野良箱

同人漫画サークル

三浦靖冬「えんじがかり」

えんじがかり (チャンピオンREDコミックス)えんじがかり (チャンピオンREDコミックス)
(2010/12/20)
三浦 靖冬

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【あらすじ】
「ねこみみろぼっと」の「えんじ」は、元々遠い国のロボットだけの学校に通っていたが、人間の学校に転校してきた。
兄と二人暮しの少年小玉藍(アイコダマ)は、「えんじ」と生活を共にし、人間界の常識やコミュニケーションを学ばせる「えんじがかり」に選ばれた。

【感想】
4年分の連載が単行本になりました。
物語は、まだ続いています。
連載でちょくちょく読んでましたが、まとめて読むのも良いものです。

作者初の一般向けオリジナル商業漫画です。
同人でも商業でも成年向けがメインの方なのですが、こういう全年齢漫画の方が、かえって萌え度は高いように感じます。

とはいえ、少女のtikubiや、執拗に書き込まれたパンツの皺や、牛乳まみれな様、スク水姿などから、色々とガチロリの香りがしますので、たとえ二次元でも幼女でセクシャルなものを連想させる絵はどうだろう、見たくないという方にはお勧めできません。

発育不全気味なえんじと、同級生たちのやりとりや、えんじの見せる戸惑い、成長、嫉妬、憧れなどがかわいらしいです。
一方で、えんじがとても大人っぽく感じられる描写もあります。

ほのぼの、心温まる、時々笑えて少し切ない、そんなストーリーもキャラクターも魅力的ですが、一番の見所は、ノスタルジックな背景描写ではないでしょうか。

スクリーントーンは少なめで、ベタや斜線、カケアミで細かく描き込まれています。もう、絵を見ているだけでも満足という出来映えです。
著者が子供時代に過ごした団地の街、という原風景がそのまま描かれているそうです。

えんじの同級生女子がかわいいです。
「いくま」(伊玖間)ちゃんは、身長が172センチある女の子です。女子からは、モデルみたいと羨ましがられていますが、男子には電柱と言われています。

トーン髪ショートカットピン留め少女の「ちなこ」ちゃんは、確実に「ウザカワ」の系譜上にいますので、ウザカワ好きの人は必見です。

ロリに定評のある作者さんだと思いますが、熟女の豊満さ、ふくよかさの表現も素晴らしいです。
これは、エロスというよりは、「お母さん」という部分を表しているのだと思います。

えんじがネコ(ミミ)型ロボットであり、尻尾を引っ張ると電源切れる所、居候宅のアイコダマが眼鏡少年である所などは、ドラえもんオマージュのように感じます。
えんじがドラえもんだとすると、アイコダマはのび太にあたるわけですが、アイコダマは、のび太とは違い、大変デキる少年です。
サッカーが好きだったり女の子を意識してしまう所などはとても男の子らしいのですが、毎日家事全般をこなす所やその物分りのよさ、優しさは、クラスの女子も「彼氏というよりお母さん 恋愛対象じゃない」と言ってしまうほどのものです。
そんなアイコダマは母を亡くしています。
えんじも「ほんとうのおかあさん」というものがよく分からないようです。

まだまだ謎の多い物語ですが、母なき子ども達のお話としても読めるのかもしれません。

えんじはロボットなので、作った博士みたいな人が「お母さん」に当たるのでしょうか。
「ロボットにも関わらず近視に作られているあたりにこだわりを感じるけどそれが逆にこわいよ(汗)」というような内容のセリフがギャグテイストに出てきますが、「お母さん」は、どういうつもりでこんな少女ロボを作ったのでしょうか。
例え、「お母さん」の萌えと欲望を満たすためだけに、えんじを「ネコミミ、しっぽ、眼鏡型」に作ったのだとしても、えんじはえんじで毎日ちゃんと生きているので、作られた目的や理由は、えんじ本人にはそれほど関係ないのかもしれません。

ひょっとして、著者の三浦靖冬=えんじのお母さんなのですか。

掲載誌の「チャンピオンREDいちご」は、成人指定でない割りに過激な性描写があるという事で、コミック規制問題が持ち上がるたびに、槍玉に挙げられます。
規制派ではなく反対派が「いちごをなんとかしろ」「ああいう自主規制の出来てない雑誌があるせいで表現規制論者に餌を与えている」と言うのです。

