメイクは、眉毛が太すぎたりケバかったりして今見るとあんまし…ですから、すっぴんでナチュラルな髪型の女の子が余計美しく見えるのかもしれません。

学校で、公園で、プールで、海で、祭りで、運動会で、路上で。
様々な時、場所の少女達が写っており、全てモノクロです。

動きのあるダイナミックな構図も多く、一枚絵として完成度が高いです。
暖かく繊細な眼差しで撮られており、昭和の街並みまで含めて懐かしいような、現実じゃないような独特の雰囲気が作られています。
別に少女が天使や妖精の恰好をしているわけでもなく、特別なセットで撮影しているわけでもないのに、神聖さや凛々しさを纏った写真が複数ありました。

青山静男は、まず少女達と仲良くなって十分打ち解けてから、カメラを向けたそうです。
少女達と静男の微妙な距離感が形となったのがこの写真集なのでしょう。

宮崎勤幼女連続殺人事件のせいで、見知らぬ子供にカメラを向けることは許されない時代となり、静男も少女を撮影することがなくなったのだと言います。

【関連記事】
たかみち先生がのぞき込んだファインダー。「LO画集」対談その1-たまごまごごはん(外部リンク)

テーマ:女性ポートレート - ジャンル:写真

  1. 2008/10/31(金) 23:00:41|
  2. 雑記

Flowers フラワーズ 古屋兎丸画集

Flowers―古屋兎丸画集Flowers―古屋兎丸画集
(2008/07)
古屋 兎丸

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古屋先生の漫画は、少ししか知りませんが、画集を買ってみました。

私は、COMIC CUEで何度か古屋先生の漫画・絵を拝見してたので、そのあたりの絵柄のイメージが強いです。
この画集で見ると、2001年くらいの作品だったようです。
COMIC CUE Vol.100とか書いてあるから、キューってそんなに発行されてたっけ?と思いました。
が、wikipediaで確認したら違いました。
Vol.9の次が、Vol.100で、その後、Vol.200、Vol.300と続いたそうです。

古屋先生の絵は、女の子よりも男の子の方が目が大きいようです。

描きおろしイラストも掲載されてます。
ライチメンバーの私服など。

18禁な絵も載ってます。
エロさよりもグロさ、エグさを感じてしまいます。
別に残酷な絵じゃなくても。

「ウサマル・クロニクル」と題した30000字インタビューが興味深かったです。
美大に入ると、美大病になってしまうようです。
芸術行為とはなんぞや。何もしないことが芸術であり、そこに具象的なイメージを再現する必要があるのか…?という考えになり、作品を作るのが苦痛になるという症状らしいです。

ガロに一年以上持ち込み続けて、初掲載されたそうです。

COMIC CUEに描きはじめたきっかけは、CUEのアンケートハガキに「ガロで描いている古屋兎丸という者ですが、僕にもなにか描かせていただけませんでしょうか」と書いて投函したことだそうです。
2号目から描かせてもらったそうで。
当時、単行本は一冊も出ていなかった掛け出し漫画家だったとのことです。
そんな営業方法があったのか…!

美術の世界と漫画の世界は全然違うようですね。
美術界は互いに作品を批判し合い、漫画界は健全に評価し合う。

6年前まで、高校の美術教師をやりながら漫画を描かれていたそうです。

ライチで新しいファン層を獲得した模様です。
コスプレイヤーの若い女の子とか。

古屋先生の最新作「幻覚ピカソ」第一話読みました。
ジャンプSQ(ジャンプ・スクエア)掲載です。8話の短気集中連載です。
第一話は、ちゃんと少年向けでした。ちょっと黒いけどグロはありませんでした。
鉛筆描きっぽいページは、どうやって描いてるんだろう…。
第二話は、これから読もうと思います。

テーマ:画集・美術書全般 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2008/10/11(土) 23:07:48|
  2. 雑記

有栖川有栖「絶叫城殺人事件」

絶叫城殺人事件 (新潮文庫)絶叫城殺人事件 (新潮文庫)
(2004/01)
有栖川 有栖

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【あらすじ】
犯罪社会学者の火村英生(ヒムラ・ヒデオ)が探偵役、推理小説作家の有栖川有栖(アリスガワ・アリス)が助手役のミステリー。
建造物にまつわる、6つの物語。
表題作は、「絶叫城」というカルトホラーゲームを模倣したかのような連続殺人事件を描いたもの。

【途中まで、ネタバレなし感想】
火村・有栖コンビの話を読むのは、これで3作目だと思われます。いや、4作目かも。
有栖は、関西弁です。
火村は、黒手袋をしていて、キャメルの煙草を吸っていて、若白髪がある、というのが特徴なようです。彼は、英都大学の助教授です。

「有栖川有栖」で検索すると検索候補に「火アリ」と出ます。
ヒム×アリとアリ×ヒムだと、ヒム×アリの方が一般的なんでしょうか。
漫画だと二人とも美形ですね。(表紙しか見たことない)
アリスが少年のように描かれているイラストを何度か目にしたことがあります。
ファンの方は、作中の有栖川有栖と、現実の作者であるところの有栖川有栖さんを完全に切り離してイメージしているようです。

【以下、ネタバレあり感想】 【“有栖川有栖「絶叫城殺人事件」”の続きを読む】

テーマ:読書感想文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2008/09/17(水) 20:14:22|
  2. 雑記

ジブリの絵職人 男鹿和雄展 トトロの森を描いた人

スタジオジブリ作品などアニメの背景画を担当し、また、アニメ以外にも活動の場を広げている絵師、男鹿和雄(おが かずお)さんの展示会を見てきました。

森や川などの自然物を多く手がけていらっしゃいますが、ビル群などの人工物も描かれています。
どちらも大変お上手です。

木々の緑色がエメラルドグリーン入ってる感じで、鮮やかながらも優しい色合いでした。
実物や写真より絵の方が綺麗だと思います。

夕焼け空などをアナログ・水彩で描けるのはすごいと思います。

実際にアニメに使用された背景画はもちろんのこと、背景画の前段階で、スタッフ間での色彩イメージを統一させるために描かれる美術ボード、白黒(所々着色あり)で描かれた背景設定も展示されてました。
背景画と美術ボードは、パッと見ほとんど同じものもありました。
細部は背景画(アニメで使われる絵)の方が手が込んでますし、色味も違う場合がありますが、それにしても、実際には本番で使われない美術ボードをここまでしっかり描き込むのか…、と驚き感心しました。

何箇所かモニターが設置してあり、展示されている背景が使用されたアニメのシーンが繰り返し流れていました。3秒~6秒くらいの映像でした。
背景画単体で見ると、まだ「絵」という感じがしますが、実際にキャラクターのセル画が乗り彼ら彼女らが動き、それにカメラワークがつくと、それはもう「絵」ではなく、キャラクター達の生きる「世界」そのものになってしまっている、という感じがしました。

トトロが寝ている森を穴から覗くといった趣向の立体展示がありました。
私は最初トトロがいるのに気づきませんでした。

アニメ以外の仕事では、もっと淡い色を使った作品等、背景画とは違った画風のものもありました。

テーマ:映像・アニメーション - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2008/09/03(水) 20:46:35|
  2. 雑記
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