私としては、いちごが18禁雑誌になっても構わないのですが、気がかりなのは、えんじがかりも18禁な展開になってしまうのではないかということです。
この作者さんの成年向け単行本も持ってまして、そちらも素敵なのですが、できればえんじがかりはこのままの路線で行ってもらえるとありがたいです。ほのぼの萌えという観点で。

【ファンアート】
えんじがかり 二次創作イラスト

えんじがかり 5月に描いた絵

テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2010/12/31(金) 13:41:32|
  2. 読書感想文(漫画)

COMICエルオー2010年10月号 町田ひらく「蜜葬」が酷くて面白い

LO (エルオー) 2010年 10月号 [雑誌]LO (エルオー) 2010年 10月号 [雑誌]
(2010/08/21)
不明

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今月のLOに載っていた、町田ひらく先生の読みきり「蜜葬」が、大変気に入り何度も読んでおります。
この漫画も、雑誌自体も成年向けですのでご注意下さい。

物語は、塾講師男性が病死し、その葬儀が営まれる所から始まります。
両親が亡き息子の事を良い人間だと思い込んでいる所や、葬儀司会が「歴史・哲学を修める一方で漫画・アニメなどサークル活動等で現代文化の見聞を広められ―」と言うあたり等が、大変痛々しいです。
別に彼の両親が妄信的な親バカと言うわけではありません。ごく普通の真面目な人達なんです。それが読んでておおぅ、となります。
故人が、漫研やアニ研の類に所属したり同人活動をしていただろうことも、葬儀の場で功績のように紹介するときは、こういう文章になるんでしょうね、という感じがまたおぅふ。
NHKでコミケを紹介するニュースと似たトーンと言いますか…。

葬儀に参加している少女のモノローグで判明するのですが、その先生は、少女に熱を上げ、手を出してました。
児童にワイセツ行為をした性犯罪者ですね。

司会の「持ち前の熱心さで生徒の信も厚く」のコマで実際生徒が泣いているので、表の顔は良い先生だったのかもしれません。

留年休学の末ギリで大学を出て、親の営む学習塾の先生になったロリコンアニオタ、というなんともリアルに駄目な感じのその男は、膵臓の病気で若くして他界しました。

あおり文には、

“僕達は、確実に死ぬ。いつか。”…ならば、町田ひらく的少女に看取られて死にたいと願うファンの方々に送る、真夏のレクイエム。

「喪服小学生を覗き見る視線はまるで死人のよう。」葬式でこう思ったことはありませんか?

と書かれています。

【以下、ネタバレあり感想】
【“COMICエルオー2010年10月号 町田ひらく「蜜葬」が酷くて面白い”の続きを読む】

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:本・雑誌

  1. 2010/09/01(水) 05:57:09|
  2. 読書感想文(漫画)

施川ユウキ「サナギさん」6巻感想

サナギさん 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)サナギさん 6 (6) (少年チャンピオン・コミックス)
(2008/10/08)
施川 ユウキ

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「最終話」の文字を見るまで、6巻で終わりだとは知りませんでした。
良い終わり方でした。
ほのぼの切ない感じで。
最終回の続きが、あとがきページの隣りに載ってます。

毎回タイトルの下に、1コマ漫画が載ってます。
毎度毎度よく思いつくなーと思います。

45ページ目のネタは、4コマ漫画「×~ペケ~」に似た話があったような。
「本当は今体育の時間じゃなくて 皆は教室で普通に授業を受けていて
 自分は何かの勘違いで たった一人でグラウンドを走っているんじゃ」ってやつ。
ちょっとズレてはいるものの、所謂あるあるネタなので、かぶっただけなのでしょう。
ペケの方は、「ここをトイレだと思っているけど、本当は教室の真ん中なんじゃないかって思うことあるよね」「ここを習字教室だと思ってるけど、本当は知らない家に上がりこんでいきなり習字を始めてるんじゃないかって思うことあるよね」という感じだったと思います。
あれ、書いてみたら、あんまり似てない…。

「スポーツの絵本」ということで出てきたゼッケンネタが面白かったです。

最初のカラーページからして、何気に下ネタ…。と言うか、下の毛のネタ…?

「会社の金で来ています」ってレポート、余計だ!

蛇断面、こえぇーー。鳥肌立ちそうになりました。

今巻で一番気に入ったのは、災害時の持ち出し袋に入ってる笛の話です。こえー。誰だよ。

表紙カバー折り返しの作者コメントが良かったです。
「完璧な休日」というテーマです。

サナギさんの他に買っていた、同作者の作品も最新刊(にして最終巻)が出ていることが判明しました。買います。
あと、施川先生は、色々な所で連載されているそうです。知らんかった。単行本出たら、読もうと思います。

テーマ:漫画の感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/10/12(日) 20:05:13|
  2. 読書感想文(漫画)

吾妻ひでお「うつうつひでお日記 DX」

うつうつひでお日記 DX (角川文庫 あ 9-2)うつうつひでお日記 DX (角川文庫 あ 9-2)
(2008/08/23)
吾妻 ひでお

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「失踪日記」刊行前の日々を綴った私的漫画日記です。
「失踪日記」は既読ですが、今は手元にないので、感想は書けません。

本作には、「うつうつひでお日記」の他、メイド喫茶探検記「ひでおのロリアル探検隊」と江口寿史先生によるあとがき漫画が収録されています。

帯に「何もしていません。事件なし、波乱なし、仕事なし。」と書かれている通り、劇的な出来事はありません。
漫画家の日常が描かれています。

日記内容とほぼ無関係に美少女のイラストが描いてあります。
これが、可愛いのです。足首太いところとか。

吾妻先生は、ひどい鬱病なので、しょっちゅう薬を飲んでいます。
精神安定剤、睡眠薬、痛み止め、抗鬱剤。
ふとした瞬間から不安になったり、重い気持ちになったり、無気力になったりしてしまうようです。
そんな中、ちゃんと漫画描いてます。
今日一日、一ページも漫画を描かなかった私とは大違いですよ。

吾妻先生は、アルコール中毒で断酒中なのですが、「失踪日記」の時のようには、酒に執着してはいませんでした。
アル中は、大分改善したのでしょうか。

吾妻先生は、本を沢山読まれています。
丁度「うつうつひでお日記」と一緒に買おうと思ったけど手持ちの金がなくてやめた本を、吾妻先生が作中で読んでました。

最新の漫画やラノベも読まれてます。
ガンスリやホーリーランド、GANTZ、のだめなんかがお気に入りようです。

自分以外の作家の絵やもらったフィギュアを模写しています。
CLAMP先生のちょびっつ。より、ちぃ。
美水かがみ先生のらき☆すたより、岩崎みなみ。などなど
すごく似ています。
旬の画風を研究しているんでしょうか。
全く違う絵柄が描けるとは、さすがプロです。
シューティングゲーム東方のキャラクター(だと思われる)も描かれてましたよ。

バンド「たま」の「さんだる」というアルバムを聞いているコマがありました。
たま聞いたら余計心の具合が悪くなるんじゃ…とちょっと心配です。
吾妻先生が聞いてた曲は、「情緒不安定な夜は薬剤師に貰った薬飲む」
みたいな歌詞を含んでますし。(↑歌詞、かなり言い回し変えてあります。)

「町を歩く(失踪日記)」のページ調整中のエピソードがありました。
「失踪日記」と舞城王太郎さんの小説がシンクロしたシーンがあるそうです。
それは、「アル中が酒やめてロールケーキ1本食いする」場面です。
そんな珍しいシチュエーションでカブるとは。
吾妻先生は、共時性(シンクロニシティ)と呼びました。
吾妻先生的にロールケーキのシーンは削りたくないとのことでした。
実際載ってたかどうかは失念しました。すいません。

吾妻先生の好きなTV番組やラジオ番組、お笑いタレントのことも、この本を読むと分りますよ。

江口寿史先生は、ルーズソックスの復権を願っているそうです。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/09/07(日) 23:15:51|
  2. 読書感想文(漫画)

別コロ漫画「レイトン教授とユカイな事件」

別冊 コロコロコミック Special (スペシャル) 2008年 08月号 [雑誌]別冊 コロコロコミック Special (スペシャル) 2008年 08月号 [雑誌]
(2008/06/30)
不明

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別冊コロコロコミック連載中の、「レイトン教授とユカイな事件」(漫画・桜ナオキ)を読みました。
ニンテンドーDSゲーム「レイトン教授」シリーズのコミカライズ作品です。

ストーリーは、ゲームとは異なり、オリジナルでした。
ギャグテイストです。

ルークの性格が黒い!!
レイトン教授がビビりでヘタレ!!そして、教授もちょっと黒い!!

師弟コントが繰り広げられてました。

扉絵のアオリ文からして、キャラがおかしくて良いです。
レイトン「ルーク…今回はひどいことしないでね…!!」
ルーク「さあ、どうでしょう!?」

「今回は」ってことは、毎回ひどいことしてたんでしょうか。ルーク。
ゲームでは、あんなに素直ないい子なのに…。
あ、でも、ゲーム内でも、「先生の車なら盗まれなくて済みますね」とか毒吐いてましたね。(「レイトン教授の車は、オンボロだから誰も盗まない」の意)

ルークが、ゲームの中で垣間見せた暗黒面が、漫画版では増幅されてます。
語尾にハートマークをつけながら、ろくでもないこと喋ってます。

鬼ィ!ルークの鬼ィ!

この漫画を読むのは今回が初めてですが、すでに4話目くらいらしいです。
単行本が出たらぜひ買いたいです。

驚いて目が飛び出しているレイトン教授とルークや、「こ…こえ~~~」「あったのかよ!」「台なしだよ全部!」など、英国紳士・英国少年らしからぬ言動をする二人が新鮮で笑えました。
ボケに対するツッコミが激しいです。

最後のコマの無表情なレイトン教授がシュールでした。

ストーリー内に、ナゾトキが二個あり、次ページの下部分に答えが書いてありましたよ。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/07/01(火) 18:28:39|
  2. 読書感想文(漫画)

こうの史代「夕凪の街 桜の国」

夕凪の街桜の国夕凪の街桜の国
(2004/10)
こうの 史代

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【あらすじ】
「夕凪の街」…原爆投下から10年後の広島が舞台。
「桜の国」…原爆投下から42年後から52年後の東京と広島が舞台。
       原爆2世が主人公の物語。

【感想】
広島弁がかわいかったです。

女性が作務衣のようなものを着てくつろいでいる様子がよかったです。

生き残った原爆被害者が、過去に囚われたり、罪悪感を持ってしまうような心理が描かれていました。

幸せになって、ようやく体の力を抜いて生きていけると思ったのに…。

「桜の国」で、2ページ連続1コマ断ち切りが続いた箇所が良かったです。

グロが苦手な私ですが、原爆を表現した箇所が少なく、割とソフトな描写だったので、ちゃんと直視できました。(それでも十分インパクトがありました。)

重いテーマを扱いつつも、軽妙なやりとりや、ギャグ、小ネタがあって、和みました。

一人一人の人間が、ちゃんとそこに生きているように描けていたと思います。

回想シーンの絵が優しかったです。

目が見えないという描写は、真っ白のコマに文字だけだったのですが、それが印象的でした。
その場面は、何かの本でも紹介されていました。

原爆に関する話を描くくらいだから、作者さんはよほど原爆に強い思い入れを持っているのかと思っていましたが、あとがきを読むとそうでもありませんでした。
むしろ、原爆というものを避けていたそうです。
それでも、広島出身ということで、体験談などは学校で聞かされていたとのことです。
作者さんは、この作品の執筆にあたり、色々調べたようです。

テーマ:感想 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2008/05/20(火) 19:49:55|
  2. 読書感想文(漫画)

若木民喜「神のみぞ知るセカイ」第1話

今週の週刊少年サンデー新連載作品。

【あらすじ】
恋愛ゲームを制覇しまくり、10000人のヒロインを落とした恋愛の達人(二次元限定)桂木桂馬。
彼はネットで「落とし神」と呼ばれている。が、現実では「オタメガネ」と呼ばれている。

桂木は、地獄からやってきた悪魔エルシィとうっかり契約してしまい、「駆け魂」捕獲に乗り出すことになる。
「駆け魂」とは、地獄から抜け出した悪人の魂のことであり、その隠れ場所は人の心のスキマである。
悪魔の協力者(バディー)が、ターゲットの心のスキマを埋めると、駆ける魂は逃げ出してしまう。
心のスキマを埋めるには恋が一番だということで、悪魔は「落とし神」桂木と契約したがったのだ。

しかし、桂木は、三次元の女とは手を繋いだこともなかった。2Dオンリー、リアルお断りな男なのである。

そこで、桂木は、以前やった恋愛ゲームと同じように女の子を落とそうとする。
失敗すれば、首が飛ぶ。契約した悪魔も死ぬ。命がけの恋愛ゲーム。

そんなラブコメ。
「恋愛完全攻略コメディー」と銘打たれております。

【感想】
主人公桂木は、眼鏡をかけたオタクですが、顔はかなりイケメンです。
性格や言動次第では、相当モテることが可能だと思うのですが、いかんせん彼はゲームの女の子にしか興味がありません。

かわいい絵柄を最大限生かしたストーリーだと思います。

制服のデザインが、男女ともにかわいいです。

作者さんは、銀行の残高がピンチだそうですが、この漫画で一発当てて欲しいです。

気軽に読めるし、萌えるし、好きな感じなので、来週からも読もうと思います。

【追記・関連記事】
3話・4話感想はこちら
  1. 2008/04/12(土) 22:21:42|
  2. 読書感想文(漫画)

鬼頭莫宏「彼の殺人計画」(ジャンプSQ.読み切り)

ジャンプ SQ. (スクエア) 2008年 05月号 [雑誌]ジャンプ SQ. (スクエア) 2008年 05月号 [雑誌]
(2008/04/04)
不明

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ジャンプSQ.5月号に鬼頭先生の「彼の殺人計画」という読み切り漫画が載っていました。
SUPREME読み切りシリーズというものの一環らしいです。
センターカラー33Pです。

いやぁー。酷い。酷面白い。

鬼頭先生が、「なるたる」の連載が終わったらどこかに投稿しようと、溜めておいた短編の構想のうちの1本が「彼の殺人計画」なのだそうです。

オムニバス形式以外では、長編・連載になりようのない作品でした。
こういった、短編・読み切りという形でしか表現できない話というのは好きです。

物語は、ごく普通の少年高木ヤスヒロ17歳が、殺意を抱くところから始まります。
別に誰かに恨みを抱いているわけでも、社会に不満があるわけでもありません。
単純に殺人を経験してみたいだけなのです。

話の目的が1P目最初のモノローグから一貫してハッキリしているので、シンプルで読みやすかったです。

【以下、ネタバレあり感想】 【“鬼頭莫宏「彼の殺人計画」(ジャンプSQ.読み切り)”の続きを読む】
  1. 2008/04/07(月) 19:02:47|
  2. 読書感想文(漫画)

「常川君の日常」がネットで読めます(無料)

ライチ☆光クラブ (f×COMICS)ライチ☆光クラブ (f×COMICS)
(2006/06)
古屋 兎丸、東京グランギニョル「ライチ光クラブ」 他

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数ヶ月前「ライチ☆光クラブ」の番外編ギャグ4コマ「常川君の日常」が掲載された雑誌「エロティックF」が読みたくて、バックナンバーを購入しました。
番外編は単行本に収録されていないのです。

この度、雑誌該当号が絶版になったのに伴い、作者古屋兎丸先生のmixiおよびブログで「常川君の日常」が公開されました。

「常川君の日常」←クリックで飛べます

本編「ライチ☆光クラブ」をご存知でない方でも楽しめると思います。
残虐でシリアスで美しい本編「ライチ☆光クラブ」とはまるで違い、「常川君の日常」では、登場人物達の中学生男子としての日常が描かれています。
あほで笑えます。
とてもお勧めです。ぜひ読んでみてほしいです。
ゼラ=常川君の行動が一々微笑ましいです。

私はグロ耐性がないので「ライチ☆光クラブ」の第一話を見た時は、「ぎゃーーー内臓ーーーーー!!ひぃいいーーー怖いーー!」と思うと同時に「絵柄と雰囲気がすごい好きだーーーーどうしよう!」と葛藤したものです。
結局単行本を購入し、どこかが麻痺したのか残酷シーンも読めてしまいました。

古屋先生は「常川君の日常」について、「時間があったらもっと描きたい!!ネタつきないし。」と述べています。
もっと読みたい!ぜひ、描いてください!
  1. 2007/10/14(日) 19:19:42|
  2. 読書感想文(漫画)

唐沢なをき「まんが極道」

まんが極道 1 (1) (BEAM COMIX)まんが極道 1 (1) (BEAM COMIX)
(2007/05/25)
唐沢 なをき

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漫画家、漫画家志望者、アシスタント、同人作家、漫画ファンなどが登場する物語です。
毎回主人公が違いますが、話はどこかで繋がっています。

大変痛々しいギャグが満載です。
面白かったですよ。
漫画家未満で連載経験なしの私には、とても他人事とは思えない部分がありました。
明日は我が身といった感じです。

可愛らしい絵柄ではありながら、性描写や下ネタがありますので苦手な方はご注意下さい。
  1. 2007/09/18(火) 23:40:04|
  2. 読書感想文(漫画)
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